2017年10月17日火曜日

minicomを便利に使う

Linuxでシリアルポート(RS-232C)につながった機器と通信するのに
minicomというコンソールプログラムをよく使います。
設定を保存しておけば立ち上げたときにその通りになってくれるので、
例えばポートが”/dev/ttyUSB0”ならそうしておくと
いちいち変更しなくても立ち上げ時から接続してくれます。

しかしここで問題が。デバイスファイル”/dev/ttyUSB0”は
文字通りUSB-シリアル変換ケーブルを意味するのですが、
接続していないときはこのデバイスファイルが存在せず、
その状態でminicomを立ち上げるとエラーが出て怒られるんですよね。
ソフトが正常に立ち上がってくれません。

これだと不便なのでなにかいい方法がないかと思っていたら…ありました。
minicomってコマンドライン引数で何でも設定できちゃうんですね。
ちゃんと見てませんでした。
前述のような場合だと、起動時設定ではほぼ確実に存在する
"/dev/ttyS0"を標準ポートに割り当てておいて、
”/dev/ttyUSB0”を使用したいときには
$ minicom -D /dev/ttyUSB0
を実行すればいいのです。
ボーレート等のもっと細かい設定もしたければ
$ minicom --help
で表示されるヘルプが参考になります。

この中で興味を引かれるのが’-C’オプションです。
minicomで通信内容をファイルに保存したいときには
[ctrl]+[A],[L]キーでログの保存先ファイル名を指定できますが、
$ minicom -C <ファイル名(フルパス)>
で簡単に好きなところに簡単に保存できます。便利。

そして何か変な設定を保存してminicomが
正常に起動しなくなってしまったら、
$ minicom -s
でセットアップモードを直接開くことが可能です。
困ったときはこれで何とかなります。

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