先週、Google+Motorola とか HP-PC-WebOS のニュースがありました。
そこで、スマートフォンやタブレットやPCのような
個人が使用する情報端末が今後どうなっていくのか
私なりに考察してみることにします。
半年前の投稿で将来的には
PCはIntel(AMD) CPUでWindows、MAC OS X、GoogleのLinux+Qtの、
タブレットとネットブックはARMでWindows、iOS、Androidの、
スマートフォンはARMでWindows Phone、iOS、Androidの三つ巴の争い、
と書きましたが今も基本的にはこの考えから変わっていません。
PCでは性能的にも互換性からいっても今後の進化の可能性から言ってもx86(x64)一択です。
NVIDIAがARMをパワーアップしてGPUを組み合わせるような話をしていますが、
PCに使う予定はないと明言していますし、
今のところはわざわざ使う意義もありません。
OSとしてはWindows、MAC OS X、Linux 以外の選択肢が
いまさらメジャーになるとは思えません。
もしGoogleがPC用に何かを担ぎ上げるとすれば
Linuxベースであることは確かで、
その上にプラットフォームとして実績のあるQtをかぶせるのではないかと。
MeeGoっぽくなってしまいますが。
もっと簡単なケースだとUbuntuを傘下におさめるなんてのもあるかもしれませんが、
HTML5なWebアプリだけで相当なことができるこのご時世、
Ubuntuほど大きくて複雑なシステムを搭載する必要はないと思います。
Webアプリでは足りない部分をQtで補うのがGoogleっぽいかな。
別にGoogleが担がなくてもLinuxは現状でかまわないと言う方も多いでしょうが、
開発用ホストという面でGoogleが提供して普及がかなう標準的な環境がほしかったりします。
サーバ用途にはGentooが好みですが、
デスクトップだとUbuntuでもCentOSでもそれぞれ長短所ありというかんじで。
タブレットについては、正直AndroidとiOSは向いてないと思います。
ネットサーフィンしたり、簡単なゲームをしたりする分にはそれでも十分ですが、
それ以上のことをやりたくなるとできない、あるいは使いにくいですし、
できてもアプリ購入に結構なお金がかかります。
Windowsと違ってフリーソフトは出来がよくないんですよね。
もちろんタブレットは割り切って使うことが前提で、
私もそうしてiPadを使っていますが、
やはり完全にPCの代わりになればそのほうがうれしいですし、
Windows8+ARMが入手でき、.Net Framework 上でx86向けのソフトと互換性が取れるようなら
個人的にはこちらに流れるでしょう。
Visual StudioやCygwinがインストールできてセルフビルドできるようだとなおよいですね。
なんならQt Createrも動けば完璧です。
Windows8タブレットがこういう展開でくるなら非常にうれしいですね。
今後詳細が明らかになってくるはずですので注視するつもりです。
ちなみにそういう流れになって、
AppleがMac OS X をiPadに落とし込んでくるようなことがあれば、
それはそれで興味があります。
ちなみに、割り切ったタブレットという意味では
グローバルで対応すべきハードウェアの種類が少なく
アプリケーションの開発負担が小さいiOSは、
最適化されたアプリケーションが多く集まり使い勝手はいいと思います。
しかしAndroidは…
私としてはAndroidのスマートフォンとタブレットを、
Motorola Mobility(Google)が開発したものがAndroid、
その他メーカが作ったものはAndroid互換機として区別することを提案します。
かつてIBMのPC/ATに対して他社のものがAT互換機と呼ばれたように。
Androidという名称をそのように使うのに抵抗があるなら、
NexusとNexus互換機という呼び方でもいいかもしれません。
なんならMotorola Mobilityの社名を
Nexusに変更してもいいのではないでしょうか。
閑話休題、とにかく今のひどいフラグメンテーションを何とかするために
アプリケーションの開発ターゲットをAndroidだけに絞れるようなことを
考えたほうがいいと思っています。
icecream sandwich で何か対策をするようですが、
仕組みをどうにかするよりも、
デザインを最適化するほうがアプリケーションは使いやすくなるものなのです。
スマートフォンについては事実上iPhoneとAndroidの一騎打ちであることに
間違いはありませんでした。
そのなかでWindows Phoneがシェアを獲得するには
NokiaとTIのSoC部門を買収して完全垂直統合に持っていき
上から下までラインナップをそろえて世界的に販売するしかないと思っていたのですが、
GoogleのMotorola Mobility買収で状況が変わってきました。
NokiaはWindows Phoneの専業、
Motorola MobilityはAndroidの専業になるのでしょうが、
SamsungやHTCやSony Ericssonはどちらか一方に肩入れするのではなく、
AndroidとWindows Phoneの二面作戦をとってくると思います。
というか選択肢が少ない中そうぜざるを得ないのではないでしょうか。
MeeGoやWebOS、あるいはSimbianを買収なんていう
ウルトラCも考えられなくはありませんが…
個人的には3G(4G?)接続による常時接続が前提のスマートフォンなら、
何もかもウェブアプリになってもかまわないと思っています。
すなわちプラットフォームはなんでもかまわないと。
実はAppleもGoogleもMicrosoftも本音ではそうなのではないでしょうか。
3社ともすでにクラウドの側にいますし。
そんなことを考えていてふと思ったのは、
GoogleはAndroid部門を切り離してMotorola Mobilityとくっつけ、
組織的には完全に切り離してしまうのではないかと。
買収に要した金額が半端ではなく、売却とかMBOとかは厳しいので、
資本関係は保持したままとなるでしょうが。
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