2009年3月31日火曜日

LT-H90DTV 買っちゃった - その7 - ちょっと分解







LT-H90DTVをちょっとだけ分解してみました。
まだメーカー保証期間内なのでキャビネットを開いてみただけです。
しかし皆さんは決して真似しないように。


分解には気をつける部分も無く4つの黒いねじをはずして天板をスライドさせるだけです。
下のキャビネットからメイン基板をはずすには、
基板をとめる5つのねじと本体後面の4つの銀色のねじをはずし、
前面パネルををとって前に押し出すだけです。
すぐ目に飛び込んでくるのはシャープ製の大きなデジタルテレビチューナです。
メインのチップにはヒートシンクが装着してありメーカーや型番はわかりません。
BSデジタルのMPEG2やハイビジョンビデオカメラのAVCHDをデコードできるチップは
それほど多種ではないですし、
見渡してもTIやFreescaleの石は見当たりませんから、
値段を考えるとなんとなくあそこかなと予想もできなくはありません。
NOR Flash ROMがなく128MBのNAND Flash ROMだけなので、
NANDブートできる石でしょう。
他には256MB分のDDR-SDRAMがついています。
わりと古めの石ということでしょう。
結構チップ数は少なめですね。


Buffalo製品ではGPLなソフトウェアを使っている場合は
専用サイトでソースを公開するのですが、
そこにLT-H90DTVのものはないのでLinux等は使っていないのでしょう。
開発工数を考えると組み込み系のWindowsを利用しているのかもしれません。
iTRONかもしれませんけど。

2009年3月27日金曜日

LT-H90DTV 買っちゃった - その6 - 録画データ


LT-H90DTVは地上波デジタル放送を録画することができます。
その録画データがどのようになっているのか、ほんの少し見てみました。


録画用HDDには"/LT-H90DTV/info"ディレクトリが作成され、
その下にすべての録画データが置かれます。
"device.inf"にはLT-H90DTV自体のMACアドレスが格納されています。
"rec.db"はSQLiteのデータベースファイルで、
録画した番組の情報(タイトルや時刻)を管理しています。
各番組は複数のファイルに分けられていて、
FAT32の制限に引っかからないよう各ファイルは900MB以下になっています。
各番組は主キー番号を名前、拡張子を"ts"とするファイル名を始めとし、
続くファイルはさらに2以上3桁の通し番号を拡張子として付加して、
さらに"nav"ファイルが追加されています。
要するに"1.ts","1.ts.002","1.ts.003",...,"1.ts.nav"のようなファイル群で構成されます。
最初の"1.st"の先頭64バイトはヘッダに見えますし、
拡張子からしてMPEG2TS形式で地デジの放送データを暗号化しているのでしょう。
各データファイルは64で割り切れる大きさになっていますが、
188オクテットのTSパケットを64×3バイトで保存しているのではないでしょうか。
もっと正確に言えば16バイト×12ブロックかな?
おそらくAES128で暗号化しているのでしょう。
ところで、"nav"ファイルは番組の時間に比例した大きさになっているようで、
32バイトの構造体の配列を保存しているように見えます。
再生やトリックプレー時の位置特定用のデータかもしれません。
または番組途中でも暗号鍵の変更があって、その一部を保存しているのかもしれません。
まあ何にしろ、B-CASカードが付属しているということは
異常な運用ができないようにしてあり、
コンテンツの暗号化もそれなりの強度持っているということでしょう。
私としてはこれ以上解析するつもりはありません。


ちなみに録画時に挿していたのと異なるB-CASカードを挿して再生してみると
ちゃんとできました。
ということは暗号鍵はMACアドレスを種に生成してるんでしょうね。

2009年3月25日水曜日

LT-H90DTV 買っちゃった - その5 - ネットワーク越しに


LT-H90DTVはネットワークメディアプレイヤーでもあります。
ネットワークで接続されたサーバ内のコンテンツを再生できます。
DLNAとsambaに対応しています。


DLNAサーバというと真っ先にWindows Media Player を思い浮かべるのですが、
残念ながら動画を再生することはできませんでした。
MP3オーディオファイルの再生やjpeg静止画ファイルは大丈夫だったんですけどねぇ。
ということでtversityを試してみました。
Windows PCにインストールすればほぼ何もしなくても自動的にDLNAサーバとして動作してくれます。
映像の視聴についても問題ありません。
2011年以降にDLNA対応ブルーレイHDDレコーダを購入する予定ですが、
組み合わせて実験するのが楽しみです。


