電子工作と言えばはんだごてですが、太い電源ケーブルは鬱陶しいものです。
鬱陶しい分には我慢すればいいだけなのですが、
100Vの交流電源をとれない環境で温められないのは厳しいです。
例えば自動車の中とか。
ずいぶん前からコードレスアイロンなるものもあるので、
ひょっとしてコードレスはんだごてもあるのかと思い調べてみると…ありました。
HAKKOのFX901-01です。電池式です。
電源は単三電池×4本です。
ということでeneloopを入れて使用してみました。
温度計で計ったわけではないのでただの主観ですが、
温まり具合はコード付きのものと遜色ないように感じます。
糸はんだを溶かすのはもちろん、
熱収縮チューブもしっかり縮められます。
ただし絶対的な熱量については望むべくもあらず、
大型部品に盛大に盛ったはんだを再び溶かすには力不足です。
しかし通常使用でどうにもならないというようなことはなさそうです。
使用可能時間はスペック的にはeneloopで2時間程度ですが、
体感的にもだいたいそんなものですね。
まあ連続使用したわけではないですし、計ってもないですけど。
標準のこて先は汎用的なT11-Bで十分実用的ですが、
そこは老舗のHAKKO、こて先は替えられます。
マイナスドライバ型のT11-D4が用意されているようです。
というか、HAKKOのサイトでみを見ると、この2種類しかないみたいです。
まあこて先は所詮消耗品ですから、
種類ではなく取り替えられることに意義があります。
このFX901-01で懸念していたのは形状でしょうか。
持ち手が大きく、電池重量も合わさって重いのですが、
そのせいで使いにくいかというと、そう気になるレベルではありません。
ただ屋外で短時間に作業するためのツール
と認識しておくのが正しい気がします。
またはんだこて台に安定して収まるのかという点もあります。
電池の収納方式からして如何にも重心は手元よりにあり、
果たしてその通りなので、こて台に挿すとバランスがよくないですね。
まあ欠点が利点となり、普通に横向きに置いても安定していて
こて先が地面に付くことはありません。
テーブルの上やフローリングの上に直接置くのは抵抗があるにしても、
アスファルトやコンクリートの上なら躊躇なく置けます。
ただし踏んづけたり蹴っ飛ばしたりはしないように、くれぐれもご注意を。
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