2014年2月13日木曜日

電子書籍を使ってみて

日商簿記3級の受験を思い立ち、参考書のkindle版を購入して
初めてまともに電子書籍を体験しました。
主にNexus7(2013)と初代iPadにKindleアプリケーションを入れて読んでいましたが、
感想など書いてみます。
以下、電子書籍と言えばKindle版をNexus7で読んでいると察してください。

さて、電子書籍にはページの概念が希薄です。
まず利用端末のディスプレイサイズで1ページの大きさが決まり、
次いでユーザがコントロール可能な文字の大きさが設定され、
それによってレイアウトが変わり、ページ数も変わるという感じです。
TeXのソースを設定を変えながらリアルタイムにDVIにして眺めるような感じ
というとわかりやすいでしょう。いや、余計わかりにくいか。
とにかく、小説のようなのんべんだらりとした構成の文章を
一方通行に呼んでいくには向いていると思います。

しかし、私が利用した教材系の本だとちょっと問題があります。
図があるとレイアウトの変形がいまいちになったりします。
ページを拡大すると文字だけが拡大して図はそのままとなるようです。
図をダブルタップすると図のみが専用に表示され、
図を拡大したりスクロールしたりしてじっくり眺められますが、
文章に戻るときはそれを閉じる操作が必要で、まったくシームレスじゃありません。

また、少し前の内容を確認したくてページを連続でめくるような場面では、
たくさんスワイプが必要でかなり面倒です。
もちろんスクロールバーみたいなの(あれってなんて呼ぶの?)でページ移動したり、
しおりを付けたり、単語で検索したりは出来ますが、
リアルな本のように何ページかつまんでぱらぱらとめくったり、
小口から見える案内印(インデックス)を頼りに
ぱっと開いたりすることが出来ないので読んでて結構しんどいです。
離れたページの見比べもほぼ出来ないですよね。

電子書籍ならではの利点、ハイパーリンクで該当ページに飛べるのは非常に便利ですが、
残念なことに飛び元はせいぜい目次ぐらいなもので本文中ではほぼ見当たりません。
このあたりは書籍によってかなり対応が異なるとは思われますが。
あと無料ダウンロードできる辞書で選択した単語が即調べられるのも便利そうですが、
今まで役に立ったことがありません。

というわけで、使ってみて電子書籍も良し悪しであることがわかりました。
教材系は電子書籍との相性がいいと推していただけに、ちょっとがっがりです。
で、思ったのは、Amazonで普通の紙の本を買ったら
Kindle版の電子書籍もくれないかなということです。
よくよく考えると後で紙の本を売る場合に困ってしまうのですが。
そんなとき思いついた解決方法は、
表裏に表示できて曲がる電子ペーパーを100枚ぐらい重ねた電子書籍デバイスを使うことです。
そんなのできたらいいな。

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