2014年1月30日木曜日

いよいよSUPERBOWL XLVIII

9月に開幕したNFLのシーズンもいよいよ今週末のSUPERBOWL XLVIIIで終わりとなります。
日本では月曜朝になりますけど。
ちなみに今年も地上波では録画も含めて中継はないようで、
NHKのBSかCSで生中継/録画放送を見ることになります。

さて、今シーズンのNFLはWeek1の前半のイーグルスのハイテンポオフェンスが衝撃的で、
かなり面白いことになるかと思いきや、初戦後半で早くもトーンダウンし、
その後はグダグダになってしまいました。
シーズン中盤にQBが交代して最終的にプレイオフ出場は果たしましたが、
とにかく初戦前半のフットボールが楽しすぎ、その印象しか残りませんでした。

シーズン前からの流れで行けば、いつも強すぎるので大嫌いだったペイトリオッツが、
いろいろあってチーム状況がガタガタになり、今年はどうかと思っていたところ、
やっぱり強かったというのも印象的でした。
ただ圧倒的な強さはなく、結構ひやひやだったので、
AFCチャンピオンシップはペイトリオッツを応援していました。
私ブロンコスファンなんですけどね。

49ersは今年は期待していましたが、
フルハウスフォーメーションとかほとんど見せることがなかったのは残念です。
あれ結構好きなんですけど。
正直今年の49ersの試合は大して面白くありませんでした。
強い弱い以前の私の好みの話なので反論とかしないように。

話を戻してSUPERBOWLです。
ブロンコスとシーホークスという、各カンファレンスの第1シード同士の対決となりました。
なんとも順当過ぎるカードではあります。
私は一応ブロンコスファンで、昔からこの日が来るのを待ってはいたのですが、
ペイトン・マニングのフットボールはコルツ時代から好きではなく、正直微妙です。
QBがティム・ティーボウなら素直に喜べたんですけど。
そもそもティーボウならここまで勝ち残ることはなかったという話は置いておきましょう。

まあそうは言っても年に一度のSUPERBOWL。
ブロンコスを応援しながらテレビ観戦したいと思っております。
オフェンスのブロンコスとディフェンスのシーホークス、
ほぼ走れないパサ-QBとモバイルQBの対決と言うのは興味があります。
基本的に能力的には拮抗しているので、お互いのウィークポイント、
パス守備の弱いブロンコス(数値上のトリック含む)を
パス攻撃の弱いシーホークスがどう攻めるかが鍵と予想しています。
強いラン攻撃を見せながらプレイアクションを効果的に繰り出せばシーホークスに勝機はありそうですが、
マニングのパスオフェンスをある程度抑えることが前提条件でしょう。
寒冷地ニューヨークの屋外スタジアムという地の利と
マニングがプレイオフにめっぽう弱いということで、
その前提条件が満たされそうなのは気になるところです。
もちろんマニングはそのことを計算に入れた上でレギュラーシーズンを戦っていたふしがあり、
今シーズンのプレイオフの調子を見ても悪くはなさそうなので、
私はブロンコスの勝利に一票入れたいと思います。
どうやら世間とのずれはあるようですけど。

勝敗と共に気になるのが当日のニューヨークの天気です。
週間天気予報では雨となっており、
どうせなら伝説のスーパースノーボウルを見たい私にとってはやや残念です。
最悪の場合順延も検討されるようですが、試合を見ている分には雪のほうが面白そうなので、
ぜひ適度な雪にはなってほしいですね。
今後雪の中でSUPERBOWLが行われることはないでしょうから、
あっ、雪が降ったらシーホークスの勝ちです。

2014年1月29日水曜日

iPhone4SでHDMI出力

Apple TVを買おうかなと思ってからずいぶん経ちますが、
偶然Mini DisplayPort-HDMI(メス)変換アダプタ
Dock-HDMI(メス)変換アダプタを見つけて、安かったので購入してしまいました。
これらは対応機種をよく確かめる必要はありますが、
私のMacBook ProとiPhone4Sでは使えます。

まずはiPhone4Sをテレビにつないでみます。
ケーブルをつなぐだけでiPhone4Sの画面がそのままテレビに表示されます。
ただし、iPhone4Sへのコネクタが厚いためケースが邪魔になるケースがあります。
iPhone4SのLCDの解像度は960×640なので1920×1080のテレビに拡大表示しているようです。
縦画面のときは左右の黒帯の方が面積が広いですが、
横画面にすればYouTubeの動画も快適に見られます。
音はすべてテレビからの出力のみとなり、切り替えや同時鳴らしは出来ないようです。
アプリケーションによってはiPhone4Sとテレビで別々の画面を表示するようで、
そうなるとWiiUのような使い方も可能ですね。

なお、これを初代iPadに接続して[ビデオ]アプリケーションから動画を再生したところ、iPad側に
テレビが接続されています。
このビデオはテレビで再生中です。
と表示され、動画はテレビで再生されます。
が、しばらくするとiPadに
このアクセサリはiPadでは使用できません
というメッセージが表示されてテレビの映像は消え、再生もストップします。
iPadの電源を入れなおしたり、しばらくしてから挿しなおしたりするとまた使えたりするのですが、
結果iPadでは役に立ちません。まあiPadに関しては期待してなかったのでいいのですが。

これによりとりあえずApple TVの購入は保留となりました。
正直なところ将来性を考えてApple TVの方がいいような気もしますし、
なによりケーブルレスになるのは魅力的なのですが、
きっとApple TVは今年新型が出るでしょうから、型落ちしてから現行品を買うのも手かなと。

2014年1月28日火曜日

Nexus7(2013)が立ち上がらない

Nexus7(2013)Qi充電器に置きっぱなしにしていたところ、
Nexus7が立ち上がらなくなってしまいました。
電源ボタンを長押ししてみたり、純正の充電器を接続してみたりしましたが
まったく改善の気配がありません。

で、あわててiPadでぐぐったところ…
電源ボタンを13秒以上長押しで強制リブートだそうです。それで直りました。
って、13秒はいくらなんでも長すぎでしょう。知らなきゃ探り当てられません。
なお音量下ボタンを押しながら電源ボタン長押しでブートメニューが表示されます。
ちなみに音量上ボタンを押しながら電源ボタン長押しだと
コマンドが指定されていません。
と表示されて先に進めません。強制リブートしましょう。

2014年1月27日月曜日

任天堂が今後打つ手は?

