2018年1月30日火曜日

Nintendo Labo

突如発表され話題となったNintendo Labo。
いろいろなところでいろいろな視点で記事になっていますが、
私も独自の視点を交え考察してみようかと。
ただし、現時点で公開されている情報はニュースリリース紹介ページ内の紹介ビデオと個々の製品の内容物くらいのものです。

さて特筆すべきはIRカメラ。
その機能は任天堂のサイトでわかりやすく説明されています。
Nintendo Switchのスペックについて明らかになったとき、
非常に不思議だったのがこれです。
特別な用途はないにしても、とりあえずカメラを付けるとすれば、
通常の可視光対応のものを本体上部に、というのがもっとも無難です。
これなら多くのスマートデバイスと互換がとれ、ビデオチャットにも使えます。
本体をドックにセットしても本体上部が顔を出しているところからも、
選択肢として存在していたと推定されます。
またSwitchのプレースタイルからすると、
Joy-Conに普通のカメラやマイクを付けて、
そこから遊びを広げることもできたはずです。
ただ、任天堂はNintendo 3DSWiiUの失敗から学んだのか、
Switchでは余計なもの、最悪外付けで対応できるものは排除し、
他の機器でできることはそちらに譲り、あるいは連携する、
これまでとは違った方針を立てた様に見えました。
それはつまり、有効活用できずコストの高止まりを招くカメラの
非搭載を決断したり、ウェブブラウザを搭載しなかったり、
Joy-Conにスピーカーを付けなかったり、というところから感じ取れます。
そんな任天堂がIRカメラって…
しかし具体的なアイディアがあったからこそ、
わざわざJoy-Conに搭載したことに勘付いてしかるべきでした。
そしてIRカメラを補完するのが再帰性反射材シートです。

バラエティキットロボットキット
内容物を確認すると[再帰性反射材シート]があります。
これは受け取った光すべてを180°反転させて発光部へ返す光学部品です。
まるで北斗神拳の二指真空把。
同じ機能を実現するのにコーナーキューブミラーなんて物もあります。
つまり、外部光が入らない環境でIRカメラで発光された赤外光は
再帰性反射材シートによりIRカメラにそのまま返され、
IRカメラは容易に再帰性反射材シートの位置を認識できることで
現実世界の出来事がデジタル世界のゲームに反映されます。
現実世界ではピタゴラスイッチよろしく
最終的に再帰性反射材シートの動きに変換されればよく、
あとはソフトウェア次第でどうにでもなります。
任天堂はIRカメラで実現できる遊びを入念に研究し、
アイディア自体はSwitch開発開始よりも前に固まっていたのかもしれません。
IRカメラを使うとすれば、[だるまさんがころんだ]とか、
もっと実用的には赤外線リモコンの代わりにしてテレビ等を操作
とかいうような貧困な発想しかできなかった私としては、ともかく感服です。

Joy-Conについている加速度センサーやジャイロセンサーも
Laboではフル活用されます。
ただそんなに驚くべき使い方をされているようなことはなく、
まあ今のところは想像の範囲内かなと。
Switch版太鼓の達人の太鼓型コントローラは
これを応用してダンボールで自作することになるかもしれません。
きっと今年末までにはリリースされるでしょう。

Joy-Conはセンシングに使用されるだけではありません。
駆動力をも提供します。
HD振動でJoy-Conを振るわせ、ダンボール工作を動かします。
何かと紐で結んだJoy-Conを高所から落下させるトリガーにすれば
派手なこともできそうですが、任天堂は危ないことはさせないでしょう。
となるとかなり地味な扱いになりそうです。

ところで私がバラエティキットやロボットキットを購入するかと訊かれると…
買わないだろうな。
別売りでセンサーやモーターが充実したJoy-Conの代わりになるモジュールや、
Joy-Conストラップの代わりに付ける機能拡張パック、
それにそれらをコントロールするようなSwitchのプログラミング環境
なんてものを出してもらえると喜んで買うんですけどね。
一応期待しておきます。

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