日本時間の本日丑三つ時に
米国にて開催されたiPhone 7/7 Plus発表イベント。
事前には特にコメントするつもりはなかったのですが、
その内容に特筆すべきことを見つけたので、
全体的に思うままに書き綴ってみることにします。
まず最初にメインのiPhone 7/7 Plusについて。
前世代モデルiPhone 6S/6S Plusとデザインは大して変わらず、
サイズにいたっては微塵も変わらずです。
しかし外観は同じでも外装(?)は異なります。防水防じん仕様となりました。
雨の中でもIngressやPokemon GOを気にせず遊べます。
そしてこれで日本メーカーのスマートフォンをわざわざ選ぶ理由が減りました。
しかもFelica採用(日本モデル限定?)でSuicaに対応です。
つまりiPhone 7/7 Plusはおサイフケータイの代替になり得ます。
扱い的にはモバイルSuicaではなくSuicaになるようですが、
細かいことを気にする必要はありません。
これで、iPhoneになくて日本メーカー製スマートフォンにあるものって、
地デジのワンセグチューナーぐらいなものでしょうか?
とある調査では日本でのスマートフォン販売の半分はiPhone
なんてことも言われているようですが、
スマートフォン界で日本メーカーは本当に駆逐されるかもしれません。
アプリケーションやサービス込みで
エコシステムを独自に構築することなど今更無理なので、
Googleに付き従いつつAndroidを担ぎ、
ハイエンドを避けて細々と続けるしかないような気がします。
iPhone 7/7 Plusではイヤフォンジャック端子が廃止されました。
従来の有線ヘッドフォンは専用アダプタ経由で
Lightning端子に接続することになります。
これって充電しながらヘッドフォン使えないってことですよね?
その代わりに無線ヘッドフォンAirPodsが登場しました。
このAirPods、iPhoneの旧機種やiPadでも利用可能なようで、
Bluetooth無線通信でA2DP/AVRCP/HFP/HSPに対応し、
コーデックにAACが使える、ノイズキャンセリング機能付きの
一般的なワイヤレスヘッドセットではあるようですが、
片耳用ずつ完全独立していて、
音楽聴くときはステレオ(両耳)で使って、
通話時は片耳だけにするといったことも可能なようです。
単体での5時間の連続駆動と
別にバッテリーを積んでいるっぽい専用ケースからの
充電分と合わせ最大24時間利用可能であることと、
どうもマイクが左右どちらにもついてるようなので、
交代で耳にはめて使ってない側は充電
なんて運用が可能かもしれません。
ただ両耳用でつながってないので耳から外れて落とすリスクが
大きくなるのはやむを得ないでしょう。
またこのケースがAirPodsを高価にしている一因でしょうね。
AirPodsは通常のBluetoothヘッドセット以上の機能を備えています。
光学センサと加速度センサを活用して、
耳に装着されたことを感知したり、Siriを起動する操作をしたりと
やけにインテリジェントです。
またiPhoneとApple Watchへの同時接続も可能ということです。
私の知る限りよくあるBluetoothヘッドセットでは、
複数のスマートフォン等のデバイスとのペアリング情報を記憶でき、
デバイス側からの操作で音声の入力先を切り替えられますが、
どうやらAirPodsではiPhoneとApple Watchの
2チャンネル分の音声を合成して出力できるように読めます。
仕組みは不明ですがこれは新しい。
なおAppleが買収したBeatsからも同様のヘッドセットの
バリエーションが出てくるようです。
Appleの周辺機器の囲い込みは激しさを増します。
ところで新機種でのヘッドホン端子廃止については
多分賛否両論でしょう。
しかし私はこの決断を大いに評価します。
MacBookの外部端子をUSB Type-Cだけにした割り切り同様、
自分のスタイルを貫く様はApple以外にできそうなところがありません。
きっと次期MacBookでは仕方なく残されていたヘッドホン端子をも廃し、
真性のUSB Type-Cのみマシンになることでしょう。
もしかするとMacBook本体にAirPodsを収め、
充電するスペースが作られるかもしれません。
話は変わってApple Watchについてです。
新機種のSeries 2の発売が発表されましたが、
個人的に非常にショックなのは
Pokemon GoのApple Watchへの対応です。
なぜって、先日も懸念したように、
任天堂が販売する予定のPokemon GO Plusの
在庫リスクの高まる要因となるからです。
もちろんApple WatchとPokemon GO Plusでは
機能も価格もターゲットも違いますが、
潜在的なPokemon GO Plusの顧客が