先日任天堂が業績の下方修正を行いました。
そもそもWiiUの期首の目標販売数に対しては、
発売予定のゲームを考えるとはなはだ疑問だったので、
私としては織り込み済みだったのですが、ここまで発表を延ばしたのは、
故山内溥所有の相続で株式の自社株買いのコスト圧縮のため、
とか考えるのはさすがに穿ち過ぎでしょうか。
ともかく任天堂が今後どうすべき外野から無責任にワーワー言ってみたいと思います。

まず無茶な計画は立てないということでしょう。
もともと今年の業績については営業利益1000億円から逆算したものだったのでしょうが、
その結果WiiUを全世界で900万台販売というのは楽観しすぎでしょう。
本体発売から2013年末までの13ヶ月に任天堂が発売元のパッケージソフトは12本、
そのうち、The Wonderful 101レゴシティ アンダーカバーレイマン レジェンド
マリオ&ソニック AT ソチオリンピックは外部開発、
ゼルダの伝説 風のタクト HDは2世代前の機種からの移植、
New スーパールイージ Uにいたっては追加コンテンツの切り出しです。
さらに発売から半年で言えば3本というのは、
本体ファームウェアの出来もあわせていかにも準備不足でしょう。
もちろんそれ自体は戦略として間違っているとはいえませんが、
販売目標が900万台というならそれなりの本数を用意すべきだったと思います。
実際ちょっとマリオ(New スーパーマリオブラザーズ Uスーパーマリオ 3Dワールド)が
遊べればいいや的な私は別に不満はありません。
私としてはWiiUゲームパッドを生かすキラーコンテンツが皆無だったことの方が残念です。
WiiUゲームパッド自体は良く出来ていて、
個人的にはよほどのことがない限りテレビを使わずWiiUゲームパッドのみで遊んでいますし、
むしろテレビを使わざるを得ないピクミン3のようなゲームの方に疑問を感じたりします。
しかし、それなら大きな画面を持った携帯機でいいわけで。
おそらく任天堂自身がその答えを出せないまま製品化してしまったのだと思います。
WiiWii SportsのようなWiiリモコンに対する1つの答えを出せていないのは痛いです。
もちろんNintendoDSのように本体発売後に脳トレのような答えを見つけることもあるので、
WiiUがこのままだめになるとは思っていませんし、
マリオカート8等そろってくればもう少し何とかなるとは思っています。

別の観点から言えば、それだけ売れなければ利益が出ない体制になってしまったことは問題でしょう。
昨年の株主総会で株主からのリストラについての質問で、岩田社長が
「社員がリストラにおびえながら作るゲームは面白いのか?」というような趣旨(質疑応答のQ10)の
解答を行っていましたが、もはやそうも言ってられません。
日本でもかなり給与水準が高い任天堂を、その面では少なくとも普通の会社にし、
それでも大きすぎるなら規模の縮小は避けられないと考えます。
しかしそれより心配なのは人材の質です。
開発者へのインタービュー記事社長が訊くを見ていると、
登場する任天堂の社員の方はプロデュースや窓口担当で
実際の開発は外部の協力会社で行っているようなケースが少なからず見受けられますし、
また、ずっと同じシリーズのゲームに携わっているなどというような話も出てきます。
記事の性質上インタビュイーに偏りがみられるのは理解できますし、
外部リソースを有効活用することに異議はないものの、
将来的に悪い意味で偏った人材しかいなくなるのではと危惧しています。

取り留めのない話はここまでにして、
WiiUについてこれから何が出いるのか考えてみたいと思います。
まずの本体価格の高さが問題だと思います。
といっても現行製品を単に値下げすると言うことではありません。
コストカットした廉価版を出し現行製品と併売することです。
BDドライブを外してダウンロードソフト専売にする方法もなくはないですが、
そうなると大容量のストレージが必要になるわけで、
実質HDDが必須となり初期コストが余計に高くなります。
なのでBDドライブはそのままにします。
他に取れる部品と言えばWiiとの互換のためのメモリやSDメモリソケットがあります。
現行品との併売であればこれらは取ってしまっていいと思います。
また、カラオケの音声遅延問題もあるのでステレオ音声のラインアウトだけは残すとしても、
すでにHDMIが普及している今、マルチAVアウトを廃してしまってもいいでしょう。
USB端子も4つから2つに減らし、筐体の金型は現行のものをそのまま流用して、
よりコストの安い素材や色や仕上げにすれば少しは安く出来るでしょう。
地味ですがバリューエンジニアリングなんてそんなものです。

WiiUゲームパッドについても、
現在NFCを使う具体的なプロジェクトがないなら外してしまい、
どうしても必要なときはWiiUゲームパッドの拡張コネクタ、
あるいはWiiU本体のUSBにつなぐ汎用デバイスの外部調達でもいいのではないでしょうか。
またLCDはNintendo3DS LLの下画面の部材を流用して小さくし、
Wiiリモコン用の赤外LEDをなくし、テレビコントロール機能も外し、スピーカーもモノラルにし、
バッテリー容量も小さくしてNintendo3DSACアダプタで充電できるようにする、
というのはどうでしょう。
もしWiiU本体とゲームパッドで5000円安い廉価版を出せればPlaystation4の半額に出来そうです。

