2011年3月17日木曜日

東日本大震災に関連して - その2 - 原子力発電

今回は原子力発電について。

私は個人的には原子力発電に関して推進はしませんが、
容認せざるを得ないという立場で、
お役ごめんの原子力発電所については、
将来的に遠隔操作によるロボットで原子炉を安全に解体し、
その被爆したロボットもろとも宇宙へ打ち上げて太陽に向けて廃棄、
というストーリーを考えておりました。
が、実際には汎用重機としてのロボットは発達しておらず、
宇宙技術にしても年一回HTVを打ち上げられる程度のコストの高さで、
それらが実現するより先に
今回のような想定外の事故が起こったということになります。

今回のような事故が起こると、
今後原子力発電所が新たに稼動する可能性は
全世界的に見ても非常に低くなったと言わざるを得ません。
現在原子力発電所を建設できる企業は世界を見渡しても
日立、東芝、三菱程度に限られてきており
世界中に売り込みをかけていたところでしたが、
日本の重電企業は苦境に立たされることになります。

私見ですが、将来的なエネルギー問題の解決策としては
核融合発電、宇宙太陽光発電、燃料電池の3つになると考えています。
核融合については大阪大学が大々的に研究しており、
基本的には原子力発電と同じく発生する熱でお湯を沸かして
水蒸気で発電機を回すことになります。
商用化できるのはまだまだ先でしょう。
ガンダム00で登場してすっかり有名になった宇宙太陽光発電も、
宇宙に大量の資材を低コストで持っていけるようにならなければ
そもそも話になりません。
実証実験程度なら今の技術でも可能と思われますが、
実用化にはブレークスルーが必要です。

ただそれらを待っている余裕はなく、
原子力は危ないし、火力は資源枯渇や二酸化炭素の問題があり、
水力は地形に大きく依存し、風力や太陽光は広い土地が必要ということで、
日本における発電は燃料電池を最有力視しております。
ことに、海外の砂漠や外洋上で太陽発電して水素を生成し、
それを国内に持ち込んで燃料電池の燃料とするのが
クリーンで効率的ではないかと考えております。
水素を電気の缶詰とするようなイメージですね。

ただし、燃料電池では100万kWというような大規模発電には向かず、
発電機を各地に分散させて地産地消的な構成を目指す必要があると考えます。
いわゆるスマートグリッドです。
これなら管理費用を抑えた小規模な燃料電池や太陽光発電をグリッドで結び、
あまった電力を充電電池や厳重な管理下で水素として蓄えることで、
ピーク需要に対応可能でしょうし。

そこで提案ですが、法律的に物権に太陽光発電用日照権を設定し、
大きな発電所を作る代わりに各電力会社は
太陽光発電用日照権を借り受けて各家庭に太陽電池パネルを貼り付け、
発電した電気をスマートグリッドにのせて販売する。
そして、各家庭のボイラーやエコキュートを置くスペースを
電力会社に借地して燃料電池を置いて電力を販売する、
なんていうのはいかがでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