背景が透明な画像の作り方について
大昔に書いたことがあります。
大まかに言って単色の背景で抜き出したいものを
写した写真を用意し、その背景色を透明にする方法で、
当時としてはごく一般的ですし、
今でもテレビ番組なんかでその処理後の映像をみかけます。
クロマキーと呼ばれる技術ですね。
ところで最近透明背景画像を作成しようとした際
試しにネット検索してみると、
先のクロマキーとは真逆の発想で、
取り出したいものをAIよろしく物体認識で抜き出す方法があり、
なんとそれがOS標準のツールで可能という。
まさに技術の進歩です。
というわけでここでその方法を紹介します。
最初にWindows10付属の[ペイント3D]を立ち上げ、
処理対象となる画像ファイルをドラッグ&ドロップして読み込ませます。
[マジック選択]をクリックすると選択矩形が現れるので、
その矩形に付いている白い丸を動かして範囲を絞り
認識させたいものがギリギリ収まるようにします。
ウィンドウ右側の[次へ]をクリックすると多少の処理時間の後に
抜き出したいものの境界線が描かれます。
ここで境界線に不満があればウィンドウ右側の
[追加]または[削除]をクリックし、
マウスドラッグで好みの境界線をちょっと引くと自動補正してくれます。
[Ctrl]+[z]で元に戻せるので色々試すと良いでしょう。
境界線がいい感じになったらウィンドウ右側の[ハサミ]アイコンを
クリックしてクリップボードに切り取りします。
ここで[メニュー]-[新規作成]で新しい画像を用意します。
元の画像は保存する必要ありません。
上部の[キャンパス]をクリックし、[透明なキャンバス]スイッチをオンにし、
[キャンバスのサイズ変更]で幅と高さを
先に切り取った画像より十分大きく設定した上で
上部の[貼り付け]をクリックすれば、透明背景に抜き出したものが置かれます。
マウスドラッグで貼り付け位置を調整し、
[メニュー]-[名前を付けて保存]を実行し、
現れた[画像]アイコンをクリックして、[保存]で適当なpng画像を生成します。
このpng画像は背景が透明になっています。
この方法だと背景が単色である必要なく、
普通に撮影した写真でも汎用的に使えて便利です。
抜き出しには多分輪郭抽出を使っているのでしょうが、
AIを使っているかどうかは不明です。
どちらにしても今時の性能のPCが前提なんでしょうね。
何世代か前のPCだと長時間フリーズしてしまうかも。
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