もっと言えば、3DSに拡張スライドパッドのようなコントローラ付きの枠をはめて、
WiiUからの映像を受信する無線システム内蔵のゲームカードを挿すことで、
3DSをWiiUゲームパッドの代わりに出来るようにし、WiiU本体のみを1万円、
3DSに付けるキットを5千円で販売できれば展開が変わってくると考えます。

これらを実現するにはいろいろなハードルはあるでしょうが、
発売からまだ1年のWiiUを見捨てるのは早計でしょう。
それでなくてもゲームによってはWiiリモコン等が必要で、
初期費用が高くなりがちなWiiUを安く見せることは不可欠です。

もちろんソフトウェアの強化は必要条件となります。
海外の小規模デベロッパーの取り込み事業はそろそろ結果が出てくる頃ですし、
任天堂のおなじみのフランチャイズの新作もだんだんそろってくるとは思います。
ただ、壁を突き抜けるにはやはりWiiUゲームパッドに対する答えが必要でしょう。
個人的にはタッチパッド・手書きがキーワードだと考えています。
身振り手振りのジェスチャーもいいですが、
据置型ゲーム機の標準セットでの手書きはWiiUならではですから。
タッチパッドのみを使ったFSPのメトロイドプライムとか、
手書きジェスチャーでコマンドを発行するRPGのポケモンとか、
ユニットの移動を手書き線で書いていくシミュレーションのアメリカンフットボールゲームなど、
面白そうな分野はいくらでもあると思うんですよね。

さて次は携帯型ゲームについてです。Nintedo3DSは発売から3年を迎え、
今までのパターンであれば0.5世代進化した新機種が出てきてもおかしくない時期にさしかかります。
実際任天堂のいつものゲームはあらかた出尽くそうとしていますし。
もちろんまだまだ3DSは売れていますから、
現在のインストールベース切り捨てるようなことをしてはいけませんが、
今後も3DS用ゲームが主流であることを前提に、より付加価値の高い機種を出すことを考えてみると、
以下のような機能を追加する余地はあるのではないでしょうか。
  • 上画面のタッチ化
  • 下画面のマルチ(2点)タッチ化
  • LCDの高解像度化
  • LCD一体型平面スピーカー
  • SDカードのSDXC対応
  • 上画面キャビネットの薄型化
  • 右スライドパッド
  • 振動モータ
  • Bluetooth
  • NFC
  • ワイヤレス充電
  • 地磁気センサ
  • GPS
  • USBデバイス/ホスト
  • 超音波の送信・受信
  • 圧力センサ
  • プロジェクター
徒然なるままに書いただけですが、単なる機能アップから、
使いようによっては面白いことが出来そうなものまであります。
もちろん任天堂はコストアップに見合う使い道を見つけてくるはずです。
あるいは先に書いたようにWiiUとの連携をもっと積極的にした機種も可能性はあると思います。

そのほかにも任天堂にはトランプ、花札、百人一首、麻雀などリアルゲームもありますし、
世界的に良く知られたキャラクターもたくさん持っているので、いろいろな可能性はあります。
ただ私が望むのは任天堂にはあくまでおもちゃ屋であってほしいということで、
映像事業やアミューズメント(テーマパーク)事業、
また他社ハードへのゲーム開発はやってほしくないということです。
個人的に期待するのはロボット事業です。
もちろん本格的なおもちゃロボットというよりは、
ファミコンのロボットを彷彿とさせるようなWiiUや3DSと絡めたものです。
それが面白いかどうかは妄想次第ですが、
リアルとバーチャルを行き来するようなゲームとか、
低年齢の子供向けで何か冒険をしてみてもいい気がします。
財務的には十分余裕があるのでいろんな方向に踏み出してほしいものです。

2014年1月23日木曜日

Nexus7をワイヤレス充電

Nexus7(2013)Qiによるワイヤレス充電に対応しています。

で、Qi充電器 QE-TM101を入手してNexus7を置いてみました。
置くとたくさんLEDがついた給電ヘッダがプロッタのペンように動いてとってもサイバーです。
もちろんちゃんと充電でき、Nexus7のバッテリー残量が増えていくのがちょっと楽しいです。
Nexus7ではUSBホスト変換アダプタを使うとキーボードを始めとするUSB機器が使えますが、
そうすると本体の充電が出来なく、バッテリー切れが気になってしまいます。
ワイヤレス充電が出来ればそんな心配はありません。
まあタブレットを水平に置いても使いにくいので、QE-TM101ごと斜めにする必要はあります。

さて、QE-TM101は同時に多数の機器を充電する機能はないのですが、
充電対象を2つ置いておくと1つ目の充電完了を契機に
2つ目の充電を開始してくれる便利な機能があります。
ためしにQi充電対応モバイルバッテリQE-PL103とNexus7を置いてみると、
QE-PL103の充電完了後に給電ヘッドが移動してNexus7への充電が始まります。
ただし順番が逆だとだめです。
というのもQE-TM101でNexus7の満充電が検知できないようで、
QE-TM101にNexus7を置いておく限り充電し続けてしまうからです。
この現象どうやらNexus7側の仕様(?)みたいです。
そもそもQE-TM101は意外に手狭で、7インチタブレットを平置きすると
余分なスペースはそうないのでまあいいといえばいいのですが、ちょっと残念です。

