2012年7月31日火曜日

日本版iPhone4Sでテザリング

ついこの前、初期費用と維持費の激安さにつられて
SoftbankモバイルのiPhone4SにMNPで乗り換えました。
ただし、SIMカードは挿さずにWiFiオンリーでの運用をしています。
本当のところを言うと、香港に行く機会があれば(作れれば)、
香港のApple storeでSIMロックフリーのiPhone4Sを
購入してもいいかなとずっと考えてはいましたが、
今回あるいは今後私がSoftbank版iPhone4Sのために払う金額を考えると、
香港版にはSIMロックフリー+テザリングのメリットを上回る、
高価格というデメリットが存在し、
わざわざ香港版をということにはなりません。

ところで、日本ではau版も含めてiPhone4Sでのテザリングは禁止されています。
PCからの通信だと使い方の制限ができず、
通信料が膨大になってしまうというのがその理由ですが、
実際にはjailbreakで可能にしたり、
特殊なアプリケーションが監査の網をかいくぐって公開されたり、
方法はないでもないという状況です。

そして今、t.freeなるiPhone4Sでテザリングするサービスが誕生しました。
jailbreakも特殊なアプリケーションも必要としないお手軽なサービスです。
ただし、個人情報を取得される可能性というリスクがあるので注意は必要ですが。
技術的にはPC側を無線LANのアクセスポイントに仕立ててiPhone4Sをつなぐという
言わば逆テザリングの状態にし、
SafariでJavaScriptのsocket経由で外部のプロキシサーバと接続することで、
PC側にインターネット回線を提供する方法のようで、
新しい方法というわけではありません。

私も、過去自力で制限を回避したり、外部に用意したものを最大限利用したりして、
個人的に楽しんだこともあり、
人のことを言えた義理でもないのですが、
こういうことをおおっぴらに商売にしてしまうというのは、正直賛同しかねます。
ネットから自由が奪われるきっかけになりかねないからです。

私は法律を破ることに関して擁護するつもりはありませんが、
NintendoDS用のPassMeを自作ソフトを動かすために使うとか
(NintendoDSi以降に対応したマジコンは物自体は最低でも著作権違反と思われる)、
DVDをリッピングしてネットブックに入れて退屈な長時間フライトの暇つぶしにするとか、
違法ではない使い方もできる技術について、
一部(多数?)の人が行う違法(違法じゃないにしても倫理的に問題のある)行為によって
公式に自由の制限が行われてしまうことは非常に遺憾です。

実際、今回のt.freeの件についても対策はいくつか考えられますが、
その中で一般ユーザが迷惑を被る最大のものはデータ通信の半従量制の導入でしょう。
ドコモのXiのように定額での通信容量の上限を設定し、
それ以上通信したければ別途料金を支払うという方式です。
まあ、LTEでは半従量制の導入はau、Softbankともに規定路線でしょうし、
それにより私のようなあまり通信しないユーザの費用負担が減ったり、
公式にテザリングが解禁になったりするなら歓迎ですが、
もし、3Gについてもさかのぼって導入されるようだと大多数のユーザにとっては不利益でしょう。
このような状況になれば先のt.freeはそもそも存在価値をなくしますし、
その辺り熟考の上でサービスをしてもらいたいところです。
隙間(ニッチ)を探すのはいいことですが、穴を探して商売にするようなことはしてほしくないですね。

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