2017年2月14日火曜日

SUPER BOWL LI 後半

<以下にはSUPER BOWL LIの試合内容・結果が書かれています。>

前半に続いて
SUPER BOWL LIの後半を振り返ってみます。

前半は3-21とファルコンズが大量リード。
ペイトリオッツのハーフタイム開けのアジャストが気になります。
後半はペイトリオッツキックオフから始まります。

ファルコンズは自陣19y地点から攻撃開始。
ショットガンからハンドオフしてRBを走らせるも3yロス。
ショットガンからRBへのショートパスで7yゲイン。
ショットガンからのパスはCBが手を出してインコンプリート。
3&outでパントに変わります。
ペイトリオッツのハーフタイムアジャストが効いている様子。

パントリターナーはWRエデルマン。
大きく返すも途中で足が外に出ていて
ペイトリオッツは自陣47yに戻されての攻撃。
ショットガンからのロングパスはレシーバーがドロップ。
ショットガンからスクリメージライン手前のレシーバーに
パスするも結局2yのロス。
ショットガンからのパスはまたもレシーバーがドロップ。
こちらも3&outでパントに変わります。

キックオフはフェアキャッチして
ファルコンズは自陣15yから攻撃開始。
ショットガンからプレイアクションでパスを決め自陣32yへ。
ピッチしてのランで5yゲイン。
そして付いていたCBが転けてワイドオープンになった
レシーバーにパスを通して敵陣28yへ侵攻。
ハンドオフでRBに渡した外へのランはノーゲイン。
ショットガンからのパスで敵陣15yへ。
そしてランで9yゲイン、次いで3yロス。
ショットガンからのパスはインターフェアの反則で
敵陣6yまで攻め込み、1st&goal。
ショットガンから外に展開したRBへのパスでTD。
エクストラポイントのキックが決まって
ファルコンズが3-28と突き放します。

キックオフ後のペイトリオッツは自陣25y地点からの攻撃。
ショットガンからショーとパスで2yゲイン。
ノーバックのショットガンからRBホワイトへのショートパス、
そしてランアフターキャッチで1stDown獲得。
ショットガンからハンドオフしてランで8yゲイン。
しかし次の同様のプレーでは1yのロス。これで3rd&3。
ここでスペシャルプレー。
QBブレーディからWRエデルマンへラテラルパスして、
エデルマンがWRルイスへロングパス。
しかしキャッチできず4thDown。そしてギャンブル。
ショットガンからパスを通し、
ランアフターキャッチで1stDown獲得。敵陣37y。
ノーバックのショットガンからパスで2yゲイン。
ショットガンからのパスはコミュニケーションミスなのか
WRエデルマンに通らず、またも3rd&8。
しかしショットガンからのスクランブルで
敵陣20yまで到達し攻撃続行。
ハンドオフからランで4yゲイン。
ここでO#とD#の選手のヘルメットがくっつく珍事。
金具がハマったようです。
続いてハンドオフからパワーランで9yゲイン。敵陣7y。
最後はショットガンからのパスをRBホワイトがキャッチし、
エンドゾーンへと走り込んでTD。
エキストラポイントのキック決まって…と言いたいところですが、
なんと右のポールを直撃して失敗。
ペイトリオッツは9-28にしかできません。
しかしなぜ2ptコンバージョンにいかなかったのか疑問です。
そもそもこの直前では25点差あり、
追いつくにはTD(+2pt)+TD(+1pt)×2+FGがリーズナブルです。
今後3TDするなかで1度は2ptが必要となれば、
早めに2ptを取りにいくのが自然ですし、
もし失敗してもTD(+0pt)のあとにTD(+2pt)×2+FGという
オプションもあるので傷はまだ浅いように思えます。
まあキック失敗で結果的にはこれと同じになりましたが。

さてQ3残り時間2:06。
ペイトリオッツは起死回生を狙ってオンサイドキックに出ます。
キックして10yを越えれば攻撃権奪取の可能性があります。
しかし蹴ると同時に敵選手をブロックしようと
突進したキッカー自身の膝下に10y越える前のボールが
接触しイリーガルタッチの反則となります。
ということで通常どおりファルコンズボール。
しかもすでに敵陣内。
ペイトリオッツ万事休す。