もうひとつのsambaですが、
何のことはないWindowsのファイル共有機能のことです。
構造上DLNAよりも重く、ネットワーク帯域の消費が激しくはなりますが、
大体問題なく再生可能です。
ただし、私の環境では途中無線区間(802.11g)があると
BSデジタル並みのビットレートのMPEG2では結構画面が止まり気味になります。
100Base-TXの有線通信なら何をしても特に問題は見られませんでした。
玄箱
玄箱HG
玄箱PROのような
DLNA非対応のネットワークストレージを持っていると便利です。

2009年3月24日火曜日

LT-H90DTV 買っちゃった - その4 - HDD以外のドライブ接続


LT-H90DTVはUSB接続のHDDだけでなくそのほかのドライブを接続することができます。
DVDドライブはきちんと認識してくれ、
BSデジタル級のビットレートのHDなMPEG2ファイルもきっちり再生できます。
トリックプレーなどしているとバッファリングの都合で一瞬止まることはありますが、
再生品質は良好です。
USB接続のカードリーダも接続できます。
デジタルカメラで撮った写真をSDカード渡しで表示することができます。
ただ写真は1枚ずつしか表示できないのでお世辞にも使いやすいとはいえません。
Wii
で見ることをお勧めします。
やはりLT-H90DTVは動画を見るためのものです。
デジタルビデオカメラで撮った動画を見るにはいいのではないでしょうか。
私は持っていないので知りませんが。

2009年3月20日金曜日

LT-H90DTV 買っちゃった - その3 - MPEG2ファイル再生


LT-H90DTVのメディアプレーヤ機能について感想など書いてみたいと思います。
今ところろ私はMPEG2ファイルしか再生しませんので、
そのほかのフォーマットについては関知しないことあらかじめご了承ください。
さて、LT-H90DTVのメディアプレーヤ機能には、
DLNAを利用したネットワーク越しの視聴も可能です。
しかしまずはローカルファイルの再生についてみてみましょう。


USB接続のHDDをPCに接続してそこにMPEG2ファイルを適当に抛りこみ、
そのHDDをLT-H90DTVに接続しなおして本体の電源をいれ、
リモコンの[機能切替]ボタンでメディアプレーヤモードに移行します。
[USB Drive]メニューを選択すると接続されているUSB機器が一覧されるので
先のHDDを選択します。
なお接続されている機器が1つの場合は自動的に選択されます。
するとHDD内のディレクトリ構をがそのまま探索できるので
そのなかから再生したいファイルを選びます。
これで視聴できます。簡単です。
民生品のHDDレコーダのような使い勝手でもちろんトリックプレーも可能です。
またMPEG2の派生ファイルであるDVDイメージ(ISOファイル)も再生可能です。
ISOファイルだけでなくDVDの中身を丸ごとコピーしたファイルを見ることもでき、
その場合はVOBファイルを直接再生することも、
VIDEO_TSディレクトリで[再生]ボタンを押して1タイトルを再生することもできます。
ただし、DVD再生時に現れるメニューは利用できません。
見たいシーンまで早送りで進みましょう。


ところでこのとき使うHDDはNTFSでフォーマットしたものが使えます。
FAT32では4GB以上のファイルを保存できませんがNTFSなら問題ありません。
地デジのビットレートでいうと1時間で4GBは確実に超えるので
メディアプレーヤ用にはNTFSフォーマットHDDを用意しておきましょう。
ただし地デジの録画はFAT32でなければなりませんので、
私は裸族のお立台で複数のHDDを使い分けています。
くれぐれも差し換え忘れて録画できなかったということが内容ご注意ください。


ちなみにそのLT-H90DTV自身で録画した地デジの番組はメディアプレイヤーモードでは再生できません。念のため。

2009年3月19日木曜日

ETC売り切れ続出


地方の高速道路の通行料金の上限が休日に限り1000円となり、
ETC車載機の購入補助制度が発足して、
ETC車載機のバカ売れしているそうです。
町では在庫を十分持っていなかったメーカーを批判する声さえ出ていますが
それはお門違いでしょう。
メーカーがかわいそうです。
せめて3ヶ月前にフォーキャストが…


