2018年12月5日水曜日

kgの素性の悪さ

記憶が苦手な私は、自然科学系の公式はだいたいうろ覚えです。
覚えざるをえない基本的な物だけ覚えておいて、
応用的な物は必要になったときにその場で導き出すことが多いです。
単なる数字ではない物理量を扱う際は単位がヒントになります。
で、先日電気系の資格試験を受けたとき、
考えれば考える程訳が分からなくなり、
ちょうどキログラム原器が廃止されるとのニュースが流れたことが重なり、
重さの単位kgは非常に素性が悪いと思うようになりました。

現在広く用いられているSI単位系(国際単位系)のベースとなる
MKS単位系では、長さをm(メートル)、重さをkg(キログラム)、
時間をs(秒)で表し、例えばそこから派生する力の単位N(ニュートン)は
kg・m/s^2を簡便に表したものとなります。
この"k"が気にくわない。
これはSI接頭辞で1000倍を表していますが、
これが基本単位系に入ってくるのはとっても不自然。
おかげで先の試験で問題を解くのに時間を大量消費した上に、
多分間違ってしまいました。(単なる責任転嫁)

それはともかく、単位系としては1kgを1◯◯と定義して
基本単位系から接頭辞をなくすのがいいような気がします。
仮に1Kg=1ttanimu、略して1tとすれば1N=1t・m/s^2と
接頭辞がなくなって見通しがよくなります。
もっと言うと歴史上1cm^3の水の重さを1gと定義するのもいまいちで、
やはり接頭辞をなくし1m^3の水の重さを1ttanimu(略して1t)とするのが
いいような気がしてきました。

と、ここで気づいたのが1m^3の水の重さが1000kg=1トンであること。
なるほど、重さの基本単位はt(トン)でいいということか。
仕方ない、ttanimuの単位名への導入は諦めることにします。

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