2014年1月22日水曜日

ソフトウェアアクセスポイント

正式な名前なのかどうかはよくわかりませんが、
ソフトウェアアクセスポイントと呼ばれる機能が無線LANの世界に存在します。
これは通常PCの無線LANアダプタがクライアント機能しか持たないところを、
PCで特別なソフトウェアを動作させてアクセスポイントとして利用する機能のことで、
かつては有線LANしかない環境で無線LANしか通信手段のない機器をネットにつなぐため、
PCをソフトウェアアクセスポイントとして使ったりしていました。
この手の製品は今も私の手元に置いてあり、
大昔アメリカに行ったときホテルでNintendoDS(Nintendo3DSではない)を遊ぶために使った記憶もあります。
まあまもなくしてモバイル無線LANアクセスポイントが登場し、
私もそれを手に入れたためそちらに取って代わられ、
当時安くはなかったそれも今では恐ろしく安くなってしまったため、
さすがにソフトウェアアクセスポイントの需要は極めて小さくなっていると思われます。
実は私は特定用途を含めてソフトウェアアクセスポイントになれる無線LANアダプタを3つ持っていますが、
今はすべて普通の無線LANクライアントとしてデスクトップPCやRaspberry Piに挿さっています。

さて、そんなソフトウェアアクセスポイントになれるLogitecのLAN-W150N/U2KT
近くの某大手家電量販店の完全閉店セールで投売りされており、思わず買ってしまいました。
何しろ激安で、小さいので何かの役に立つだろうぐらいのつもりで買いましたが、
いろいろ考えを巡らすうちにいい使い道を思いつきました。
PCに挿して無線LAN APとし、
そのインターフェイスとVPNのインターフェイスとをルーティング(NAT)させて、
無線LANのみ搭載で標準ではVPN接続できないような機器、
例えばNintendo3DSとか古いAndroidスマートフォンをVPNに接続することです。

とりあえずWindowsXPで試してみます。
付属のCDからドライバとユーティリティをセットアップし、
LAN-W150N/U2KTを挿して動作状態にします。
またVPN接続も確立しておきます。
タスクトレイからユーティリティのアイコンを右クリックし[APモードに変更]を実行すると
ソフトウェアアクセスポイントモードになります。
その際[ICS Select WAN Adapter]ダイアログボックスが現れるので、
[WAN アダプタ名]ドロップダウンリストからVPNのアダプタ名を選択します。
それから[APユーティリティ]が立ち上がるので、
アクセスポイントのSSIDやセキュリティ設定を行います。
これで適当な機器からこのアクセスポイントに接続すれば
VPNにNAT経由でアクセスできるようになります。
なお、VPNの場合は構造上無理だと思いますが、
一般的なネットワークとの間であればブリッジ接続で透過的アクセスもできました。
二重NATで問題がある場合にはブリッジにすればいいでしょう。

実用度はあまり高くありませんが、
アクセスポイントになっているWindowsで有線サイドがパケットキャプチャできるので、
無線機器でネットワーク系の開発なんかしていると意外に便利そうです。

ところでこのLAN-W150N/U2KT、Macでも普通の無線LANクライアントとしては動作するのですが、
ソフトウェアアクセスポイントにするためのツールはWindows用しか用意されていません。
MacBook Proをメインマシンにして数ヶ月、
Windowsでしかできないことにもいろいろぶち当たってきました。
いざと言うときに備えてMacにbootcampでWindows 8.1環境を作っておいた方が
無難なような気がする今日この頃です。

2014年1月21日火曜日

ステップアップリング

近くの某大手家電量販店が完全閉店セールで
ジャンクっぽく売られていたステップアップリングを購入しました。
レンズ交換式カメラのレンズに別の径のフィルタを取り付けられるアダプタです。
箱の中にいろいろな種類のステップアップリングが堆く積まれています。

さて、私はマイクロフォーサーズのユーザで、
持っているレンズのフィルタ径は46mm(H-H020)、52mm(H-FS045200)、62mm(H-VS014140)です。
本当は他の径のものもあるのですが、
ジャンクの山に含まれていたのはこの3種だけでした。

で、とりあえず52mm-62mm(レンズ径-フィルタ径)を購入しました。
というのも62mmのNDフィルタ等がいくつかあり、
これを52mmにつけられたらいいなと考えたからです。

そしてさらに新たな野望を思いつきました。
今後は大きい径のフィルタだけを買って、
小さいレンズとの間にステップアップリングを挟んで対応すれば、
フィルタの使い回しができてお得と言うことです。
さっそくジャンクの山をひっくり返していろいろ物色したところ
52mm-82mm62mm-82mm品が見つかり、
46mm-67mm67mm-82mmを組み合わせて46mm-82mmが実現できました。
ついでに別途H-PS14042用の37mm-46mmも手配し、
これで82mm径のフィルタが激しく使いまわせます。
俺って頭いいんじゃないの!

さて自宅に戻ってレンズやフィルタをとっかえひっかえし、
思惑通りなことが確かめられました。が、しかし盲点が…
ステップアップリングが邪魔でレンズフードが付けられませんorz
まあ排他で使えばいいのですが。
俺って頭悪いんじゃないの!!

2014年1月20日月曜日

iPhoneでBluetoothキーボード

ポケモンタイピングDS同梱のものをはじめとした
JIS配列のbluetoothキーボードをiPhoneやiPadにつなぐと、
使えるには使えますがASCII配列として認識されて記号入力に支障が出ます。
しかも配列の切り替え機能がないため我慢して運用するしかありません。

最近近くの某大手家電量販店が完全閉店し、
その閉店セールでBluetooothキーボード TK-FBP047EBKが投売りされていたのですが、
iOS専用の文字に引かれておもわず買ってしまいました。
が、家に帰って箱から出すとキーがどう見てもJIS配列です。
疑問を感じながらもiPhone4Sと古いiPadにペアリングしてみると、
記号もキートップどおりに入力できます。
とりあえず問題はなさそうです。

ついでなのでAndroidのNexus7(2013)ともペアリングしてみると、どうも様子がおかしい。
試行錯誤の結果、入力に[Googleキーボード(英語)]を使っていると
BluetoothキーボードはASCII配列として認識され、
[iWnn IME(日本語)]を使っているとJIS配列として認識されるようです。
で、TK-FBP047EBKはASCII配列として認識されているときに
JIS配列なキートップ通りにタイプできるようです。
なんいことはないTK-FBP047EBKはiPhoneでJIS配列がうまく打てるようにした
スペシャルなキーボードのようです。
普通のASCII配列キーボードなら使いまわしもできますが、
なんか特殊すぎてiPhone以外では使いにくい代物です。
まあ外箱にiOS専用って書いてありましたし、激安でしたし、気にしないことにします。