ファルコンズは敵陣41yからの攻撃。
ショットガンからパスで9yゲイン。
ランプレーはO#のホールディングで10y罰退。
ショットガンでプレッシャーから逃れつつのパスは
レシーバーが取るもののD#が手を入れてインコンプリート。
ショットガンからパスしようとするもQBサック。
4thDownとなり、わざとディレイオブゲームの反則で
5y下がってパント。
とその前にQ3が終わりです。

ペイトリオッツの攻撃は自陣13yから。
ショットガンからのロングパスで自陣28yまで前進。
ショットガンからミドルパスで7yゲイン。
ショットガンからハンドオフしてランで稼いで自陣41y。
ショットガンから超ロングパスを試みるも失敗。
ショットガンからパスとランアプターキャッチで敵陣41yへ。
ショットガンからRBにパスしてほぼ10yゲイン。
2nd&inchとなる。
ノーバックのショットガンからパス失敗。
ノーバックのショットガンからTEへロングパスを通し敵陣7y。
ショットガンからパスしようとするもサックを受けて5yロス。
ショットガンからRBホワイトへのパスで2yゲイン。
エンドゾーンを目の前にして3rdDownコンバージョン。
ショットガンからまたもサックされ5yロス。
点差が大きいので4thDownギャンブルかと思いきや、
さすがに距離が長過ぎるのか、無難にFGで3点追加。
これで12-28。残り時間は9:44。

ペイトリオッツは今度は普通にキックオフで、
ファルコンズは自陣27y地点からの攻撃。
RBにピッチして8yゲイン。再度のトライはノーゲイン。
ここでRBコールマンが怪我をして引っ込むも、
RBフリーマンがいるので大勢に影響はない状況。
しかしここでとんでもないプレーが飛び出すことに。
大差で勝利は目の前ともなれば、
NFLでは時間を潰すのがお約束。
先プレーのようにRBフリーマンに持たせて走らせ、
とりあえず2yゲインすれば1stDown獲得で
軽く2分は消費できます。
ところがプレー選択はパス。
LBハイタワーにサックされ、QBライアンがファンブル。
ターンオーバーでペイトリオッツのO#へと変わります。
SUPER BOWL XLIXで無難にランしておけばいいものを
エンドゾーンでパスをインターセプトされて
シーホークスが敗北したのを思い出します。

ここからのペイトリオッツはすさまじかった。
敵陣35yからのプレイアクションではサックで5yロスしたものの、
ショットガンからのパスで4yゲイン。
ショットガンからのミドルパスで1stDownを獲得して敵陣14yへ。
ノーバックのショットガンからパスで8yゲイン。
最後はノーバックのショットガンからTDパスが決まって
エクストラポイントは2ptコンバージョン狙い。
ノーバックのショットガンからRBホワイトが
QBの横にモーションしてきて、
スナップが乱れたと思ったらRBホワイトへのダイレクトスナップで、
そのまま走り込んでTD。見事+2pt。
QBブレディが高過ぎるスナップを後逸したかのような演技が
効いたのかもしれません。
これで20-28。ついに1ポゼッション差。
残り時間は5:56。逆転の可能性は十分あります。

キックオフ後のファルコンズのO#は自陣10yから。
プレイアクションでワイドオープンのRBにパスを通し、
ランアフターキャッチで一気に自陣49yまで侵攻。
RBへハンドオフで2yゲイン。
そしてショットガンから放った超ロングパスは
取ったWRジョーンズがぎりぎり両つま先を残して成功。
敵陣22y。
最大限時間を使いつつFGで2ポゼッション差にすれば
ファルコンズは勝てます。
しかしモメンタムはペイトリオッツにあり。
RBにピッチするも1yロスで2nd&11。
RB二人のショットガンからサックを喰らって3rd&23
敵陣35yまで下がります。
そしてショットガンからパス成功も
OLのホールディングの反則で10y罰退。
敵陣45yとなればFGは無理な距離。
3rd&33の場面でショットガンからパス失敗し、
パントに追い込まれます。