そもそも今回の措置は国会で否決される可能性がまったくなかったわけではなく、
このご時勢そんな不確定な需要のために大増産などできるはずもなく、
現在の在庫ショートへつながっています。
昨年の阪神タイガースの優勝記念商品のように捨てるしかないということはないにしても、
不良在庫はメーカーにとって重荷ですから。
たとえ早めに需要がわかっていたとしても今度は買い控えが発生するわけで、
メーカーとしては痛し痒しといったところでしょうか。


ところでなぜ今そんなに売れるのでしょうか?
今までも高速道路の割引制度はあって、
夜間割引や休日割引を受けるにはETC搭載が必須条件だったんですがね。
しかも、ETC車載機は無料で配られていたことも結構あり、
私も3年ぐらい前にYahooのトップページにあったバナー広告経由で手に入れました。
機種はアンテナ一体型か分離型かを選べる程度なものの完全にタダでした。
自分で設置して利用しています。


最後に今回ETC車載機をつけられた方へお知らせしておきますと、
ETCにはマイレージサービスがあります。
ETCカード(クレジットカード)は1枚しか登録できませんが、
たまると通行料と相殺できる電子クーポン(?)がもらえてお得です。

2009年3月18日水曜日

LT-H90DTV 買っちゃった - その2 - 地デジの録画と再生


LT-H90DTVで地デジを録画するにはUSB2.0接続の外付けHDDが別途必要です。
私は裸族のお立台と手持ちのHDDを組み合わせて使っていますが、
皆さんには
これ
のような既製品をお勧めします。


さて、HDDに録画するにあたりまずしなくてはならないのは
HDDを1パーティション構成にしFAT32でフォーマットすることです。
実はこれがLT-H90DTV単体ではできないみたいで…
ということでまずはUSB-HDDをPCに接続します。
Windowsの場合はここ
から"Disk Formatter Ver.2.05"(df-205.exe)をダウンロードし実行してインストールします。
スタートメニューの[BUFFALO]-[DISK FORMATTER]-[DISK FORMATTER]を実行すると、
システムに接続されているHDDが一覧されるので先に接続したHDDを選択します。
決して他のドライブを選ばないでください。
さもないとPCが立ち上がらなくなります。
購入したてのHDDならばパーティションは1つだけになっているでしょうから、
それを選択して[ファイルシステム]を"FAT32"にして[フォーマット]します。
USB-HDDをLT-H90DTVにつなぎかえましょう。
ちなみに、MACやLinuxの場合は自分で解決ください。


USB-HDDを接続したらLT-H90DTVの電源を入れ、
[テレビ視聴]モードでリモコンの[TOP]ボタンを押します。
メニューが表示されるので[設定]-[録画視聴設定]で[HDD初期化]を実行します。
初期化といってもフォーマットするわけではありません。
"/LT-H90DTV/info"ディレクトリとファイルがいくつかできるだけです。
これで準備は完了しました。


録画するには番組表(EPG)から番組を選んで[録画予約]するだけです。
再生したければ[TOP]メニューの[録画機能]-[録画一覧]から見たい番組を選択するだけです。
早送りや巻き戻し、30秒スキップといったおなじみのトリックプレイもできますし、
普通のHDDレコーダと操作性は変わりません。
残念ながら録画中はその番組の視聴しかできず、
タイムシフト再生や他の録画済み番組の再生はもちろん、
連動データや番組表の表示もできません。
メニュー操作もできないので必死で録画しているのでしょう。
地デジの録画でこの状態なので、
ビットレートの高いBSデジタルの録画はかなり厳しいのかもしれません。
まあこの辺りは割り切るしかありません。


それから注意点があります。
それは[テレビ視聴]モードのときしか録画できません。
[メディアプレーヤ]モードのままで電源を切ってしまうと
せっかく予約していても録画されません。
また、当たり前ですが外付けHDDの電源が入っていないと録画できません。
環境にはやさしくないですがHDDの電源は入れっぱなしにしておかなければなりません。
まあこれには解決方法があり、
T-Y12USBAとか
TAP-RE10SPUNとか
TAP-RE7U
などでHDDの電源をLT-H90DTVのUSBポートに連動させることができます。
私は以前衝動買いしたものの使っていなかった秋月電子のソリッドステートリレーがあるので
これに手を加えて使っています。
それから最後になりますがBS/CSは録画できません。録画できるのは地デジのみです。
これは製造元が改善することを心から願っています。
おねがいBuffaloさま!!


