2022年4月12日火曜日

OpenCore Legacy Patcher

もう10年近く使っている私のMacBookPro。
すでにAppleから見放された古い機種とはいえ今でも十分使えています。
メモリ増設しているのが利いているのかも。
昨年にはサポートされている最新のmacOSにアップデートし、
Xcodeもサポートされている最新のものをインストールしていました。
そして昨年末にはiPhoneSE(2)を購入。
と言うことでiOS向けのアプリでも作ってみようかなと思ったのですが、
いざアプリを作ってiOS15.3.1なiPhoneSE(2)に転送しようとすると、
Xcodeが対応してないとか言われてエラー。
最新のmacOSとXcodeが必要みたい...詰んだorz
しかしAppleが見捨てたMacに最新のOSを
インストールする方法はあるのでした。
その名もOpenCore Legacy Patcher。まさに救いの蜘蛛の糸です。

OpenCore Legacy Patcherは、ツールもドキュメント(英語)もしっかり揃っており、
思ったほどハードルは高くありません。
実際私のMacBook Pro (13-inch, Mid 2012)でも
すんなりmacOS Monterey 12.3が起動できるようになりました。
ただちょっと動作が重いのが気になります。
ということでHDDを2台用意し、
メインHDDはmacOS Catalina 10.15とWindows10を、
サブHDDにmacOS Monterey 12.3を入れて
普段本体にはメインHDDを入れておき、
必要なときにサブHDDをUSBで外付け接続して起動するようにしています。
macOSはUSB-HDDからでも平気で起動できますし、
古いMacならHDDの差し替えも難しくありません。
このMacBookPro(13-inch, Mid 2012)は今後も大切に使っていきたいですね。

さて、それではインストール記を。
なお記憶が曖昧な部分もあるので詳しくは公式ドキュメントを参照ください。
まず適当な16GB以上のUSBメモリを用意します。
なお以下の作業により中のファイルはすべて消えるのでご注意を。
次にダウンロードページから"OpenCore-Patcher-GUI.app.zip"をダウンロードし、
圧縮ファイルを展開して[OpenCore-Patcher]アプリを起動します。
メニューを[Create macOS Installer]-[Download macOS Installer]と辿り、
しばらくして表示されるOS一覧から最新の[macOS 12.3]を選び、
ダウンロードが完了するまで待ちます。
途中パスワードを要求されるのでmacのログインパスワードを入力します。
その後前述のUSBメモリをmacに差し込み、[Flash Installer]をクリックし、
インストールする対象として[Install macOS Monterey: 12.3]を、
インストール先として差し込んだUSBメモリ(標準的には[disk2])を選び、
書き終わるまで待ちます。
"Success"と表示されたら[OK]をクリックし、
[Return to Mai Menu]をクリックしてトップメニューに戻ります。
今度は[Build and Install Opencore]メニューで
[Build OpenCore]、[Install OpenCore]を順に実行し、
このときインストール先には差し込んだUSBメモリ(標準的には[disk2])を、
パーティションにはEFIと書かれたもの(標準的には[disk2s1 EFI])を選びます。
これでこのUSBメモリでOSのインストールが可能となりました。
インストールの他にも復旧用メディアとして使えるので
ラベルを貼って大切に保管するようにしましょう。

ここで私はHDD換装を行ないました。
これはAppleが正式サポートする最新OS環境を残しておきたかったからです。
内蔵ストレージが取り替えられないモデルの場合は
諦めて上書きインストールしましょう。

電源オフのmacにUSBメモリを差し込み、
キーボードの[Option]キーを押しながら電源を入れると
ブートメニューが現れるので[EFI Boot]を選び、
次いで[Install macOS Monterey]を選びます。
あとは通常と同様にmacOSのインストールを行ないます。
ただし、インストールが完了した状態で電源を切り、
先のUSBメモリを抜いた状態で電源を入れてもOSは立ち上がりません。
立ち上げるには先のUSBメモリからブートしなければなりません。
それだと面倒なのでUSBメモリなしで立ち上がるようにします。
OSを立ち上げ、[OpenCore-Patcher]アプリを再ダウンロードして起動し、
[Post Install Root Patch]メニューから
[Start Root Patching]を実行すれば完了です。
これは内蔵ストレージをいじることになるるので、
もしそれに抵抗があるなら、
毎回USBメモリから起動するのもありと言えばありです。

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