2016年7月4日月曜日

任天堂の第76期定時株主総会

年中行事、任天堂の定時株主総会に参加してきました。
岩田前社長が亡くなったあとの初めての株主総会ということで、
君島社長の司会っぷりに注目していましたが、
2年前の急遽の竹田専務(当時)登板時と大して変わらず、
ちょっとひどいなというのが第一印象でした。
まあ緊張がほぐれたのか、最後の方は改善がみられましたが。
あとMacのデスクトップ画面のプロジェクタへの大写しもなしです。

ですが今年は大事件がありました。
何と質疑応答で質問する機会を得られたのです。
私の質問はQ12です。
実は当てられる直前までQ14とQ15を混ぜて一部をピックアップしたような
少し厳しめの質問をすることを考えていたのですが、
確実に宮本フェローが答弁しそうで、
今後の方針が垣間見れるような質問がいいような気がしてきて、
急遽この質問を考えだしました。
そういうこともあって、ちょっとたどたどしい質問になったのは確かですが、
私のフリに対して宮本フェローがしっかり返してくれ、
会場に笑いが走ったので結果オーライです。
この部分は文章に起こされていないので、
会場に来られた方だけの特典ですね。

このQ12の回答における人材について、そういう人材を採用するとか、
その方面の企業を買収・資本参加するというような発言が出れば
面白かったのですが、残念ながらパートナーシップや外注という
想定された答えが返ってきただけでした。
どうも自社ゲーム機とそれに対応するゲームを販売する本業の他は、
基本的に社外だのみのように思え、
今いろいろ言われているような事は、かなり未来にならないと
結果が出てきそうもないことは確かそうです。
やはり近い将来の任天堂の業績は来年3月発売予定のNX(仮称)に
かかっていると言わざるを得ません。

さて、他の質問についても未文書化部分を中心にコメントしていきます。
ただし宮本フェローが「ネットに書くなよ」と言っていた事については
書きませんのであしからず。
ちなみにこのとき会場では笑いが起こっていたのですが、
私はDr.スランプの中で原作者の鳥山明氏が
担当編集の鳥嶋氏に「絶対漫画に書くなよ」と言われている場面を
思い出していました。

閑話休題。
Q6については私はむしろ逆です。
書いてあることを読めば分かることに関しては
徒に時間をかけるべきではないと考えるからです。
まあこのあたりは発表者のスタイルによるところもあり、
岩田前社長のようなタイプなら
書かれていないことを織り交ぜつつ自分で喋った方がいいでしょう。
ただ株主総会の醍醐味は質疑応答であり、ここに時間を割くべきかと。
その答えから得られる情報がときに重要であることがあります。
後述しますが、今回もそれここで言ってもいいの的な情報がいくつかありました。
ちなみに取締役選任議案での候補者番号については
議決書に「何番の候補者については任命不同意」みたいなことを示すために
普通振ってあるものですから、
君島社長にはそのあたりズバリ言ってほしかったのですがねぇ。

注目すべきはQ9です。
高橋取締役の回答で[ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド]に関して
「NX版もWii U版と同じ体験ができるよう」との発言があります。
このこと自体は追認したに過ぎませんが、
NXが少なくともWiiUと同等の操作体系を持っていそうな事が推察できます。
どうやらNXはとんでもない変態ハードということはなさそうです。
ただし、別の回答時に宮本フェローがNXのユニークさについての
発言があり、何かとんでもないギミックがあることは確かなようです。

Q11についての進士取締役は、
WiiUもNXも製造は鴻海が担当していることをはっきり言ってました。
公然の秘密ではあるものの断言してしまうと、
あとで関係者に怒られたりしなかったんでしょうかね。
また現在「NXの生産は準備をしているところ」とこちらも断言していました。
来年3月発売に向けて、時期的にはそんなものだろうと想像はできますが、
量産品ハードウェアに対する設計や部品選定作業が完了していることが、
この発言をもって推測できます。

最後にQ15についてです。
文書化されているものはかなりはしょられているのですが、
注目は高橋取締役の発言です。
WiiU版ゼルダの伝説では任天堂製の物理エンジンを作っていて、
使いまわしできる形にしているとのことです。
つまりその物理エンジンはNXでも利用可能ということです。
もしかすると今後サードパーティにも開放されるかもしれませんね。

ちなみにお土産は昨年と同様にポケモン缶入りクッキーと
マリオ柄、いやよく見たらルイージ柄のタオル、
そしてペットボトルのお茶でした。
しかし、そのお茶が昨年までの辻利から伊右衛門に変わってます。
が、後で調べてみるとJTのドリンク事業からの撤退により辻利はもう販売されてないんですね。
って、辻利ってJTだったのか。知らなかった。

なお、お土産を入れている白い紙袋。
持ち手は断面が丸い紐で、長時間持つため毎年手が痛くなります。
で、帰りがけに任天堂社員さんに思い切ってその旨伝えておきました。
もしかしたら来年は平べったい布の持ち手に変わってるかも。
確認のためにも行かねばなりませんね。
株を手放してなければ、ですが。

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