2014年4月23日水曜日

久々のメールサーバ

私が独自ドメインでメールサーバを初めて構築してからはや12年。
Google Apps(すでに無料版は申し込み不可)やOutlook.com(無料版あり)で
メールサーバのホスティングができるようになってからは、
こちらの方が楽だし信頼性があるので生のメールサーバに触れる機会はほぼなくなりました。

が、ちょっと実験をしたくて一時的にメールサーバ(MTA)がほしくなることはあります。
昔ならクライアントPCのWindowsにフリーのMTAを入れて
適当にメール送信なんてこともできましたが、
迷惑メール対策で今やOP25Bは当たり前の世界、もう無理です。

ということでServersman@VPS(debian-32)をメールサーバとします。
指定したMTAへのみメールの送信ができるssmtpが最初から入っており、
送信するだけなら環境によってはこれでも十分です。
送信相手先がGmailなら設定ファイル"/etc/ssmtp/ssmtp.conf"を以下のようにすると、
とりあえずメールの送信ができます。
mailhub=aspmx.l.google.com
FromLineOverride=YES
なお2行目は送信元詐称のための設定です。
この状況で以下を実行すれば、対話式で本文等書いて([ctrl]+[D]で終了)メールを送信できます。
$ mail <送信先メールアドレス(Gmail/Google Apps)> -- -f <送信元メールアドレス>
念のために書いておきますが、
これだとGmail/Google Apps(例外があるかもしれない)にしか送れませんし、
本来mailhubには直上のMTAを指定すべきです。

ところでメールサーバを扱ったのは久しぶりなので
この機会に最近のMTAの動向についての調査してみました。

昔から好んで使っていたqmailは相変わらず1998年以来更新がありません。
以前ならそれでも一向にかまわなかったのですが、
IPv6の普及というドラスティックな変化があった後では使うのは気が引けます。
一応IPv6対応パッチは存在するみたいですが、面倒なので却下です。
qmailを引き継いだっぽいnetqmailにしても2007年で止まっており、
こちらも手を出す気にはなれません。

王道のSendmailはどうかというと、8系がまだまだ現役のようです。
大昔に8系の次は根本的に作り直すSendmail Xみたいな話があったような気がしますが、
Xはいつの間にかMeTA1に名前が変わって、しかもまだα版って。
あんまりやる気ないんでしょうね。
話は戻って8系のSendmailですが、設定が面倒なので昔から敬遠していて、
今更使おうとも思わないのでこちらは棄却です。

IMAPでお世話になっていたCourierシリーズのCourier-MTAは
qmailに思想が近いので使ってみたい気はするのですが、ちょっとマイナー(私の主観)ですし、
一時Debianで採用されていたeximもやっぱりマイナー(私の主観)。
ということでやっぱり使うならPostfixかな。

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