2014年1月16日木曜日

AndroidでBluetoothキーボード

ポケモンタイピングDSについてきたbluetoothキーボード、しっかりしたつくりで悪くないのですが、
iPadではキートップに書かれたのと違う記号が入力されてしまうなど相性が良くなく
結局しまったままになっていました。
Appleは他社製JIS配列キーボードをまともに使えるようにする気はまったくないようです。

さて、そんなbluetoothキーボードが真に役立つときが来ました。
KitKatキャンペーンでゲットしたNexus7(2013)につなぐのです。
実際ペアリングしてしまえばJIS配列キーボードとしてしっかり打てます。
NEXUS7よりキーボードの方がややでかいのが玉に瑕ですが、
これなら出先でブログを書くのも楽そうです。
プライベートに関してはノートPCの持ち歩きが必要ない時代に突入しそうです。

2014年1月15日水曜日

goDaddyのサイトがまた変わってる

私はValueDomain等で取得している独自ドメインのトップレベルDNSサーバには
goDaddyの無料ホスティングサービスを利用しています。
このように他で取得したドメインを管理する機能はgoDaddy的にはOff-Site DNSと呼ばれています。
最近久しぶりにgoDaddyにアクセスするとサイトが前のときからずいぶん変わっています。
って、このサイトしょっちゅうリニューアルしてやりたいことがどこで出来るのかわからなくなるんですよね。

ということでOff-Site DNSがどこにいったのか2014年1月現在のありかを書き留めておきます。
goDaddyのトップページの右上の[Log In]をクリックし
自分のアカウント名とパスワードを入れてログインします。
ログインしたらそのすぐ下あたりの[Hi, <名前>]をクリックし、
ドロップダウンされた[Visit My Account]をクリックします。
飛んだ先のページで[Domain]をクリックし、次いで[Launch]をクリックします。
さらに飛んだ先のページで[DNS]-[DNS Manager]メニューを選択すると
登録しているドメインが一覧され、それぞれのゾーンファイルが編集できます。
編集方法は以前と変わりません。

またどうせすぐにリニューアルするんでしょうが、
あんまり根本的な操作を変えないでほしいですね。
まあタダなので文句も言いにくいんですけど。

2014年1月14日火曜日

簿記

今年も確定申告の季節がやってきます。
この時期になると毎年税金についていろいろ知識を吸収していくのですが、
ふと、青色申告(65万円控除)ぐらい自力で出来るぐらいになりたいなと思い、
複式簿記について興味が湧いてきました。
貸借対照表や損益計算書を書けるようになれば
企業が発表するそれらの見方も変わって
そっち方面のレベルが上がるかもしれませんし。

ただ勉強のモチベーションが必要ということで、
とりあえず日商簿記3級を受験してみることにしました。
最寄の商工会議所のホームページでスケジュールを確認すると
なんと一ヶ月ほど先の2月末実施分の申し込みにまだ間に合います。
ということで早速受験料を払い込みました。

学習の手引きとするのはパブロフ流でみんな合格 日商簿記3級です。
Kindle版があるからという安直な理由で選びましたが、
正解かどうかは合否で判定することになります。
ちなみに私にとっては初の有料の電子書籍になりますので、
機会があれば読み心地等もレポートするつもりです。

2014年1月13日月曜日

Bluetoothヘッドセット

私の住む地域にあった某大手家電量販店が完全閉店し、
売り尽くしセールモバイルバッテリーを買いましたが、
同時にbluetoothヘッドセットBT-A1SSも購入しました。
bluetoothヘッドセットは出始めに結構高くで購入したのですが
電池がへたって使えなくなってしまいました。
電池(リチュームポリマー)を取り替えて使おうかとも思いましたが、
ちょうどいい大きさのものが見つからなかったのと、
bluetoothヘッドセット自体の価格がすっかり下がってしまったこともあって、
買い替えのタイミングを狙っていたのでいい機会になりました。

以前Windows7でbluetoothヘッドセットを使う方法を紹介したことがあるので、
そっち系は置いておいてAndroidやiOSと接続してみることにします。
まずはAndroidから。

Androidでは[設定]アプリケーションでbluetoothのペアリングをすると
"携帯電話の音声に接続"と表示され音声通話に使えるようですが、
通話できるAndroidスマートフォンを持っていないので試せません
とりあえずIP電話アプリケーションから使えないことは確認できました。
これだと役に立たないものを買ってしまったことになるのですが、
実は抜け穴があって、Google Playから[BTmono]アプリケーション(無料)を取ってきて、
立ち上げて[ON]するとすべての音がbluetoothヘッドセットから出るようになります。
マイク入力も同様に切り替えられます。
これでIP電話アプリケーションでもヘッドセット通話が可能ですし、
ついでに音楽もヘッドセットで聴けるようになります。
[OFF]で音声経路が元に戻るので、手動で切り替えてうまく運用すれば実用になりそうです。

iPhoneでは発着信時にbluetoothヘッドセットを選べるようにダイアログが出るらしいのですが、
私のiPhone4Sはsimカードを入れていないので試せません。
しかし特に何もしなくてもIP電話アプリケーションでヘッドセットが使えます。さすがApple。
ただし着信音もヘッドセットから流れてきます。
アプリケーションによるのかもしれませんが、ヘッドセットを装着していないときは
ヘッドセットの電源をOFFにしていないと着信に気付かないこともありそうです。
まあ私はPCのヘッドフォン代わりにしか使わないので、その辺は許せます。

