2011年1月28日金曜日

CELL から CEVO へ

昨年末、東芝がCELLを製造している半導体工場をソニーに譲渡するというニュースが流れ、
じゃあ CELL REGZA はどうなるんだろうと思っていたら、
CES2011で東芝からCEVOなるものが発表されました。
要はソフトウェア処理主体からハードウェア処理主体への回帰ということらしく、
CELLはお払い箱ということなのでしょう。

CELLはピーク性能は稼げてもデータ転送・共有や処理の同期、
さらにはプログラミング時にリソースを意識する必要があるなど開発難度は高いですし、
そもそも最大処理量を見越してSPUのユニット数を決めると、
あとであれにもこれにも使いたいとやりたいことが増えていくと
そのユニット数では足らなくなるという、
なんだか矛盾した思想になっています。
実際、PlayStation MoveはそのためだけにSPUを1つ占有してしまうということですが、
いまどきのマルチタスクっぷりを考えると
そもそも占有という考え方自身どうかしてるということになります。
もちろん単機能の組み込み機器向けでは問題にならないのですが。

SPUのマルチスレッド対応なんてのも考えられますが、
そうなるとメモリ空間や演算リソースの拡張が必要で、
それなら普通のマルチコアCPUでいいじゃないかということになり、
現在のIntelやAMDの考え方のほうが理にかなっているといえるのではないでしょうか。

ずいぶん前に書いたことがあったと思いますが、
CELLのアイディア自体は昔からあるCPU+DSP的な考え方で
特に目新しいものでもありませんでした。
しかし、あれを本気で使いこなそうと実際に作ったことはすばらしいことと感じています。
実際、最近のCPU+GPUのワンチップ化トレンドはCELLが原点と認識しています。
世の中を見ると、いいアイディアはより洗練されて別の形で行き続けることも多く、
CELLのアイディアもそうなっていくのではないでしょうか。
PS4がどうなるかにもよりますが、CELL自身はあだ花として消えていく運命なのかもしれません。

2011年1月27日木曜日

ServersMan@VPSの2011年1月度定例アップデート

毎月恒例のServersMan@VPSのアップデートが実施されました。
最大メモリーの増加とHDD増量キャンペーンです。
前者は自動的に適用されますが、
後者は昨年末と同様にMyDTIからスロットゲームに挑戦することになります。
今日から31日までの毎日、計6回のチャンスがあります。
皆さんお忘れなきように。
私の目標は+5GBです。

2011年1月26日水曜日

Nintendo3DSの予約

2月26日の発売日まであと一ヶ月と迫ったNintend3DSですが、
去る1月20日より予約が開始されました。
私もとりあえずネット予約に参戦しましたが…
あえなく討ち死にと相成りました。
絶対に発売日にほしいと思っていたわけではないので、
まあいいやぐらいに考えていました。
いや、決して負け惜しみではなく。

で、次の日にたまたま家電量販店に行ったところ、
まだ予約してますの張り紙が…
とりあえずアクアブルーを押さえておきました。
ちなみに、コスモブラックもまだ予約可能でした。
都市部では予約のためにすごい行列ができていましたが、
地方はそれほどではないということになります。
ちなみに同時発売のソフトについての購入予定はなく、
しばらくは本体付属のソフトで遊んでみたいと思っております。
まあ一ヶ月先のことではありますが。

2011年1月25日火曜日

こうのとり2号

「こうのとり」ことHTVの2号機がH-IIBロケットにより
種子島から打ち上げられました。
HTVの軌道投入に見事成功したとのとこでめでたい限りです。

1年半前の1号機打ち上げ時は種子島まで見に行きましたが、
今回はネット中継を見ただけです。
前回は雲の高度が低い環境での夜中の打ち上げで、
オレンジ色の発光体が雲を突き抜ける様子を十数秒観察できました。
そのときの様子はこちらにおいてあります。
今回は晴天の昼間の打ち上げということで、
上がっていく様子がいつまでも見られましたし、
フェアリングが外れる様子が見えたとか見えなかったとか。
前回種子島自体は堪能できたので、
打ち上げ見るだけでいってもよかったかもなどと思っているところです。
ただし、今回打ち上げが2日遅れているので、
現地に行っていたとしても見られずに帰途につかなければならなかったですね。

