むかしむかし、あるところに任天堂という会社があったそうな。
任天堂は自社のゲーム機で動く他社のゲームに
多額のロイヤリティを課していたそうな。
そんな任天堂のやり方に不満を持った各社は
ロイヤリティが安いソニーのゲーム機に移っていったそうな。
昔話風に始めましたが、
これの現代版と言える抗争が持ち上がりました。
EPICとAppleの戦いです。
事の発端はEPICが自社ゲームに独自の決済方法を導入したこと。
Appleは自社に手数料が入る自社経由の決済しか認めていないため、
規約違反としてゲームがストアから削除され、
まあいろいろ雪だるま式に大事になって
司法が絡む事態にまで発展しています。
この手のことは世の中に少なからずあり、
前述の任天堂の件にしても、
大きな投資が必要かつ、大きなリスクがある中、
普及のために薄利に設定したゲーム機を開発・製造・販売して、
ゲームソフトを売ってトータルで儲けていこうというところに、
部外者が勝手にゲームを売って利益だけかっさらおうというのは、
プラットフォーマーとしては黙ってはいられませんし、
エコシステム全体を考えてもけっして健全ではありません。
とは言え支配的な立場のプラットフォーマーが
ルールを好き勝手にするというのも中世的ではあります。
今回の件、EPICの言い分はわからないではないものの、
個人的には共感はできないかなと。
多分EPICの社内的には十分準備をしていて、
ゲリラ的に攻撃に出たようにも見えますが、
その割には主張が普通すぎる気も。
世間や陪審員を味方に付けられると踏んだんだとしたら、
ちょっと拙速だったのではないでしょうか。
事前にAppleを悪の帝国みたいに見せる方法はないことはなかったでしょうに。
まあそれが失敗すれば目も当てられませんけど。
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