2014年1月9日木曜日

SlimPort

KitKatキャンペーンでゲットしたNexus7(2013)には
純正のMiracastアダプターが別売りされています。
これはiPhoneに対するApple TVのようなもので、
スマートフォンやタブレットの映像をワイヤレスで大きなテレビに映すための装置です。

Apple TVを買おうかと思いつつも未だ買っていない貧乏な私には
Miracastアダプターを買う余力はありません。
って、買っても多分使わないので買わないんですけどね。

さて、Nexus7(2013)にはSlimPortなる機能があり、
これはNexus7のUSBポートとテレビのHDMI入力をSlimPort-HDMIアダプターを介して接続することで、
有線ではありますが先の環境を実現できます。
貧者のMiracastと命名してしまいましょう。とっても私向きです。

ちなみにMHLというSlimportと似て非なる規格があるので、
間違っても安いからと言ってMHL-HDMIアダプターを買ってはいけません。
MHLとSlimportは同じ目的で利用しますが互換性はありません。
表面上の違いはMHLはHDMI出力のみなところ、SlimPortはDisplayPortがベースなので
他の出力形式にも対応しているところぐらいでしょうか。

SlimPortの資料を見ると、
DisplayPortの片方向差動通信路のMain Link 4本のうち1つ(1.62/2.7/5.4Gbps)だけ残して、
双方向差動通信路のAUXをGNDとのシングルエンドなC_WIRE(1Mbps)にしたのがSlimPortのようで、
なるほど名は体を現すということですね。
なおピンアサインは前者がマイクロUSB(5端子)のD-(2番ピン),D+(3番ピン)に、
後者がID(4番ピン)に割り当てられます。
USBのサイトによると、
OTGでデバイスのホスト機能を有効にするには
USB mini-AではIDピンを10Ω以下の抵抗を介してGNDに接続、
USB mini-Bでは100KΩ以上の抵抗を介してGNDに接続することになってるのですが、
このIDピンにつながるインピーダンス(具体的数値は未記載)を固有値にすることで
SlimPortに切り替わるようです。このあたりMHLと共通する部分も多いようです。

ところで現在一般的な1080p,各色12ビット,30fpsの映像を非圧縮で、
さらに192KHzの7.1チャンネルサラウンドの音声を転送するとすれば
1920*1080*12*3*30=2239488000=2.24Gbps
192*1000*16*8=24576000=0.025Gbps
で合計2.25Gbpsのデータ伝送速度が必要になります。
これはMHL 1.0の帯域と一致し、SlimPortなら2.7Gbpsのモードで十分となります。
ちなみにHDMI 1.3~1.4aはケーブルあたり10.2Gbpsで、1.2なら4.95Gbpsです。

ここからは完全に余談となりますが、
USB 2.0は480Mbpsと先の数値と比べるとかなり遅いんですよね。
もちろん片方向のSlimPortと双方向のUSBを同列に比較するのはフェアではないのですが。
まあUSB 3.0では信号線を増やして5Gbpsまでいってますし、
きっと今後の主流になるんでしょうけどあの不細工なコネクタはいただけません。
MacのThunderboltの方がかっこいいので、
できればこっちが主流になってほしいいんですけどね。

2014年1月8日水曜日

オープンリゾルバにはしない方がいいよね

年末にVPSを借りているDTIから
"DNSサーバーの起動状態確認と設定見直しのお願い"
なるメールを受け取りました。
要は必要もないのにオープンリゾルバにするなよという常識的な話です。
DNSサーバはもう10年以上運用経験があり技術的にも明るい分野なのですが、
改めて指摘されてVPSで無警戒だったことに気付きました。間が抜けた話です。
慌てて設定ファイル"/etc/bind/named.conf.options"のoptions内に
recursion no;
を加えました。
もし企業なんかでキャッシュサーバとしても使いたければ
allow-recursionで受付許可するIPアドレスを書いておけばいいのですが、
普通はVPSでそんなことをすることはないでしょうし、
IPアドレスが非固定どころかプライベートIPアドレスしかくれないような
接続サービスが多くなるなか実用的ではないでしょう。
いざと言うときはGoogle Public DNS(8.8.8.8, 8.8.4.4)を設定すれば何とかなるので
プライベートなキャッシュサーバの必要性は低くなっていると思います。
まあlocalhostからの要求は許可しておいてもいいかもしれません。

ところで権威DNSサーバで名前解決のリクエストが発行された
キャッシュサーバのIPアドレスによって返答するIPアドレスを変え、
ネットワーク的に近い配信サーバを紹介する
CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)なんてシステムもあり、
この場合ISPから指定されたDNSサーバを設定しておくことに意義があったりします。
とりあえずGoogle Public DNSを利用することは私もあるのですが、
常用すべきではないということになります。
DNSサーバは数字だけで覚えておくのも面倒ですが、
自分のためにもネットワーク屋さんのためにもきちんと設定しましょう。

2014年1月7日火曜日

Qiのワイヤレス充電

私の住む地域にある某大手家電量販店が完全閉店してしまいます。
その売り尽くしセールの中でモバイルバッテリーがまあまあの値段だったので買ってみました。
これまで私が使ってきた主なモバイルバッテリーはeneloop USB出力付き充電器で、
単三eneloop2本で給電できるため、
予備eneloopとUSB充電器AC充電器との組み合わせで運用してきました。
またパーツ屋さんで電池を4つ直列に出来る電池ケースを買ってきてUSBメスコネクタをつなぎ、
eneloopで約5Vの出力が得られるようにもしています。
そんなわけで私の手元には単四も含めるとeneloopが50本ほどあります。
買いすぎとか言われそうですが、いろいろ事情があってのことで、
まあ一生分あると思えば気が楽にはなります。

ところが最近の電子機器は充電電流が大きくて、
いや、正確に言うと充電しながら使っていると大きな電流が必要で、
これらでは実用にならなくなってきています。
例えばNintendo3DSなんかそうですね。
ということでまともなモバイルバッテリーが1つあってもいいなと思っていたところのセールで、
QE-PL103を手にいいれました。

