2018年11月12日月曜日

what3words

大昔のこと。購入したソフトでプロダクトキー(っぽい物)の関係で
マイクロソフトに電話した事があり、そのときプロダクトキーを
口頭で読み上げたのですが、これが伝わらない。
BとDを単体で言ってもなかなか判別がつかず、電話相手と四苦八苦。
そのとき思ったのがフォネティックコードは覚えておくべきということです。

アメリカ映画で軍人が核爆弾の認証コードを唱えて
確認する場面がよく(?)ありますが、
そんなとき、Bはブラボー、Dはデルタと言うように発音します。
これがフォネティックコードです。
前述の事件をきっかけに一応覚えたものの
その後一度も使った事はありませんが、
こういうのって忘れた頃に役立つ場面に遭遇するものです。
ただ立て板に水のように使いこなせるわけではなく、
そこで本当にやりとりできるか自信はありません。

さて、フォネティックコードでなら
アルファベットを口頭で伝えるのが楽になりますが、
日本語において口頭で伝えるのが厳しいのが名前や住所です。
名前は仕方ないにしても、住所は曲者で、
縁のない都道府県のマイナーで難読な地名は伝わらない。
説明するのが面倒なのでテレホンショッピングなど使いたくもなく、
文字で書き込めるネットショッピングを専ら利用しますが、
そこに風穴を通すようなサービスが登場しています。
what3wordsです。
地球表面を3m×3mの領域に区切って、
各領域に3つの一般単語からなる名前をつけるという
なかなかいい発想のサービスです。

しばらく前にこれを知った時の感想は、
使えないことはないだろうがビミョー、ぐらいでした。
ただ先日大口出資を得たニュースを見たときちょっと考え、
先の口頭で伝えるケースにはいいかもと思い直しました。
地図についても経度緯度でピンポイント指定はできますが、
小数点以下が結構長めになったり、分以下の仕様が
60進数ということもあり小数表示と混同しやすく面倒です。
単語3文字なら簡単に伝えられます。また遊びを絡めるとすれば、
Ingressのような位置ゲームにおいてワープの呪文に使うとか?
単体で儲ける仕組みを作るのはしんどそうですが、アイディアはいい。

で、ちょっと見てみました。
what3wordsの検索ページで[FIND YOUR 3 WORD ADDRESS]をクリックし、
場所を検索して地図で場所を特定すればよく、
地図の操作がトリッキーですが慣れれば問題ありません。
ページ下の[Ja](言語設定)となっているアイコンをクリックし、
[サイトの言語]になっているのでその左の[<]をクリックして
[3ワードアドレスの言語]を[English(英語)]にすれば
世界で通じる物が表示されます。
自宅の敷地内をいろいろ見ていると、
IT系的に捉えるとネタとしか思えないような単語の並びの
場所があり、これを覚えておくことにしました。
もちろん自宅がバレるのでここには書きませんが。

また色々実験してみました。
隣り合う領域の3単語に関連性は見られません。
そこで先の3単語の順番を変えて他の5つがどこを示すか確認すると、
2つは中国、あとはイラク、スウェーデン、フランスでした。
また先の3単語のうち2つは動詞の過去形なので
現在形に直してみると、ルーマニア、中国、チェコになりました。
また先の3単語のうち1つは過去分詞が別単語なので、
過去分詞にしてみるとポーランドになりました。

それから言語間の違いについても見てみました。
日本語表示すると単純に3つの英単語を日本語訳していないですし、
同じゲルマン語派のドイツ語と比べてもそれが確認できます。
また、ある英語3単語で示される場所の日本語3単語を調べ、
それら3単語の順列を同じように変更すると、異なる場所を示すので、
各言語毎に単に単語に番号をつけて管理するような方法ではないようです。
利益の源泉となるアルゴリズムがバレないようにしてるんでしょうね。

欠点としては高さについての情報がないことでしょうか。
高層ビルなんかでは場所が特定されても
何階か分からないと役に立ちません。住所が必要です。
ただ住所で言い表せないような場所をピンポイントで示すには便利です。
バス停なんかにはちょうどいいですね。
都会で見られるダンジョン系を高さも考慮して示せるように進化させ、
現実の看板なりARの説明なりで補完できれば、
目的地や経由地への徒歩ナビとしていけるかもしれません。

なんだかGoogleが買収してGoogleマップに組み込むと
みんなが幸せになれるような気がしてきました。
今後の展開が楽しみです。

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