2009年3月17日火曜日

LT-H90DTV 買っちゃった - その1 - セットアップ


ついにLT-H90DTV買ってしまいました。
裸族のお立台と一緒に。
HDDは手持ちのものを流用しました。
そこで感想など書いてみようと思います。


LT-H90DTV を開封するとテレビとの接続用にコンポジットビデオケーブルが入っていました。
もちろんステレオオーディオケーブルがくっついたものです。
が、これしか入ってません。
環境に応じてD端子ケーブルやHDMIケーブルを用意しましょう。
また、アンテナケーブルも入っていませんのでこれも別途必要です。
さらにアンテナの分配器が必要かもしれません。
そうそう、アンテナ端子は地デジとBS/CSの2系統あることは忘れないでください。
余計なお世話だと思いますがパラボラアンテナが必要かも…
まあ、それ以外は特に必要ありません。
テレビはごく普通のでいいですから。
まさか、コンポジット入力のないテレビなんていまどきないでしょう。
もちろんHDMI入力がついたものが理想ですが。


最初にテレビ視聴機能についての感想ですが必要十分です。
デジタル放送の映像は美しいですし、
地デジやBS/CSの操作も最近のテレビ並で
番組表やデータ放送にも対応しています。
チャンネルの切り替えがやや遅い気はしないでもないものの
特に不満な点はありません。
HDMI出力付の地デジ/BS/CSの3波チューナ
DTC110
が単体でほとんど同じ価格であることを考えればかなりお買い得だと思います。
テレビ視聴モードとメディアプレーヤモードが完全に独立していてるところや、
それらのモード切り替えに30秒ほどかかるところはやや不便ですが、
個人的には我慢できる範囲です。
また、詳細については改めて書くつもりですが、
地デジに関してはUSB接続の外付けHDDに録画することができますし、
もしアナログのHDDレコーダを持っているなら、
少々面倒ですがその外部入力端子を利用してBS/CSも録画可能です。
ブルーレイ/HDDレコーダはほしいけどまだしばらくはいいやとか、
録画機は高すぎて手が出ないという方にもお勧めです。
ぜひたくさんの方に買ってほしいですね。
そして、願わくばBS/CSのHDD録画にも対応してほしいです。


2009年3月13日金曜日

IPv6が使いたい


最近IT系の雑誌記事でよく目にするのですが、
IPv4アドレスの残数が本当にやばくなっているみたいです。
とかいいながらIPv6に本気で対応できているプロバイダが
見当たらないのは困ったものです。
使いたくても使えない…


NTTのフレッツ系だとIPv6に対応はしていますが、
閉域網なので役に立ちません。
というか、閉域網なのにIPv6を使う意義がよくわかりません。
IPv4でクラスAのプライベートアドレスふっておけばほとんど問題なく、
むしろ便利だと思うのですけどねぇ。
多少の注意点はあるものの運用で十分カバーできるでしょうし。


ではそのほかはどうかというと、
最近面白いかもと思っているのはOCN IPv6だったりします。
月額300円程で固定IPv6プリフィックス(アドレス)と
非固定IPv6プリフィックスの2回線同時ログイン権がもらえるのは
最初意味がわかりませんでしたが、
ユセージケースを思い浮かべると納得です。
自宅の機器に固定のIPv6アドレスをふっておけば
グローバルなIPv6ネットワーク経由でどこからでも直接アクセスできます。
出先でグローバルなIPv4しかなくても、
そのつど非固定アクセス権でIPv6にログインすればアクセス可能です。
試験サービスではありますが、
「OCN IPv6 モバイル」でIPv4とIPv6の変換をすることで、
インターネット上のIPv4ネットワークと自宅のIPv6機器間接続もできます。
自宅ネットワークでport proxyを運用することで、
自宅内のIPv4機器への外部からのアクセスもIPv6経由でサポートできますし、
なんならIPv6上のVPN接続とブリッジ接続を組み合わせて
自宅IPv4ネットワークに透過的に参加することだってできてしまいます。
まあ、将来実現されるネイティブIPv6グローバルネットワークよりは劣りますが。


このICN IPv6、価格も安いですし便利そうなので使ってみたい気もしますが、
そこまでして何をしたいのかといわれると大して思いつかなくて…
ただの実験用になってしまいそうなので、加入には躊躇しています。