さて、打ち上げはもちろん感動的ですが、
そこから第一宇宙速度に加速する様子や
運行状況を観測するのも楽しみの一つだと思います。
Google Earth とか Google Map で
追跡できるようにしてもらえればうれしいんですけどね。
ストリートビューっぽく見られるとさらにいいですね。
サンタクロースを追えるぐらいですから、
Googleにとってはきっと朝飯前でしょう。

2011年1月21日金曜日

大画面REGZAの裸眼3D

CES2011で東芝が56型の裸眼3D対応テレビを展示していたようです。
これはレンチキュラレンズを敷き詰めたインテグラルイメージング方式を採用しているそうで、
panasonicやsonyが保守的なアクティブシャッター方式を採用しているのとは対照的です。
ちなみにアクティブシャッター方式は
1987年発売のセガ・マークIIIではすでに採用されており、
スペースハリアー3Dというゲームタイトルも発売されています。
つまりとっても保守的な方式なのです。
それに比べると東芝は結構冒険をしています。
レンチキュラレンズによる3D表示も紙媒体としては昔からありますし、
動画表示用としても三洋電機やナムコが実用化していたことが
あったように記憶しています。
90年代最後あたりだったような…

普通に考えてインテグラルイメージング方式では
画面の明るさを確保するのがなかなか難しいはずで、
東芝はそれを打破することを前提に動いていたと見られます。
裸眼立体視が可能という大きなメリットを追い求めるために。
対するpanasonicとsonyは裸眼視をあきらめることで、
より現実性の高いアクティブシャッター方式を選択したということだと思います。
もちろんそのほかたくさんの理由や事情があったのでしょうが。

この話で思い出すのがBDとHD-DVDの対決です。
立場は逆になりますが、保守的だった東芝を
技術革新前提で進めたpanasonicやsonyが駆逐したという図式です。
ちょっと面白いですよね?
もちろんXHTML2とHTML5のような話もあるので
方針としてどちらが優れているか一概には言えませんが、
東芝がHD-DVDの敵を3Dテレビで取れるかどうかというのは
赤穂浪士的あだ討ちみたいでこれからも経過を見ていきたいと思っているところです。

ちなみに私は3Dテレビは…あまり興味がないです。
乗り物酔いしますし。

2011年1月20日木曜日

ServersMan@SD

フリービットよりSDカード単体でサーバーとして動作する「ServersMan@SD」が発表されました。
Eye-Fiになかったファイルサーバ機能を追加したようなもののようです。
Eye-Fiのような驚き感はそんなにないのですが、
モバイルルータを使ったPANと自宅のLANとクラウドが
連携すればするほど便利になるので歓迎したいところです。
ただ、個人的には圧倒的に面白い応用例が思い当たらないので
それは宿題ということにしておきましょう。

2011年1月19日水曜日

ServersMan@VPSの2010年12月アップデートの結果

私はServersMan@VPSのEntryプラン(debian)を契約して便利に使っております。
昨年の暮れも押し迫った12月27日に毎月恒例のアップグレードが実施されました。
その内容はというと

  1. 選択可能なディストリビューションにUbuntuが追加

  2. AirDisplay@VPSでウェブブラウザからコンソールにログインが可能に

  3. 毎日1回までできるルーレットで当たったらストレージ+1GB(8日間)


なのですが、1番目は再インストールが面倒なので試していません。
Debianで特に困ってませんし。
3番目は正確に言うとただのキャンペーンですが+5GBをゲットしました。

さて2番目のAirDisplay@VPSです。
実はこれ、さくらインターネットの"さくらのVPS"で提供されているような
シリアルコンソールのリダイレクトではなく、
ウェブブラウザからsshにログインできるというものです。
機能的には同じですが、これが似て非なるもので、
つまり、AirDisplay@VPSはレンタルしている仮想サーバで
httpdが動いておりsshdがそれなりの設定で正常に動作しているが前提となるわけで、
下手をしてにっちもさっちもいかなくなったときの最終手段にはならないということです。
このあたりまだ"さくらのVPS"に利があります。

まあそう言っても使えるものは親でも使おうということで、
私が行ったカスタマイズ等を紹介しておきます。
ちなみに、先のアップデートと時を同じくして
sshの待ち受けポート番号が22から3843に変更されているので
それについても触れておきます。