ペイトリオッツの運命の攻撃は自陣9yから。
ショットガンからパスするもボールは誰もいないところへ。
QBブレーディにあらゆるプレッシャーが掛かります。
ショットガンからの高いロングパスはインコンプリート。
3rd&10と追い込まれます。
しかしショットガンからロングパスを通し自陣25yへ。
ショットガンからのパスはカットされるも、
次のショットガンからのミドルパスで1stDown獲得。
WRミッチェルは転けたもののキャッチして自陣36yへ。
そしてまた運命のプレー。
ショットガンからQBブレーディの放ったロングパスは、
カットされて起動が変わったものの、
倒れかけたファルコンズ選手の足首でバウンドし、
WRエデルマンがうまくキャッチ。
SUPER BOWL XLIIのヘルメットキャッチを彷彿とさせる
アンクルキャッチです。
ファルコンズは判定を不服としてチャレンジしますが覆らず。
こうなるとペイトリオッツ勝利のフラグが立ったとしか思えません。

敵陣41yでショットガンからのパス成功したところで
2ミニッツワーニング。
敵陣21yで残り時間は1:57。
ショットガンからRBホワイトへパスが通って
敵陣8yで1st&goal。
ショットガンからRBホワイトへのパス成功であと1y。
後半の功労者RBホワイトがダイブしてTD。
2ptコンバージョンは真横へのパスでそのままTD。
ファルコンズD#がオフサイドの反則を犯しますが
そんなの関係なし。
ついに28-28の同点に。
ペイトリオッツは13分で25点をあげたことになります。
残り時間は0:57。
しかしファルコンズは時間を消費しFGすれば勝てる状況。
前攻撃シリーズからみても十分可能性あり。

キックオフの結果ファルコンズ攻撃は自陣7yから。
ショットガンからのパス成功で自陣23yへ。
さらにショットガンからのパスで4yゲイン。
もうタイムアウトがないので
スパイクして時間を止めます。残り時間は18秒。
そしてFG成功のためには50yは必要な場面。
3rd&6ですが1stDown更新してもどうにもならない。
ということでショットガンからロングパスを投げるも
インターセプトされぎみで失敗。
オーバータイムに望みを託してパントを蹴ります。
リターナーはWRエデルマン。もはや突進あるのみ。
しかしエンドゾーンは遠く、ペイトリオッツは自陣35yからの攻撃。
時間が3秒あるのでヘイルメリーパスもありですが、
どうやらニーダウンで時間を流しOT…
と思ったらそれはフェイクでランでした。
こういうセコいプレーはスティーラーズの
QBロスリスバーガーだけで十分です。
ともかく得点は出来ず、
SUPER BOWL史上初のOTに突入です。

OTはコイントスから。
ペイトリオッツが勝ってレシーブを選択。
ファルコンズはD#が止められなければ
O#のチャンスすら回ってきません。
レギュラーシーズンのD#の成績と、
このゲームのモメンタムから考えると
ペイトリオッツがTDを奪って勝利する可能性は高い。

キックオフはタッチバックとなり、
ペイトリオッツは自陣25y地点からの攻撃。
ショットガンからWRホワイトへパス成功で6yゲイン。
ショットガンからのパスで1stDown更新し自陣45yへ。
そしてショットガンからのパスで敵陣37yと、
FG可能なレンジに入ってきました。
ノーバックのショットガンではセーフティバルブにしか
パスできず3yのロスとなるも、
ノーバックのショットガンからフィールド中央の
WRエデルマンにパスが通り敵陣25y。
ショットガンからハンドオフフェイクで
スクリーン気味のパスを通し敵陣15y。
レッドゾーンに侵入です。
ノーバックのショットガンからのTDパスはインコンプリート。
しかしファルコンズD#がパスインターフェアの反則を取られ
エンドゾーンの手前2yから1st&goal。
ふわりと投げたパスはカットされたものの、
次の攻撃でRBホワイトにピッチしてそのままTDラン。
見事ペイトリオッツが大逆転勝利を果たしました。

個人的に予想したMVPは3人。
終始パスターゲットとなり、
アンクルキャッチもやってのけたWRエデルマン。
Q4になって調子を取り戻し、
伝説のジョー・モンタナのザ・ドライブと並んで
語り継がれるであろうQ4最後の攻撃シリーズを
やってのけたQBブレーディ。
特に後半になってレシーブ・ランに活躍した
RBホワイト。
この中ではRBホワイトにあげたい気はしましたが、
結果MVPはQBブレーディでした。まあ異論はありません。

ペイトリオッツカラーの紙吹雪が舞う中、
SUPER BOWL LIは幕を閉じるのでありました。
素晴らしいゲームをした両チームを讃える他ありません。

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