2013年7月11日木曜日

はやぶさの映画

早いもので小惑星探査機はやぶさが帰還(実際には燃え尽きましたが)してから3年経っています。
直後に映画化の話があり、以下の3本が製作されました。

私としてはこれは当時からドキュメンタリーに近い連続ドラマ向きの話であって、
たかだか2時間ほどの映画には向かないのではと感じており、
特に積極的に見るつもりもなかったのですが、
先日3作目を観る機会があり、これで全作観たことになります。

で、感想ですが、予想通り面白くありませんでした。
3作ともはやぶさブームに乗っかってとりあえず映画化を決定したけど、
ベストセラーの原作があるわけでもなく、
プロジェクト実施当事に科学者や技術者をしっかり取材したわけでもなく、
表面上の出来事と明らかになっている裏話をつなぐだけでは展開する物語が希薄なので、
その外にある人間物語に終始している印象があります。
開発や運用の現場については事実を基にしたのだとは思いますが、
例えば会議の場面ひとつとっても、ホワイトボードへの書きなぐりも、
軌道や確率のその場での計算も、まくし立てるプレゼンテーションもなく、
まあ日本らしいといえばそうかもしれませんが地味すぎて映画に見えません。
同じ宇宙開発関連映画のアポロ13と比べると…
もちろん国も危機感も時間的密度も違うのはわかっているのですが。

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