2011年8月10日水曜日

Google Voice で電話をかけてみる

Google Voice によりPCのウェブブラウザから
日本の固定電話・携帯電話に電話がかけられるようになりました。
いわばSkype outのGoogle版ということになります。
価格は完全従量制で、日本の固定電話あてだとUS$0.02/分、
日本の携帯電話あてだとUS$0.11/分と、結構な安さです。
ちなみに料金はプリペイド方式です。
ただし、Google Voice Numberには未対応で、
Google Voiceでの着信はできず、
Androidスマートフォンでの発着信もできません。
とりあえず一歩前進ということで勘弁しておきましょう。

さて、私が行った設定方法についてご紹介しましょう。
なお、私の環境は Windows XP 32bit (SP3) で
ウェブブラウザに Google Chrome (ver13) を利用し、
Google Apps のアカウントを言語設定"英語(US)"で使っています。
もちろんGoogle Appsの管理権限は持っています。

まずGoogle Appsの設定を行います。
Google AppsのアカウントでGmailにログインして
[Manage this domain]をクリックし、
管理者として管理ページにログインします。
続いて[Organization & users]をクリックして
配下のドメインのどれかを選択して[Services]をクリックします。
"Filter services"と表示されたテキストボックスに"voice"と入力すると
[Google Voice]の設定項目が表示されるので
[ON]に切り替えて[Save changes]をクリックすれば完了です。

ついで各アカウントにて料金をチャージします。
Google AppsのアカウントでGmailにログインして
[Call phone]をクリックすると
ブラウザ内に[Call]ポップアップウィンドウが表示されます。
もしここで

Please [download the voice plugin] to make a call.

のような表示がされていたら、
クリックしてプラグインをインストールしましょう。
そして金額が表示されているところをクリックして
現れるメニューの[Add credit]をクリックすると
別ページが開き、ここからプリペイドの料金をチャージできます、
[Add credit]をクリックしてクレジットカードから
US$10チャージしましょう。
これで準備完了です。

Google AppsのアカウントでGmailにログインして
[Call phone]をクリックし、
ポップアップウィンドウのダイヤルキーで
電話番号を入れて[Call]をクリックすると発信できます。
手持ちのau携帯電話にかけてみると、
発信元が"通知不可能"と表示されてちょっと気持ち悪いですが実害はありません。
Google Voice側をADSL(実行速度は下り2Mbps、上り1Mbps)回線で試してみて、
どちらの方向でも約1秒の遅延がありましたが、
国際電話ぐらいに考えれば我慢はできます。
また、WAN回線をb-mobile SIM U300にして試してみましたが、
これはまったく使い物になりません。
というわけでブロードバンドにはGoogle Voiceはお勧めなサービスです。

ところでGoogle Voiceが真価を発揮するのは
日本でも Google Voice Number に対応できたときでしょう。
はやくそういう時代が来ないかな。

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