今回の施策でApple Watchに流れる懸念はあります。
で、思いつくのは裏で何かあったのではないかということです。
Pokemon GOが爆発的ヒットを飛ばしたのと同時に、
AppleがNiantecに近づいてApple Watchへの対応を促し、
あるいは耳につけたAirPodsの加速度センサを刺激したり、
モンスターボールを投げる際の頭の動きを検出したりする
オプション操作についてまでも提案し、
同時に任天堂に対してPokemon GO Plusの発売を
遅らせてもいいような何らかのやりとりがあったとか。
単なる私の妄想でしょうけど。
そのApple Watch Series 2はiPhone 7/7 Plus同様に
FeliCaに対応するようです。
指紋やキーアクセサリーで支払いができるのは便利ですが、
スマートウォッチで支払えるのも負けず劣らず便利です。
まさかペアリングしているiPhone本体とApple Watchで
別々にチャージして別々に残高管理なんて
タコな仕様になってるとは思えないので、
デバイス間で連携はしてくれるでしょうが、
------ 追記 ------
JR東日本の事情によりそういうタコな仕様になっているようです。
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問題は電源オフ、またはバッテリー切れの時の扱い。
モバイルSuicaではなくSuicaに近いということで、
電力も改札機や支払機から奪って動いてほしいところですが、
そのあたりどうなんでしょうね。ここが気に入らないのが、
私がプラスチックカードを使う副因だったりします。
まあ主因はいつ新しいスマートフォンを購入するか分からないとか、
気分で当日持ち歩くデバイスが変わるとかいうところにあるんですけど。
携帯電話のMVNOを使い始めてもう5年(PHS含めると10年)になり、
その間通信費は節約できていますが、
デバイスは意外と思いつきで買ってます。
最後になりますが任天堂との関連について。
今回の発表会、冒頭で任天堂の宮本茂氏が登壇し、
iOS用ゲーム[スーパーマリオランド]、
もとい[スーパーマリオラン]を紹介しました。
詳しいことは任天堂からニュースリリースが出ていますし、
すでに公式サイトも公開されています。
ゲームの内容自体どうということはないですし、
スマートフォン向けにマリオが登場するのも
もはや時間の問題だったと思うのですが、
これまでひた隠しにしていてこのタイミングで
これを公開してきたということは、
Appleと任天堂がこれまで水面下で
何かやってきたことを連想させます。
そして思い浮かんだのがNX(仮称)です。
Nintendo3DS/Wii以降、
任天堂はウェブブラウザを内蔵したり、
インターネット上の各種サービスを利用するための
専用アプリケーションを開発したり、開発してもらったりと、
本業のゲームではない部分に少なからず労力をかけてきました。
次々登場する新技術のキャッチアップも大変です。
とはいえゲーム専用機と言えども、
そのあたりを無視することもできません。
そのあたりで出来合いのものを使いたいとなると
選択肢は自ずと限られてきます。
かつてSEGAはMicrosoftと組んで
WindowsCEベースのゲーム機Dreamcastを発売しましたが、
今やMicrosoftはゲーム機Xbox Oneを擁する任天堂のライバル。
任天堂にWindowsを提供するとは思えません。
WindowsがダメならLinuxがあります。
アプリケーションの揃い具合を考えると、
LinuxベースのAndroidが本命でしょう。
しかし任天堂自身がNXでAndroidを使っていないと断言しています。
では他に何があるのか…iOSがあるじゃないか!!
そういえばかつてバンダイはAppleと組んで
MacintoshベースのPippin@なるゲーム機を出してましたね。
もしAppleがiOSをライセンスしてくれ、
Safariを始めとするアプリケーションを供給してくれるのであれば、
任天堂はゲーム開発に専念でき、
ついでにそれらアプリケーションのバージョンアップをApple任せにできます。
NXのゲームはCocoa Touchフレームワークを利用せず、
直接Darwin上に専用のフレームワークを構築、というか移植し、
ゲームとiOSアプリケーションとの共存を実現できるでしょう。
幸いにもDarwinはPOSIX準拠なので、
移植のハードルはそれほど高くないと思われます。
もちろんCPUにはAppleのAシリーズプロセッサの派生品を使わせてもらう。
そんなことを考えていると、
宮本氏の出演はこれから起こる壮大な物語の伏線に思えてきます。
まあ私の妄想ですけどね。
あまり間に受けないように。
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