ところでこのQE-PL103、期せずしてワイヤレス給電規格Qiに対応していました。
つまりQiの充電器にQE-PL103を置けば充電できるということになります。
実はQi対応機器が手元にもうひとつあって、
それはKitKatキャンペーンでゲットしたNexus7(2013)です。
ワイヤレス充電についてはまだQiが業界標準になるかどうかわからないため
まだまだ手を出すつもりはなかったのですが、
こうなると充電器がほしくなってきます。

Nexus7用の純正ワイヤレス充電器も選択肢にはなるのですが、
これだと他の機器が充電しにくいので却下です。
他にもACアダプタ込みの商品が好みということもあってChargePadがいいかなとか考えているところです。
実際に買ったら使い心地等紹介しますので。

2014年1月6日月曜日

Raspberry PiでOpenVPNとローカルネットを中継

OpenVPNは便利なのですが、OpenVPNネットワーク内でしか通信できないのでは面白くありません。
通常はサーバを中継してインターネットに出て行けるのですが、
Serversman@VPSでは仕様上できないようです。
まあ普通はインターネットに接続できる環境でOpenVPNを張っているわけで、
わざわざOpenVPN経由でインターネットに接続しなくてもダイレクトにアクセスすればいいのですが。

別の中継を考えたとき、出先からVPNで自宅のVPNクライアントにアクセスし、
それを経由してOpenVPN未対応な機器にもアクセスできると幸せになれるかもしれません。
ということで今回は自宅に置いた機器に出先から中継機器経由でアクセスしてみることにします。
中継機器に使うのはここ数ヶ月面白い使い道を思いつかずまったく使っていなかった
Raspberry pi (Raspbian “wheezy”)です。

まずはサーバ側での作業です。
Raspberry pi用にパスフレーズを抜いた証明書を作ります。
パスフレーズを抜くのはRaspberry piの電源オン時に自動的に接続させるためです。
またRaspberry piには固定IPを割り当てるよう設定しておきます。
IPアドレスがころころ変わるといちいちアクセス先を調べるのが面倒ですから。
同時に、Raspberry Piにつながっているローカル網用のルーティング情報を設定します。
固定IPを割り当てる設定をした上で、設定ファイル"/etc/openvpn/server.conf"に以下を追加します。
route <ローカル網のネットワークアドレス> <ローカル網のサブネットマスク>
そしてRaspberry Pi用の個別設定ファイル"/etc/openvpn/ccd/client<識別名>"に
以下を追加します。
iroute <ローカル網のネットワークアドレス> <ローカル網のサブネットマスク>

次いでRaspberry pi側の設定です。以下を実行します。
# apt-get update
# apt-get install openvpn
# cd /etc/openvpn
# cp /usr/share/doc/openvpn/examples/sample-config-files/client.conf ./
サーバで作ったサーバ証明書"ca.crt"と
クライアント証明書("client<識別名>.crt"、"client<識別名>.key")を
"/etc/openvpn/"ディレクトリにコピーし、
"/etc/openvpn/client.conf"の内容を編集して
remote <OpenVPNサーバ名> 1194
cert client<識別名>.crt
key client<識別名>.key
となるようにし、以下を実行します。
# /etc/init.d/openvpn start
# update-rc.d openvpn defaults
これでVPNに接続でき、起動時に自動接続できるようになりました。
VPN網とローカル網のルーティングは、IPアドレスの割り当てを適切に行い、
インターネットとの出入り口となるブロードバンドルータや
その他利用しているサブネット用のルータ等の設定、
あるいは各機器のルーティングテーブルの設定をきちんと行えば可能ですし、
VPN網とローカル網を直接ブリッジで1つの網にしてしまうことも可能ですが、
いろいろ面倒なのでVPNからローカルへのNAT接続のみを可能にします。
Raspberry Piの設定だけで済みますし、実用上多分問題はないでしょうから。
で、その設定は以下のようにしました。
起動スクリプト"/etc/init.d/openvpn"のstart_vpn()関数の最後に
# echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
# iptables -t nat -A POSTROUTING -s <VPN網のネットワークアドレス>/<VPN網のサブネットマスクビット数> -o eth0 -j MASQUERADE
を追加し、stop_vpn()関数の最初に
# echo 0 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
# iptables -t nat -D POSTROUTING -s <VPN網のネットワークアドレス>/<VPN網のサブネットマスクビット数> -o eth0 -j MASQUERADE
を追加します。設定の変化の様子は
# iptables-save
の出力結果からわかります。

この状態でOpneVPNサーバから中継機器経由のローカル網へのアクセスはすでに可能です。
ただしOpneVPNクライアントからの場合、
クライアント自身のルーティングテーブルを手動変更する必要があります。
クライアントがWindowsなら以下を実行します。
> route add <ローカル網のネットワークアドレス> mask <ローカル網のサブネットマスク> <クライアントVPN網向けIPアドレスのサーバ側IPアドレス>
ここで<クライアントのVPN網向けIPアドレスのサーバ側IPアドレス>は
<クライアントのVPN網向けIPアドレス>+1(まれに -1 ?)となります。
詳しい理屈はこちらをご覧ください。
またクライアントがLinuxなら以下を実行、
または起動スクリプト"/etc/init.d/openvpn"内で実行するよう組み込みます。
route add -net <ローカル網のネットワークアドレス> netmask <ローカル網のサブネットマスク> gw <クライアントのVPN網向けIPアドレス>
もしルーティングテーブルを変更できなければ生アクセスするのはあきらめた方がいいでしょう。
なおクライアントが192.168.1.*の網につながっていて、
かつリモートのローカル網も192.168.1.*というような、
関係するネットワークでプライベートIPアドレスが重複しているケースでも同様にあきらめた方が無難です。

