先日情報処理技術者試験の
ITサービスマネージャ試験を受けてきました。
完全にぶっつけ本番だったため、
午前Iは免除なので関係ないものの、
午前IIは取れてもぎりぎり合格ラインの6割、
午後Iは時間が足りなくて捨てた問題もあり微妙、
午後IIはB判定かな、というところです。
まあ基本はできているので何度か受ければ
受かるだろうぐらいの感じではあります。
どうせ秋期試験で未合格なのはもうこれだけですし。
さて、前から分かっていたことではありますが、
情報セキュリティスペシャリスト試験がこの秋期で最後となり、
来年の春期からは「情報処理安全確保支援士試験」に変更されます。
多分中身は大して変わらないのでしょうが。
この「情報処理安全確保支援士」は業界初の士業となります。
そして今週ついにその詳細が発表されました。
IPAのサイトに記載されています。
情報処理安全確保支援士は、
平たく言うとIT関連のセキュリティの専門家といったところでしょうか。
試験に合格することで支援士を名乗れる権利を得られます。
旧制度の情報セキュリティスペシャリスト試験等の合格者も
経過措置として2年間(2018年8月19日申請締切)だけは
有資格者として扱われるので、
既にこれに合格している私も支援士になれます。
この支援士、弁護士や行政書士のような他の士業同様、
有資格者が正当な機関に登録することによって
名乗ることができるようになります。
支援士登録簿への登録は手引きにかかれていますが、
手数料10700円の他に収入印紙9000円分が必要です。
つまり初期費用が約2万円ということです。
そして支援士には1年に1回6時間のオンライン学習と
3年に1回6時間の集合講習(グループ討議あり)
(知識・技能・倫理の3科目)の受講が義務付けられています。
何しろ今日の常識が明日の非常識になり得る
急速に変化する分野なので、最新情報を仕入れるためにも
研修自体は個人的には大いに賛成です。
しかしこれに関して悲しいお知らせが…
その費用は3年で15万円前後だそうです。
つまり年間の平均ランニングコストが5万円。
集合講習は一定以上の都市部で開催されるでしょうから、
地方在住者には旅費・宿泊費の負担もあります。
弁護士の様にそれを商売にするのならともかく、
趣味で情報処理技術者試験を受けている
私のような人間にはあまりにも辛い。
仕事に関係するにしても独占業務の設定もない支援士に
その費用の価値があるのかどうか…って、ないでしょ。
情報処理技術者試験を春秋2回受けると
年間コストは11400円になりますが、
オンライン学習で許せるのはこの程度までですね。
集合講習は百歩譲って5万円でも勘弁はしますが、
そのかわりその年のオンライン学習は免除にして、
3年で7万円ぐらいがいいとこじゃないでしょうか。
現予定の半額程度ということですね。
でないと支援士制度は始まる前から終わったも同然です。
統計情報によれば情報セキュリティスペシャリスト試験では
毎回3000人程が合格しており、
平成21年度春期からの16回の開催で、
総合格者は5万人程度と思われます。
テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)の時代を含めても
有資格者は数万人を大きく越えることはないでしょう。
初回の登録時に申請者があまりにも少なければ
費用の見直しがなされる可能性も考えられるので、
とりあえずそれを期待して今回の申請は保留としておきます。
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