2021年9月16日木曜日

Nintendo SwitchがネイティブでBluetoothヘッドホンに対応

ゲーム機Nintendo Switchで常々残念だと思っていたのが
Bluetoothヘッドセットに対応していないこと。
折角Bluetoothを搭載しているのに。
ただBluetoothはコントローラーとの通信に使用されており、
これが不安定だとゲームには致命的です。
また特に音ゲーは音声遅延でゲームにならない可能性も。
Bluetoothオーディオは常時広めの帯域を必要としますし、
意図的にサポートから外されたんだと考えていました。
現状でもBluetoothオーディオトランスミッターを使うソリューションはありますし、
どうしても必要な機能というわけではありません。

しかし任天堂は予想外に本体更新により対応してきました。
13.0以降ならBluetoothヘッドホンに対応しています。
使い方は公式サイトをご覧ください。

しかし以下の注意書きが。
  1. Bluetoothオーディオ使用中は、接続できる無線コントローラーが2個までとなるほか、ローカル通信との併用はできません。
  2. Bluetoothオーディオ機器のマイク入力には対応していません。
  3. Bluetoothオーディオ機器によっては音声の遅延が目立つ場合があります。
Nintendo Switch本体にマイクは内蔵されておらず、 ヘッドホンジャックに繋いだヘッドセットのマイク (USBマイク除く)を使う形になっており、 多分これとの切り替えの実装や設定が面倒だから
2番目の制約が生まれたのでしょう。
それに現状の使われかたからして2番目は多くのユーザは許容するでしょうし。
3番目はBluetoothの特性上ある程度は仕方ありません。
製品により遅延量はまちまちですが、映像付きコンテンツの視聴時に、
リップシンクに違和感があり気持ち悪くなることがあります。
そもそもBluetoothのA2DPプロファイルやSBC(コーデック)は
音楽鑑賞のために設計されたものでしょうから。

問題は1つ目。後半はローカル通信に2.4GHz帯の
WiFiを利用しているからでしょうか。
これはBluetoothと周波数帯がかぶっており、
Bluetoothオーディオの電波が常時干渉するのを嫌っているのかも。
そんなに気にしなくてもいいような気もしますが、
フィールドテスト時に何かあって制限に加えたのかもしれません。
なおWiFiの5GHz帯は場所(屋内/屋外など)や国によって
いろいろ対応が必要なので、適切に運用されているWiFi APから
情報を得られないローカル通信では使いにくいんでしょうね。

1つ目の前半については、通常時コントローラは8台まで接続でき、
8台すべて無線でも問題ないのが、
Bluetoothオーディオ併用によって2台に制限されるとのこと。
おそらくですが、Bluetoothヘッドホン1つを接続するということは
プレーヤーは1人と考えていいわけで、
それならコントローラーは最大でもJoy-ConのL/Rの2台だけでよく、
それなら操作の確実性を考えてコントローラー2台に絞っちゃえ、
という理屈なのではないかと推測しています。

Bluetoothオーディオトランスミッターはちょっと邪魔にはなりますが、
2台のヘッドホンを接続できるタイプもありますし、
1つ持っておくのがいいのではないでしょうか。
で、本体の機能は保険ということで。

最後に実際に試してみた感想について。
心配された遅延については気になりません。
YouTubeで動画を視たり、アクションゲームを
プレーしてみたりしましたが問題ありません。
それより問題なのが本体をスリープさせると
接続が切れてしまうこと。
再接続するには[設定]アプリを開かねばなりません。
仕様的にそうせざるを得ないのでしょうが
どうにかならなかったんでしょうかね。

0 件のコメント:

コメントを投稿