しばらく前の話です。
Intel社のAtomが廃止されることが明らかになりました。
Atomと言えば絶対性能はそれほど高くないものの、
低価格で電力効率が高いx86系CPUで、
古くはNetBookに採用されていました。
私もかつてAtom搭載のEeePC 901-Xをメインで使ってました。
さて、Atomは代を改めるごとに高性能化し、
安価な製品を中心によく見かけますが、
本来の目的だったスマートフォンへの搭載は思うように行かず、
IntelはAtom自体を諦めることにしたようです。
この煽りはいろいろなところが被ることになり、
私個人としては格安Windowsタブレットやスティック型PC、
変わったところでiPadをモニタにできるKangarooなどが消えるのは忍びないなと。
ということでこれまで買いあぐねていたAtom搭載スティック型PCの
安価なものを1つ購入してみることに。
選んだのはDiginnos Stick DG-STK1Bです。
理由は…安かったからです。
DG-STK1BはMiracastレシーバや
Chromecastを大きくした様な形状であり、
その使い方も似ていてテレビのHDMI端子に直接挿します。
USBハブ経由でマウスとキーボードを接続しておいて、
電源をつないで本体にある小さく分かりにくい電源ボタンを押すと起動します。
初回だと定番のWindows10のセットアップが走るのですが、ここで問題発生。
通常使っている無線LANのアクセスポイントにつながりません。
SSIDは見えてるのですがそれを指定しても接続に失敗してしまうのです。
Nintendo3DSやNexus7(2013)は普通につながるのに。
ところが日を改めてチャレンジしてみると問題なく接続できました。
ダメな時はご近所のアクセスポイントも見えていたので、
DG-STK1Bの内蔵Wi-Fiは電波干渉に弱いのかもしれません。
とりあえずセットアップが終了できたのでいいとしても、
根本解決できていない可能性もあり、
別途Wi-Fi USBアダプタでも挿して使うのがよさそうです。
さて、DG-STK1Bの使い心地ですが、悪くありません。
大きなテレビでYouTubeなど再生できて、
メディアプレーヤ的な使い方でも問題ありません。
なにより汎用のWindowsであることの強みは
筆舌に尽くしがたいものがあります。
重い作業をさせるのでなければ処理能力的に不満はありません。
メインメモリが2GBで今時としては少ないくらいですが、
過大な要求をしなければ十分なサイズと言えそうです。
なお搭載するWindows10は32ビット版で、
メモリは拡張できないことを考えると不満となることはなさそうです。
ストレージの空き容量は初期状態で20GBほどあるので、
結構なアプリケーションがインストールでき十分に実用的です。
他にもサブPCとしても役立ちそうです。
ビジネスでもプレゼンテーション時の予備機として
持っているといいかもしれません。
唯一気になるのはDG-STK1B本体の発熱でしょうか。
使っていると持てないほど熱くなります。
風通しのいいところで使わないと危険ですね。
あー、だからテレビと接続するための本体側の
HDMI端子はオスになっているんですね。
メスだと長いHDMIケーブルで取り回しがよくなって
本体を狭いところに押し込まれる可能性が高くなりますから。
こんなに大きくて重い本体にHDMIオス端子がついているのは
不合理だと感じていたんですが、そういうことなら分かります。
まあ私の考えすぎでしょうが。
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