2021年1月28日木曜日

SUPER BOWL LX プレビュー

NFLはプレイオフも終わり、
2月7日(日本時間8日朝)のSUPER BOWL LXを残すのみとなりました。
ここまで勝ち上がってきたのは2連覇を目指すカンザスシティー・チーフスと、
プレーオフ自体が随分久しぶりのタンパベイ・バッカニアーズ。
ハイパーO#を持つ前者と鉄壁のランD#を持つ後者の戦いです。
なんか昨シーズンと似たようなパターンです。
ただし、バッカニアーズは十分に強いパスO#を持っています。
何しろ今シーズンからGOATと名高いQBブレイディが率いているのです。
私は一応バッカニアーズを応援しながら観戦するつもりです。

ということで、この対戦での個人的な注目点は
チーフスO#をバッカニアーズD#が抑えるとしたら
どんな戦術が考えられるか、ですね。
実は今シーズン中両者はW12で直接対決しており、
その結果は27-24でチーフスの勝ち。
ハイライト映像スコアを見る限り、
両チームの攻守ともに奮闘したようです。
SUPER BOWLが同様の試合の流れになれば、
どちらが勝ってもおかしくありません。

さて、バッカニアーズD#がチーフスO#を抑えるとすればどうするか。
とにかくWRヒルのスピードが怖すぎるので基本カバー2。
WRヒルについてはCBがマンカバーするが、
抜かれにくいよう距離はとり、
ショートパスを通されるのは諦めて
ランアフターキャッチさせないことを主軸とする。
ディープに走られたら一方のSを寄せてダブルチームに。
他方のSで広範囲を守護神的に守備させる。
その他のDBとLBはアンダーニースを中心にゾーンで守り、
TEケルシーはここで引っ掛ける。
できればTEケルシーにはパスを取らせたくないが、
キャッチ後に仕留めることに注力する。D#の集まりが重要か。
幸いにしてチーフスD#はRBが弱点のように見えるので、
ランシチュエーション以外はLBはRBに対し緩く守り、
毎回3、4ヤード進まれることには目をつぶる。
QBマホームズの足の怪我が直っていて走れる場合にも、
抜けられなければ結果オーライぐらいの気持ちでD#。
パスラッシュはDLの4人で何とかする。
ただし明らかなパスシチュエーション以外ではブリッツはしない。
総合的に言うと攻められつつもどこかで断てればよし、
得点されても前向きにプレーし続けるということに。
結局のところ完全に抑えることはできないだろうということです。
とにかくチーフスD#に対しアジャストし続け傷を小さくするのが重要。
かなり厳しい戦いになりそうです。

では、バッカニアーズO#がチーフスD#を攻略するには。
正直QBブレイディ次第だと思います。
ここのところブレイディは安定性に欠けていて、
1試合の中でも調子が激しく上下しています。
NFCチャンピオンシップでの投げやりなロングパス乱発は
ちょっと驚きでした。まあ勘所は押さえていて、
インターセプトされてもまあいいか的な場面だと
判断した上でのことだったのかもしれませんが。
チーフス相手となるとハイスコアゲームにならざるを得ず、
ブレイディがずっと好調を維持していないと勝つのは難しそうです。

バッカニアーズにはホームスタジアムで戦えるという
SUPER BOWL史上初の優位点があり、
いろいろな面で地の利があるのは確かでしょうが、
コロナ禍で観客を多く入れられず
クラウドノイズの効果は限定的かもしれません。
いくつかの米国のサイトをチラチラ見た感じでは
下馬評ではチーフス有利は揺るがないようですが、
SUPER BOWLは1試合だけの決戦。
何が起こるかわからないのは過去を見れば明らか。
バッカニアーズが奇跡を起こして勝利するのが見たいものです。

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