2020年1月13日月曜日

VLANスイッチで疑似マルチNIC

通常1台のPC等を複数のネットワークに接続したければ、
その数だけNICを用意する必要があります。
数が多ければ複数ポート対応の拡張カードを挿したり、
USB接続のLANアダプタをタコ足にして対応することになります。
しかしNICは1つでもVLANスイッチでなんとかする方法もあります。
VLANスイッチはちょっと賢いスイッチングハブで、
タグVLANやポートVLANを利用できます。
例えばPC側でVLANを設定してそれぞれVLAN IDが異なる
7つのインターフェイスを生成しておき、
スイッチでは8ポートのうちの1つをタグVLAN設定にして
それをPCに接続し、その他のポートをポートVLAN にして、
それぞれ別のVLAN IDを振っておくと、
PCから7つのネットワークに同時接続することができます。
超便利。

VLANスイッチ側の設定は各機器の取説を見るとしても、
PCがLinuxであれば設定はほぼ共通なので
以下ではUbuntu 18.04での設定例を紹介します。
まずVLANを扱えるように以下を実行します。
# echo "8021q" >> /etc/modules
# reboot
netplan環境なら設定ファイル"/etc/netplan/net.yaml"
(ファイル名は拡張子がyamlであればなんでもいい)
を以下のようにします。
network:
  version: 2
  ethernets:
    eth0:
      addresses: ["172.16.0.1/24"]
      dhcp4: false
      dhcp6: false
  vlans:
    eth0.1:
      id: 1
      link: eth0
      dhcp4: true
      dhcp6: true
    eth0.2:
      id: 2
      link: eth0
      addresses: ["192.16.2.1/24"]
ここでは物理インターフェイス”eth0”に対し、
ID:1のインターネット回線向けと、
ID:2のローカル網向けのVLANを構築しています。
もっと複雑にする際にはルーティングテーブルも
整備する必要があるのでその点にはご注意を。

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