まずはsshのポート番号を変更します。
ファイル"/etc/ssh/sshd_config"の

Port 22



Port 3843

に変更します。次に同ファイルの最後に

Match Address 127.0.0.1
PasswordAuthentication yes

を追加します。
私はセキュリティ強化のため公開鍵暗号方式でしかログインできないよう

PasswordAuthentication no

を設定しているのですが、
これだとAirDisplay@VPSからログインできないので例外設定のためです。
ファイル編集後

# /etc/init.d/ssh restart

を実行すれば、セキュリティを確保しながらもAirDisplay@VPSが使えるようになります。
ウェブブラウザから

https://<サーバのFQDN>/airdisplay/?x=30&y=12

にアクセスしてみましょう。
公式には Internet Explorer が推奨されていますが、
Google Chrome でも特に問題ありません。
なお、設定変更しているとターミナルが時々表示されなくなることがありましたが、

# /etc/init.d/ssh restart
# /etc/init.d/ajaxterm restart
# /etc/init.d/apache2 restart

などと実行すると直るようです。
ところでポート番号を変更したのでついでにファイル"/etc/services"の

ssh 22/tcp # SSH Remote Login Protocol
ssh 22/udp

の"22"を"3843"に変更しておきます。
こうすると"netstat"等の実行結果でプロトコル名が正しく表示されるようになります。
またsshやsftpのクライアントからアクセスする場合は

$ ssh -p 3843 <サーバのFQDN>
$ sftp -o Port=3843 <サーバのFQDN>

のようにポート番号を指定してあげないとアクセスできません。

これでAirDisplay@VPSが使えるようになりますが、
間違えてhttpでアクセスしてしまうといろいろ漏洩してしまうかもしれません。
で、httpsでしかアクセスできないようにしておきます。
ファイル"/etc/apache2/conf.d/proxy_ajaxterm.conf"の

<Proxy *>
Order deny,allow
Allow from all
</Proxy>

の部分を

<Proxy http://localhost:8022/ >
Order deny,allow
Allow from all
SSLRequireSSL
</Proxy>

のように変更します。
また、sshのログインが秘密鍵が必要なくてもパスワードのみで可能で、
しかもこのページが他人に見える状態になっていること自体にも問題があるので、
さらにウェブサーバの方でもパスワード認証を掛けることにします。

# htpasswd -c /etc/apache2/conf.d/.htpasswd <ユーザ名>

でユーザ名とパスワードを設定して
ファイル"/etc/apache2/conf.d/proxy_ajaxterm.conf"の

SSLRequireSSL

の直後に

AuthUserFile /etc/apache2/conf.d/.htpasswd
AuthGroupFile /dev/null
AuthName "適当な文字列"
AuthType Basic
Require valid-user

を追加し、

# /etc/init.d/apache2 restart

を実行します。
これで一応セキュアになったということで。

2011年1月18日火曜日

Google Apps のDKIM対応

Google Apps のメールサーバにおいて
DKIMへの対応が可能になりました。
SPFについては独自ドメインのDNSサーバ側でかなり前から設定しておりますが、
早速DKIMの設定もしてみることにしました。
が、ここでちょっとしたトラブルです。
いつまでたっても設定項目が現れません。
まあ何のことはないちょっとした行き違いだったのですが…

まず google apps に管理権限をもつアカウントでログインして
"Manage this domain"をクリックします。
なお、私は言語を"English(US)"に設定していますので、
日本語な方は適当に読み替えてください。
所有するドメインの管理用コントロールパネルが表示されますので
[Domain settings]タブの[General]タブに移ります。
[Language]は"English(US)"にし、
[New Services and Pre-release Features]の[Control panel]は
"Next generation (US English only)"に設定してください。
私は"Current version"にしていてはまりました。
[Save changes]ボタンをクリックして完了です。

次に[Advanced tools]タブで[Authenticate email]の
"Set up email authentication (DKIM)"をクリックし、
"Generate new record"をクリックします。
[Generate]ボタンを押すとDNSサーバへの設定内容が表示されます。

私はvaluedomainで契約した独自ドメイン名を
godaddy.comのOff-site DNSで運用していますので、
これのコントロールパネルを開きTXTレコードを追加します。
その際[Host]は"DNS Host name (TXT record name):"の内容(多分"google._domainkey")を
[TXT Value]は"TXT record value:"の内容とします。

最後にgoogle appsの[Start authentication]をクリックして完了です。
自分のgmail.comアカウント宛にメールを送ってみれば、
signed-byヘッダが表示され送信サーバがDKIMに対応したことが確認できます。

