2015年10月22日木曜日

Android for Work

大昔、英会話の先生が
「来週ホームパーティーするから来て。BYBで。」
とか言い出して、"BYB"って何という話になりました。
これは"Bring Your (Own) Beverage"の略で、
食べ物はホストが用意するから飲み物は各自好みで持ってきて、
という、なかなか利にかなった制度です。

そして時は流れて、最近は"BYOD"が流行ってきています。
これは"Bring Your Own Device"のことで、
私物のスマートフォンやタブレットを仕事にも使ってしまおうという、
これまた利にかなった発想です。
しかし仕事で扱う極秘データの流出など、
セキュリティ上の懸念点は枚挙に暇がありません。

そういう場合、機能面でも実績面でも信頼のおけるWindowsを搭載した
SurfaceWindowsPhoneを使うのがいいのでしょうが、
何せお世辞にも普及しているとは言えません。
そこで、その方面で現在主流のiOSやAndroidが
それなりの機能を持つことが期待されています。
そしてAndroidでの答えが"Android for Work"です。
ざっくり言えば、Nexus7等のデバイスを、サーバから管理する技術です。

個人で使う分には大して興味はない分野ではありますが、
別目的でネット検索していたところに
たまたまAndroid for Work ヘルプが引っかかり、
できるのなら私の管理下にあるGoogle Appsでやってみようと思い立ちました。
これが悲劇の始まりになるとは、この時は知る由もありません。

Google Appsの管理コンソール
権限を持つアカウントでログインします。
右のサイドバーの[一般的なタスク]カテゴリから
[その他のアプリケーションやサービスを取得]メニューを選択し、
[Android for Work]の[今すぐ追加]をクリックします。
[無料プラン]と書かれていたので深く考えず押しました。

するとタイトルが"Welcome to Android for Work"のメールが届きました。
そこにはドメインの所有確認をするようにかかれています。
それってGoogle Appsに登録したときにやったんですけど…
もう一度確認するのもありかと思いつつ管理コンソールを見るも
それらしいメニューは見つかりません。
Android for Work自体は[端末管理]-[モバイル]-[端末管理の設定]メニューで
設定できるようなのですが、そこにAndroid for Work関連メニューは見当たりません。

完全に詰んでしまったので、[サポート]メニューから英語で質問したのですが
私の英語力の無さが災いしたのか、これがまったく的を射ない回答で、
途中からプロフェッショナルっぽい方に担当が変わって、
数度やりとりしてようやく原因が分かりました。
なんとAndroid for Workに対応しているのは
Google Apps for Businessからいつの間にか改名された
有料サービスのGoogle Apps for Workであって、
私のように昔から無料で使用しているGoogle Appsは未対応なんだそうです。
まじかよ。そんなの最初から書いといてくれよ。
で、管理コンソールでAndroid for Workの[登録をキャンセル]をするのかと訊くと、
サポートからは何もいじるなと言われました。
余計なことはしないに限ります。
そのおかげかどうか、今でもGoogle Appsの利用に問題はありません。
ドメイン所有確認が期限内にできないと
アカウントが無効になる的な記述もありますが、気にする必要はないようです。

なお、ダッシュボードから[セキュリティ]メニューを開き、
[もっと見る]をクリックすると[Android for Work の設定]が現れます。
それをクリックして、さらに[トークンを生成]をクリックすると、
16バイトの数値が表示されます。
これがトークンで、citrixやSAPやGoogle Apps等の
EMM(Enterprise Mobility Management)プロバイダに
通知することになるようです。
実行環境がないのでこれ以上はわかりません。あしからず。
Google Apps for Workを契約している方は
以下あたりを見ながら頑張ってみてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