2016年6月8日水曜日

ALCATEL ONETOUCH IDOL 3

今年初めにNokia社に買収されたAlcatel-Lucent社。
AT&T系のルーセント・テクノロジー社と合併しても
しぶとく残っていた仏Alcatelブランドは、
現在TCL集団のスマートフォンブランドとなっています。

そんなALCATEL ONETOUCHのスマートフォンIDOL2S
在庫処分価格で買ってから半年。
キャンペーンにつられて後継機IDOL3を買ってしまいました。
OSはAndroid 5.0ですが、今夏6.0へのバージョンアップする、
というのも購入の後押しになりました。

IDOL3はハイエンド気味のミドルレンジ端末と言えばいいのでしょうか。
CPUはQualcom社のSnapdragon 615で、メモリは2GB搭載しています。
全体的なスペックは私の現メインスマートフォンisaiと似ています。
まあ3年前のフラッグシップが2年でメインストリームに降りてきた、
と考えればそんなものかと。
実際[AnTuTu Benchmark v6.1.4]で性能を測ってみると、
isaiのスコアが33342、IDOL3が30448でした。
数字的にはisaiが一割ほど性能が高いですが、
IDOL3にはAndroid 5と64bitCPUというアドバンテージがあり、
体感的にもIDOL3の方が高速で、負荷の高いアプリケーションを
複数立ち上げたときの動作を見てもIDOL3が上です。
ちなみにスコアの最高値はHuawei Mate 8の92746ですので、
IDOL3の価格対効果はまあまあと言うところでしょうか。

スペック上isaiからの短所はいくつかあります。
ストレージが16GBと半分ですが、私の用途では十分です。
無線LANのIEEE 802.11acに非対応なのも、
そもそもacのアクセスポイント持ってないので関係ありません。
というか自宅のネット環境がたかだか数MbpsのADSLですからね。
あとは赤外線通信やワンセグチューナーはないですね。

IDOL3はSIMカードのサイズがnanoではなくmicroなのが不便です。
SIMカードのスロットについてはiPhoneのような
側面からのトレイ引き出し方式で、
トレイにSIMカードとmicroSDカードの両方を置くようになっています。
microSDの大きさに合わせてのmicroSIM採用なのかもしれません。
まあサイズ変換アダプタでnanoSIMを入れることは可能です。
ただしSIMカードとアダプタの境目が引っかかるような
事故も起こり得るのでやるなら自己責任で。

そのSIMカード、試しにmineoのau系を挿してみるも電波は掴んでくれません。
素直に日本通信等のdocomo系を使いましょう。こちらなら通信できてます。

それからSIMカードのトレイについては
iPhone同様専用のピンで押し開けなければならないのは面倒です。
海外に行って現地のSIMカードに入れ替えるときに
このピンがないなんて事になれば泣くに泣けません。
SIMカードの入れ替えを頻繁にやる方は少ないにしても、
SDカードの取り出しにピンが必要なので、
SDカードをよく入れ替えるような方にすればピンも持ち歩くことになります。
特にSIMカードの件に関しては、
SIMロックフリー端末として売っているからには今後の改善を望みます。

さて、まっさらな端末の電源を入れると
セットアップウィザードが立ち上がりますが、
今回ちょっとした発見がありました。
タップ&ゴーなる機能です。
isaiと接触させることでisaiに登録していたGoogleアカウントが
全部IDOL3に登録されました。
後で個々にパスワードを入力する必要はありますが、
いくつもGoogleアカウントを持っている私のような人間には便利です。
またAndroid 5.0では認証のリダイレクトをサポートしているので、
ieee.orgドメインのGoogleアカウントも問題なく登録できます。

そのままの状態で[設定]アプリケーションの[端末情報]を見ると、
モデル番号6045F
Androidバージョン5.0.2
ベースバンドバージョンM8939AAAAANLYD2020513.1
カーネルバージョン3.10.49
ビルド番号LRX22G release-keys
となっていました。
しかしすぐにシステムアップデートのお知らせがきます。
そこでアップデートするも先の情報に変化はありません。
[設定]アプリケーションの[端末情報]-[システムアップデート]メニューに
現バージョンが"5.0.2-010 03"であるとの表示があり、
これこそがファームウェアバージョンのようです。

ところで送られてきたIDOL3には
IIJ IIJmio SIM 音声通話パックが同梱されていました。
IIJmioの通信サービスに加入するときに、これに書いてある
エントリーコードを入力すると初期手数料が無料になります。
別のサービスを利用するのならほっとけばいいでしょう。
この手のSIMロックフリー端末を購入する層は、
最近はだいぶ広がっているようなので、
こういう同梱はいいことだと思います。
端末販売会社、通信会社共にコスト対効果は悪くないでしょうし。

私はIDOL3をAlcatelの通販サイトから直接購入しましたが、
同時に純正のハードケースも入手しました。
ケースには手帳タイプもありますが、
街中で手帳タイプカバーの表紙を開いてひらひらさせながら
通話している人を見かけて、ちょっとみっともないと感じたことがあり、
自分では使わないことにしています。
それにIDOL3のパッケージには液晶保護シートが同梱されているので
これで前面を守り、ハードケースで背面と側面を守れば、
仮に落としたとしても被害の軽減はできそうです。
しかし私がハードケースを使うのはそもそも落とすことがないようにするためです。
ハードケースにピンバイスドリル
2.5mm径の穴を5mmほど離して2つ開ければ、ごく普通のストラップが付けられます。
Wiiリモコン用ストラップなら手首に巻けてより安全です。
ただし、本体とハードケースの噛み込みが浅くならないよう、
穴を開ける位置には気をつける必要があります。
ストラップの取り付け紐は十分細いですが、それでも干渉はしますから。

何かの弾みで本体がハードケースから飛び出す事は
ありえるので完璧というわけではありませんが、
本体を加工することなくわりとしっかりストラップが
つけられるのは持ち歩くのに便利です。
最近はカメラ代わりにスマートフォンを手で持って
撮影しまくっている観光客を見かけたりしますが、
万一落とすと悲惨なことになります。
やはりストラップで落下防止することは必要でしょう。
ちなみに私はコンパクトなレンズ交換式カメラGF3には
Wiiリモコン用ストラップを2本付けてます。
リスクヘッジは基本ですよね。

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