話は変わりますが、
godaddy.comに久しぶりにアクセスしたところ
コントロールパネルの操作性が変わっていて、
登録可能なレコードは40個までなどと表示されます。
すでに34レコードあるのに…
こんなの制限前からありましたっけ?
フリーサービスなので文句は言いませんが。

2011年1月14日金曜日

システムアーキテクト試験合格

2010年秋に受験していたシステムアーキテクト試験の合格証書が届きました。
半年前の合格証書から経済産業大臣の名前が変わってますね。
まあ毎度のことなので気にしてもしょうがないのですが。

実は今回のシステムアーキテクト試験、
結構手ごたえがあったので多分合格するだろうとは思っていました。
結果は成績照会ページから見れますが、





午前Ⅰ免除
午前Ⅱ76.00点
午後Ⅰ65点
午後ⅡランクA

でした。
午後Ⅰがちょっとやばかったですね。
しかしこのページ、Google Chromeで見えないなんて…

さて、得点分布を見ると、
合格率(午後ⅡランクA者数/午前Ⅱ受験者数)は15%ほどで、
他の高度試験と似たような感じです。
きっと問題がいいのでしょう。
ちなみに合格者受験番号一覧を見ると、
私の受験地の合格率はそれより低いようです。
これも地域格差でしょうか?

さあ次の2011年春期はプロジェクトマネージャです。
すでに情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2011年版で勉強は始めています。
これが合格したら情報処理関係の資格で取りたいものはもうないのですが、
午前Ⅰ試験の免除があることですし、残りもとりあえず受けてみようかと。
残りとはすなわち

  • ITストラテジスト試験

  • ITサービスマネージャ試験

  • 情報セキュリティスペシャリスト試験

  • システム監査技術者試験


です。
もしかしてこれは受験料5000円を払わせるための情報処理推進機構の策略なのでしょうか?

2011年1月13日木曜日

3GPP2なiPhone

出る出るといわれながら何年も出てこなかった
CDMA2000+EV-DOのiPhoneがついに出てきました。
WCDMA+GSMのiPhone4の通信モジュールがすっかり入れ替わって、
ついでにOS自体がティザリングをサポートしたもののようです。

とはいっても日本国内、すなわちau向けに販売されるかというと
いろんな意味で多分ないでしょう。
使用周波数の違いやSIMカードスロットがないというような問題はもちろんありますが、
何よりauはandroidを前面に押し出しており、
今更iPhoneでソフトバンクの後追いのような戦略は取れないでしょう。
それに回線状況がソフトバンクよりいいとは言っても
通信速度のスペック値で劣ることになるので不毛な中傷合戦になりかねません。
GSMサポートが外されているので海外ローミングはより狭くなりますし、
長い目でみればコンテンツ配信事業のおいしいところを手放すことにもなるでしょう。
ただし、auは他キャリアに比べここ2年ほど劣勢で、
もし今年のandroidが不発に終わるようなら
とにかくiPhoneでなんとかしようなんて流れになるかもしれません。
きっとその頃にはiPhone5が出ていて、
しかもWCDMA+GSM+CDMA2000+EV-DO+LTE+WiMAXなんていうような
何でもあり端末になっているかもしれません。
そうなったらちょっとほしいかも。

2011年1月12日水曜日

Nintendo 3DS の加速度センサ

最初に言っておくと8日から10日にかけて幕張メッセで行われた体験会に行ってきたわけではありませんので。

さて、Nintendo 3DS の発売までもはや2ヶ月をきっております。
その間に中国では旧正月をはさむので
いまやフル量産といったところでしょう。
実際いろいろ流出しているようですし…
ダウンロードプレイのからみでリージョン制御は付くでしょうが、
ワールドワイドで単一ハードでしょうから、
後に控える欧米での発売もにらんで
とにかくつめるだけ在庫を積んでいることと思います。
もし欧米での発売日が3月31日より後になるとすれば、
今期末日での賃借対照表の資産の部はすごい数字が踊っているかもしれません。