ここまで構築すると、出先から自宅のPCにアクセスしてファイルをやり取りしたり、
VNC経由でリモートアクセスしたりできます。
あまり凝ったことをしなければ中継する機器の性能と回線速度の範囲でわりと快適に使えます。
Serversman@VPS(Entry)+Raspberry pi+ADSLという過酷な環境でも
VNCでのリモート操作は使えるレベルにあります。
PCに関してはそうなのですが、組み込み機器に関してはやや状況が異なります。
NASにsambaでアクセスすると大きなファイルのコピーに失敗したりしますし、
頻繁に長時間のフリーズに陥ったりよくわからないエラーが出たりします。
ウェブサーバ(ブロードバンドルータの設定ページ等)へのアクセスでも
機器によって動作がままならないケースもあったりなかったり、どうも機器依存で何かあるようです。
もちろん同一セグメント上にないと動かすのが困難なDLNAなど言わずもがなです。
とりあえず自宅のPCにリモートログインしさえすれば大概のことはできるのでよしとすることにします。

ところで条件がそろわず上記のような環境を実現できなくても他の方法はあり、
リモートローカル網に間接的にアクセスする方法として、
クライアントからVPN経由で中継機器にsshで接続して
ローカル網へポートフォワードすることができます。
例えばローカル網のウェブサーバにアクセスしたい場合、クライアントで
$ ssh -L 8000:<ローカル網の機器のIPアドレス>:80 <中継機器のログインアカウント>@<中継機器のVPN網側IPアドレス>
を実行した上でクライアントのウェブブラウザから"http://localhost:8000"でアクセス可能です。
これを応用するとOpenVPNサーバを始点にsshのトンネルを作って
他の機器へと公開することで解決も図れます。
ただしセキュリティには気を使う必要があります。

さらに、ウェブ等限定でいいなら中継機器経由をプロキシサーバにして
クライアントのウェブブラウザの設定でプロキシサーバをそれに指定すれば
ローカル網にアクセスできます。
ただいちいちプロキシ設定を変えるのは非常に面倒なので、
しょっちゅうアクセスするなら自動構成スクリプトを使うなど工夫が必要です。
パスワードを用いるなどセキュリティに注意する必要はありますが、
OpneVPNサーバをプロキシサーバにする別解もあります。

2014年1月2日木曜日

Serversman@VPSにtelnet

普段Serversman@VPSをメンテナンスするのに
私はRSA鍵なSSH(ver2)でログインしています。
セキュリティを考えると多分多くの方がそうなんじゃないかなと思います。
一応DTIの会員ページにウェブアプリケーションがあり、
ウェブブラウザからログインすることも可能で非常時にはこちらを使うことはできるのですが、
実は動作保証ブラウザがIE(6〜9)のみで、私が確認する限りではMacのChromeでは動作しません。

最近OpenVPNを積極的に使うようになって思いついたのが
第3の経路としてtelnetを使うことです。
OpenVPNでの接続時に認証できますし、通信は暗号化されていますし、
こちら経由ならtelnetを使うことに不安はありません。
ということでtelnetサーバをセットアップします。

まずは以下を実行します。
# apt-get install telnetd
そして設定ファイル"/etc/xinetd.d/telnet"を以下の内容で新規作成します。
service telnet
{
        disable         = no
        socket_type     = stream
        protocol        = tcp
        wait            = no
        user            = telnetd
        server          = /usr/sbin/in.telnetd
}
VPNのローカルからしかログインできないように"/etc/hosts.deny"に
in.telnetd: ALL
の行を加え、"/etc/hosts.allow"には
in.telnetd: <VPNでクライアントに割り当てるIPアドレス(*によるワイルドカード使用可能)>
の行を加えます。最後に
# /etc/init.d/xinetd restart
を実行すれば完了です。
VPN内からのみtelnetのログインが可能になっているはずです。
それ以外からのログインができないことは必ず確認してください。

引き続きftpサーバ(vsftpd)もセットアップします。
何しろtelnetではファイルのやり取りができませんので。
まずは以下を実行します。
# apt-get install vsftpd
そして設定ファイル"/etc/vsftpd.conf"で、
anonymous_enable=YES
anonymous_enable=NO
に変更し、
local_enable=YES
write_enable=YES
tcp_wrappers=YES
を追加します。
あとはtelnetサーバのときと同様に"/etc/hosts.deny"に
vsftpd: ALL
の行を加え、"/etc/hosts.allow"には
vsftpd: <VPNでクライアントに割り当てるIPアドレス(*によるワイルドカード使用可能)>
の行を加えます。最後に
# /etc/init.d/vsftpd restart
を実行すれば完了です。
VPN内からのみftpのログインが可能になっているはずです。
それ以外からのログインができないことは必ず確認してください。

通常はsshとDTI独自のウェブコンソールだけで十分だとは思いますが、
世の中何が起こるかわかりません。
備えあれば憂いなしです。

2014年1月1日水曜日

MacとAndroidでファイル転送

先日LinuxとAndroidをMTPで接続してファイル転送する方法を紹介しましたが、
今度はMacとAndroidを繋いでみます。
と言ってもMacにAndroid File Transferをインストールするだけです。
USBケーブルで接続しAndroidをMTPモードにすればMacでウィンドウが開き、
Finderとの間で通常通りファイルがコピーできます。

実はもっと簡単な方法があって、
AndroidにAirDroidをインストールすればUSBケーブルの必要なく
無線LAN経由で同一ネットワーク上のマシンのウェブブラウザアクセスできます。
AirDroidを立ち上げるとURLが2つ表示されるので、
MacのSafariで"http://web.airdroid.com"でない方のURLを開き、
Androidに表示される確認画面で[承認]すればアクセスできます。
[ファイル]アイコンで開かれるのがSDカードの中身となります。