2009年6月12日金曜日

E3 2009 - Project Natal

話題としてはすでにやや古いのですが、
E3でMicrosoftから面白いものが出てきました。
Project Natalです。
xbox360に接続するカメラで、モーションキャプチャしてしまうという
アイディア的には目新しいものではないものの、
技術的にはなかなか野心的な製品です。
いや、製品になるのは相当先のような気がするので、
プロジェクトといったほうがいいですね。

折角なので技術的に考えて見ましょう。
まずフルHDテレビにそのまま映すことを考えると、
カメラの画素数は
HDの横方向ドット数×HDの縦方向ドット数×色要素数
が必要なわけで、
ざっくり計算すると
2000×1000×3=600万画素
が必要ということになります。
コスト高ですね。
さらにこの画像を30fpsで生転送するとすれば、
各色8ビットデータとして
1.5Gbpsの帯域が必要になるわけで、
USB2.0ではとても追いつけません。
となるとカメラ側にエンコード用の映像処理エンジンを載せる必要があり、
コンパクトデジカメ中級機並みの性能が求められると考えられます。
xbox360についてはあまりよく知りませんが、
モーションの解析を本体側の汎用CPUだけで処理しきれないのなら
カメラ側にそれ用のチップが必要になるでしょう。
Microsoftはどれだけの価格で販売するつもりなのでしょうか?

もちろんハードにはそれを生かすソフトが必要不可欠なわけで、
逆に言えばソフト次第でおおばけする可能性があるということですが、
ちょっと風呂敷を広げすぎな感は否めません。

あと私的にはフィードバックがないというのは寂しいかと。
何ももたずに遊べるのはそれはそれで面白いとは思いますが、
ボタン(例えば銃撃戦での銃のトリガ)を押した感覚や、
振動はやっぱりほしいですよね。
って、ゲームをそれほどやらない私に
そんな意見を言う資格は無いのかもしれません。

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