2009年3月12日木曜日

Dropbox 増量


私も利用しているオンラインストレージサービスDropboxですが、
ただいまキャンペーンをしています。
誰かを招待すると一人当たり250MBが増量されます。
上限は4人のようですが、無料サービス2GBに1GBが加わればうれしい限りです。
ということで早速招待っと。

2009年3月11日水曜日

godaddyがNSレコードに対応してた


私が独自ドメインの運用に利用しているDNSサービスGoDaddyですが、
久しぶりに見に行くとNSレコードの追加に対応していました。
いつの間に?
これでサブドメインの管理を委譲できるようになりました。
GoDaddyはDynamicDNSに対応していませんが、
サブドメインをDynamicDNS対応のDNSサービスに委譲することで
IPアドレス固定でない自宅サーバにアクセスなんてことができるようになりました。
まあ、そんなことはしませんけど。

2009年3月10日火曜日

LinuxでNTPサーバ


LinuxをIPv6対応NTPサーバにして時刻配信を配信する方法について書いてみます。
ただし、ディストリビューションは Gentoo 2007.0 で、
IPv6サポート有効でビルドされているとします。
まずは以下を実行します。


USE="ipv6" emerge -pv net-misc/ntp
USE="ipv6" emerge net-misc/ntp

設定ファイル"/etc/ntp.conf"に上位のNTPサーバを登録します。
もしすでにNTPサーバ"192.168.1.1"が存在するなら以下のように変更します。

server 192.168.1.1

NTPサーバは日本標準時に直結したNICTの"ntp.nict.jp"なんてのもありますが、
各ISPが独自で立てたりしているのでそちらを使ったほうがいいかもしれません。
設定が完了したらntpデーモンを起動します。

# /etc/init.d/ntpd start

マシン起動時に自動起動されるには

# rc-update add ntpd default

を実行しておけばよいでしょう。
ちなみにNTPクライアント(ntpd,ntpdateコマンド)から問い合わせに行ったとき

no server suitable for synchronization found

のようなエラーがでることがありますが、
これはアクセスしたNTPサーバの時刻がまだ安定していないためにエラーになるのであって、
起動から相応の時間が経てばこのエラーは消えます。
一日経てば確実に消えると思うので、気長に待ちましょう。


2009年3月6日金曜日

LinuxでIPv6ルータ


前回IPv6の話がでたので、ついでにLinuxをIPv6ルータにする方法について書いてみます。
ただし、ディストリビューションは Gentoo 2007.0 で、
IPv6サポート有効でビルドされており、
IPv6ネットワークはクローズドで
ルータのIPv6アドレスは手動でふるとします。
まずは以下を実行します。


# ACCEPT_KEYWORDS="~x86" emerge -pv net-misc/radvd
# ACCEPT_KEYWORDS="~x86" emerge net-misc/radvd

IPアドレスにはユニークローカルIPv6ユニキャストアドレスを用いることにし、
サブネットを"fd00::/64"、ルータのアドレスを"fd00::1"とします。
以下を実行します。

# ifconfig eth0 inet6 add fd00::1/64

マシン起動時に自動設定するには設定ファイル"/etc/conf.d/net"のconfig_eth0に

"fd00::1/64"

を追加します。すなわち以下のようになります。

config_eth0=(
"192.168.0.1 netmask 255.255.255.0 brd 192.168.1.255"
"fd00::1/64"
)

ルータとしてRAを送信するために設定ファイル"/etc/radvd.conf"を以下のように作成します。

interface eth0
{
AdvSendAdvert on;
AdvLinkMTU 1280;
MinRtrAdvInterval 3;
MaxRtrAdvInterval 300;
prefix 2001:0200:1:1::/64
{
AdvOnLink on;
AdvAutonomous on;
};
};

その後RA送信デーモンを起動します。

# /etc/init.d/radvd start

マシン起動時に自動起動されるには

# rc-update add radvd default

を実行しておけばよいでしょう。


2009年3月5日木曜日

Teredoって何? ブリッジおかしくない?


