2020年5月14日木曜日

地上波テレビ用ブースターの昨今

大昔、ある特定の部屋に置いたテレビで、
地上波放送の受信電波が弱くて
特定のチャンネルの視聴ができない状況があり、
それを解決するためそう安くない価格の
室内用ブースターを購入したことがありました。
しかし大して効果はなく、
私にとってはおまじない程度のものでした。
その後地上波テレビがアナログからデジタルに移行し、
そのずっと後にテレビを買い替えたところ
ブースターを挟まなくても安定して
全チャンネル視られるようになり、
理由はわかりませんが結果オーライです。

さて、その後このブースターは別のテレビ(複数台)の
アンテナ線に挟まれ今でも使用されています。
効果はまあまああるような気が。

ところで特に支障がないのでこの大昔のブースターを
今でもそのまま使っているのですが、
実は最近のブースターとは仕様が異なっている
ということをつい最近知りました。
というのもアナログ時代はVHFとUHFの放送がありましたが、
現在のデジタル時代ではVHFは廃止されUHFのみ、
しかも、UHFでも使用されているチャンネルは13〜52のみで
チャンネル53〜62(710〜770MHz)は転用されています。
つまり昔に使われていた周波数帯域には現在別の信号が乗っていて
昔のブースターでそれらも増幅してしまうと
それらはテレビ電波にとっては大きなノイズとなってしまいます。
そう言われてみるとそう、全然気が付きませんでした。
工学系・電気電子系の人間としては恥ずかしい限りです。

ということで最近のブースターには時代にあってる証拠として
[DHマーク710]が付いているんだそう。
アナログ停波から10年近く経とうとしている今、
昔仕様のブースターが店に出回っているとは思えませんが、
注意するに越したことはありません。

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