まあそういう話はおいておいて、
Nintendo 3DSの加速度センサで思いついたことがあるので、
大胆に予想してみたいと思います。
加速度センサというのは何のことはないおもりを可動物で支えたもので、
おもりが慣性によりその場所にとどまろうとする度合いをうまく測定しています。
そんなものを半導体上に作りこんでしまうのですからたいしたものです。
ところで地球上のあらゆる物質は万有引力により地球と引き合いますが、
アイザック・ニュートン大先生の古典力学によれば
それは重力加速度が加わっていると解釈できるそうで、
逆に言えば、地球上で物体が静止していれば、
加速度センサによって下がどっちかわかるということになります。
うーん、アカデミックですね。

何が言いたいかというと、
加速度センサはモーションセンサと呼ばれるように動きを感知できるのは確かなのですが、
動いていなければ下がわかるということで
こちらを積極的に利用したアプリケーションも最近は結構あったりします。
スマートフォンの水準器アプリはまさにその代表ですね。
もちろんAR系のアプリケーションもそうです。
ところで、3DSのような2つ折端末だとどうなるか…
下側に加速度センサがあると
主に上画面を見ながら使うアプリケーションの使い心地が気持ち悪いことになりますし、
上側にあると逆に気持ち悪いことになります。

そこで思いついたのが加速度センサを両側に載せれば
適宜使いたいほうのデータを選べ、
ついでに端末の折りたたみ具合も把握できるのではということです。
はてさて実際の3DSはどうなっているでしょうか?
ちなみにこの予想が外れても苦情を言ってこないように。

2011年1月7日金曜日

Windows on ARM

MicrosoftはCES2011にて
次期Windows(Windows 7の後継)でARMアーキテクチャをサポートすることを
公式に発表したようです。
しばらく前からうわさが流れていましたし、
昨年のARMのアーキテクチャライセンス取得の時点でもしやとは思っていましたが、
結果こういう展開になりました。

最近のプロセッサ性能やメモリの大容量化、あるいは起動ドライブのSSD化と、
フル機能のWindowsを組み込み機器のOSとして使用する障壁は低くなり、
私個人としてはWindows CE系(Windows Mobileなど)の必要性を感じなくなっていました。
またWindows Mobileやそれを搭載するスマートフォンの状況を見ると、
iOSとAndroidとの戦いについては既に敗色も見え隠れしており、
Windows CEを高機能化するよりWindowsをスケールダウンして
スマートフォンより上の領域を死守し、
あわよくばスマートフォンも侵食してしまおうという考え方のほうが自然だと思います。

幸い現在のWindowsのカーネルは、初期のx86+DOSベースのものから
マルチアーキテクチャ対応のNTカーネルに置き換わっています。
NTカーネルはWindows2000でAlphaプロセッサを非サポートとして
事実上のシングルアーキテクチャにはなりましたが、
その後のIA-64やx64(AMD64)への対応や、
xbox360の開発機材用にPowerPCをサポートしていることから考えても、
ARMへの移植はそれほど難しくないでしょう。
ハード構成が限定できるのであれば
デバイスドライバの開発もなんとでもなるでしょうし。

アプリケーションレベルでは.Net Frameworkによるマネージドコードで
すでにCPUアーキテクチャをまたいで動作できるようになっていますし、
Javaやウェブアプリならそもそもアーキテクチャに依存しません。
ネイティブアプリケーションもOfficeのようなメジャーな自社ソフトが移植できれば、
サードパーティは自動的についてくるでしょうし、
最悪でもVirtual PCで仮想x86環境をローカルで動作させる
という方法も取れるでしょう。
10年前から環境は激変し、
FX32!でx86アプリをAlphaで動作させていたときからは文字通り隔世の違いがあります。
OS XやIntelMacでAppleがそうだったように大きな障害はないものと思われます。
BIOSについてもまさかredbootやubootを使うわけではないでしょうから、
自然EFIということになり、レガシーBIOSの駆逐に役立つかもしれません。

ARMで動作するWindowsは私としては大歓迎です。
Intelからするとものすごく面白くない話でしょうが、
IntelもLinuxを押していることもあり、
Microsoftとはおあいこというところでしょう。

ところで、私はAppleのほうが先にMac OS XをiPadで動くようにして来ると思っていました。
まあAppleには
"One more things,.............., Today."
というのがあるのでどちらが先にリリースするかはわかりませんが。

2011年1月6日木曜日

2011新年早々…

2011年の新年早々から熱を出し寝込んでおりました。
とりあえず復活しましたが、かなりの調子の悪さです。
まあそれはおいておいて、
今年はもっとコアな技術系の話を書きたいとは思っていますが、
はてさてどうなることやら。