2018年12月11日火曜日

ソフトバンク網の通信障害

先週12月6日の午後、ソフトバンクの通信網が機能不全に陥りました。
全国的に長時間落ちるという袋叩きになってもやむなしの状況です。
私が使っている携帯電話とスマートフォンの網は
auとドコモなので直接の被害を被ってはいませんが、
それに関連してかどうかは判然としないものの
初めてのPayPayで支払いができず買い物を断念することになりました。

後で明らかになりましたが、今回のトラブルは100%ソフトバンクのせい
ということではなく、導入しているエリクソンの機器、
どうやらLTEのパケット交換機の不具合だったようです。
LTEは回線交換方式が規格上存在せず、
音声もパケット通信でやりとりされるためこれでLTEが全滅します。
しかしまだ3Gがある、と言いたいところですが、
手持ちの周波数をLTE偏重で運用し、ただでさえ細ってる3Gに
皆が殺到したため輻輳を起こしこちらもダウン。完全に詰んだようです。

ところで今回の被害はソフトバンクだけで起きたわけではなく、
同様の機器を使用中の世界中のキャリアでも時を同じくして起きたそうで、
12月6日に時間的な特異点があるのかと思いきや、
原因は電子証明書の期限切れが絡んでいるとのことで、
まあありがちといえばありがちです。
こういうトラブルの可能性があるので
私は日付が絡む電子証明書はなるべく使いたくなく、
公開鍵暗号で署名したりするような場面でも可能な限り
日付の関係ない生の公開鍵で済ますようにしていたりします。

今回のような事態を見るにつけ、やはり冗長性は必要だなと。
データ通信に関してはすでにau網とドコモ網を使用していますが、
これにソフトバンク網を加えてもいいかなとか考えてしまいます。
日本通信には190 PAD SIMなるソフトバンクのSIMを
月額最低190円(100MB以上の通信で高額になる)で維持できる
サービスがあるので、いざというときのために契約しておくのも手です。
音声通話についてはauの携帯電話しか持っていないものの、
従量料金制のIP電話Fusion IP-Phone SMART
複数回線契約しており、これならau網経由でもドコモ網経由でも
適当なWi-Fi経由でも音声通話が可能です。
チャット・音声チャット系のサービス全盛の時代でも、
公衆電話網に乗り入れているIP電話には汎用性があります。
更なる高みを目指すなら他のIP電話サービスも契約して
ここにも冗長性を持たせられます。
って、いったいどこを目指してるんだ?

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