仕事場でIPv6をテストしたくてWindowsXPでIPv6を有効にしたのですが、
ルータからRAは送信されているもののPCのIPv6アドレスが設定されません。
で、パケットデータを見ていると妙なIPv6パケットが流れてる。
よくよく見るとそのPCからIPv4でトンネリングされてるパケットだったり。
どうやらNAT配下でのIPv6通信を助けるためのTeredoという仮想NICのようですが、
邪魔なので無効にします。
方法は以下を実行するだけでした。


netsh interface ipv6 set teredo disable



しかし、Teredoを無効にしてもリンクローカルでないIPv6アドレスはふられません。
というかルータからのRAをPCが受信していないようです。
これもいろいろ調べて原因がわかりました。
NICをいったん無効にしてから有効にしなおすとちゃんとIPv6アドレスが設定されます。orz
まあ、エラーが出てWindows Updateが失敗する腐りかけのWindowsなのでしょうがないような気もしますが。


ところで、私は2つのNICを1つのブリッジにまとめて1つを上流のネットワークに接続し、
他方に開発中のネットワーク機器等をつないでWiresharkでパケットキャプチャできるようにしています。
昨今リピータハブが店頭に皆無で、しかも100Base-TX対応のダムハブとなると完全に絶滅しており、
この機能をとても重宝しています。あまったNICをお持ちの方はぜひ試してみてください。
この場合以下のコマンドでレイヤー3スイッチ動作を無効にしておいたほうがいいでしょう。


netsh bridge set adapter "1" forcecompatmode=disable

ただし"1"の部分はインターフェイスIDですので、

netsh bridge show adapter

でIDの一覧を確認して、該当するIDを片っ端から無効にしてください。


ちなみに私のPCではIPv6アドレスが設定できていないときに
ブリッジがIPv6のRAを透過してくれませんでした。
これでかなり悩んだんですけど…
そろそろOSをインストールしなおしたほうがよさそうです。
いや、PC買い替えか?

2009年3月4日水曜日

固定IPでネット接続


例の事件ですっかりイメージの悪くなったlivedoorですが、
個人向けISP事業に再参入するとのことです。
もともとのlivedoor(堀江氏がかかわる以前)は
無料のダイアルアップISPをやってたりした記憶がありますがどうでしたっけ?


さて今回発表されたISPサービスですが、
月額料金が1575円とそんなに安いということはないものの、
同一価格で固定IPアドレス(1個?)がもらえるというのは大きいですね。
あとは公式にFONに対応するそうで、
めっきり野良APを見かけなくなった昨今、価値はあるかもしれません。
まあ、NTTの光回線の価格と加算すると出せる金額ではありませんが。
帯域制限5MbpsとIP電話(0AB番号)で込み込み月額3500円とかにならないかしら。


2009年3月3日火曜日

LT-H90DTVに接続するHDD


もうすぐ購入予定といっておきながら、
この不景気で予算をつけあぐねているメディアプレイヤー
LT-H90DTV
ですが、
これに接続するHDDをどうしようかとずっと悩んでいます。


LT-H90DTVでは外付けHDDをUSBで接続することができ、
そこに保存されている各種メディアファイルをHDMI接続したテレビで再生することができます。
また搭載されているデジタルテレビチューナのうち、
地デジに関してはそのHDDに録画が可能です。
もちろん録画したデータの再生は録画に使用した機器でのみのサポートとなります。


ここで少々問題があり、
録画するHDDは1パーティション構成でそのボリュームがFAT32でフォーマットされている必要があります。
しかし、単一で4GB以上のファイルはFAT32では保存できず、
HD画質の大きなサイズのメディアファイルを置くことができません。
しかも、2台以上のHDDの接続はやめたほうがいいようです。
ファイルをDLNAサーバに置いておいてDLNAクライアントとして動作させることで
ファイルサイズの問題は解決できますが、
いろいろ考えるとメディアファイルはリムーバブルHDDで管理するのが便利です。
ということで購入を考えているのが裸族のお立台です。
これなら、バルクのHDD
を単品で購入して差し替えることでいろいろな場面に対応できて便利です。
取り扱いの面で一般の方にお勧めしづらいところが難点ではありますが。


取り扱いに注意が必要なHDDですが、保存を助ける便利グッズがあります。
裸族の村です。
3.5インチHDDがきっちりと収納できるダンボール箱ですが、
ダンボールは静電気の心配もなく意外といけてます。
ふたがありませんがお金に余裕のある方は2つ買って1つを上からかぶせてはいかがでしょう。
ダンボールで加工は簡単なので高さ調整も問題ありません。
あと、これらHDDをPCに接続するときに便利なのが
リムーバブルHDDケース
です。
裸族のお立台のUSB端子をつなぎかえてもいいですが、
こちらのほうが手間がないですし、アクセススピードも速いですからね。


などと書きながら予算をどうしようか悩むのでした。