2013年5月30日木曜日

ServersMan@VPS LAB

私はDTIのServersMan@VPSを利用しているのですが、
先日DTIよりServersMan@VPS LABへの招待メールが届きました。
なんと今秋ServersMan@VPSのカーネルをバージョンアップしてくれるそうで、
期間限定(3ヶ月間ほど)の無料ベータテストへの応募の案内です。
まあ応募に外れる可能性はありますが。

で、カーネルが新しくなって何が楽しいかというと、swapが可能になるそうです。
私には今のところswapはなくても問題ないのですが、
あるに越したことはありません。
ちなみにディストリビューションとしてはubuntu 12.04も選択可能になるそうです。

当選のあかつきにはいろいろ試してレポートしようとは思いますが、
倍率高そうなのであまり期待せずに待つことにします。

2013年5月29日水曜日

cygwinでbashが1つしか立ち上がらない

私が使っているWindowsマシンにはほとんどcygwinが入っていて、
いつもbashのターミナルを複数開いて便利に使っています。

先日の話になりますが、ちょっと使いたいフリーソフトがあって
それをWindowsXPにインストールすると、
余分な広告がらみのソフトがインストールされたり、
ウェブブラウザによくわかならいツールバーが入ったり、
スタートページが勝手に変わったりと非常に迷惑を被りました。
まあただで使わせてもらっている身なので文句も言えないのですが。

で、その後なぜかbashが同時に1つしか起動しなくなりました。
2つ目以降を起動すると無言で止まり、いつまで経っても反応がありません。

他に何も思い浮かばないので、
先に勝手に入ったソフトを[コントロールパネル]の[プログラムの追加と削除]から
すべて削除するとbashは複数起動できるようになりました。
教訓、よくわからないソフトは入れないに限る。

2013年5月28日火曜日

フェイク着信って何?

私は携帯電話を複数台持ちしており、
音声通話+ショートメッセージ用にはauのW62Sを利用しています。
調べてみると2008年3月発売ということなので、もう5年経ったんですね。
私が手に入れてからは4年半ぐらいだと思います。
ずいぶん古い機種を使ってるとお思いかもしれませんが、
GSMで海外ローミングができ、軽薄短小で、
待ち受けだけなら2週間は充電する必要がないので、
2台持ちの片割れとしては最適な機種だと思います。
予備バッテリーも1つ確保してあるので、
電波等の都合で使えなくなるまでは買い替えるつもりはありません。
回線交換網はCDMA2000 1X MCですが、
LTEでも今後しばらくは音声通話にはこちらの網を使うでしょうから、
音声通話+SMSだけならあと10年は十分使えると期待しています。
まあ旧世代データ通信専用網のCDMA2000 1X EV-DOは
キャリアとしてはLTEに転用したいでしょうから、
こちらは早々にサービスを切り上げると思われ、
そうするとこれから5年後というのが停波の時期のように思われます。
日本では今年中くらいにVoLTEが始まるようで、
対応端末が普及するとCDMA2000 1X MCも用無しになりますが、
LTEの国際ローミングはお寒い状況ですので、
実際には相当長い間最低限の設備が維持されると推測しています。
それこそ今のGSMみたいな状況になりそうな気が。

さて、W62Sはいつもマナーモード(バイブ)にして鞄に放り込んでいるのですが、
先日突然着信音が鳴り出しました。
確認すると[フェイク着信]と表示され、電話を取っても何の音も聞こえてきません。
いったい何なのか調べてみると、
auの一部機種に実装された着信があるフリをする機能で、
W62Sでは発信ボタンの長押しで発動するようです。
折りたたんでいたのに鞄の中で奇跡的に何かがあたって
偶然[発信]ボタンが長押しされたというのはちょっと解せないのですが、
長年使った携帯電話にも知らない機能はまだまだありそうですね。

2013年5月27日月曜日

Windowsのインデックスサービスを無効に

Windowsにはファイル検索を高速にするためのインデックスサービスが付いていますが、
このインデックスデータそのもののサイズが非常に大きくなることがあり、
容量小さめなSSDなど使っている日には迷惑千万な機能だったりします。
このインデックスサービスは機能自体を無効にすることもできるのですが、
いろいろと副作用があるので、私は検索対象を減らすことで対処しております。
設定はドライブごとにプロパティから行えます。

で、なぜ今さらこんなことを書くかというと、
インデックス作成対象を集中管理する方法を知ったからです。
Windows7/Windows8で確認したところ、コントロールパネルで"インデックス"を検索して現れる
[インデックスのオプション]から可能です。
[変更]ボタンをクリックし、[インデックスが作成された場所]ウィンドウで、
[選択された墓所の概要]リストボックスから項目を選択しつつ、
[選択された場所の変更]リストボックスの各項目のチェックボックスで制御できます。
片っ端からチェックをはずせばサービスが動いていても対象がなくなることになります。
また[詳細設定]ボタンで開く[詳細オプション]ウィンドウで、
インデックスの作成場所も変更できるので、
Cドライブ以外の空き容量が大きな場所に移すことも可能です。

2013年5月23日木曜日

Nintendo3DSのSDカードを容量アップ

Nintendo3DSには2GBのSDメモリカードが同梱されています。
ちなみに比較的最近に発売された新色のライトブルーグロスピンク、あるいは3DS LLでは4GB品に替わっています。
今のところゲームのダウンロード版を購入するつもりはないですし、
体験版等ダウンロードしても必要なくなればすぐ消しているので
今まで2GBでもぎりぎりやってこれたのですが、
4GBのSDカードが1つあまったので、
これに交換することにしました。

やり方は非常に簡単で、
元の2GBのSDカードをPCに挿して中の全ファイルをHDDにコピーし、
4GBのSDカードに差し替えて、先のファイルをすべてそのSDカードにコピーするだけです。
その4GBのSDカードをNintendo3DSに差し込めば以前と同じように使用できます。
ついでに言えば2GBのSDカードを挿しても問題なく動作しますが、
差し替えつつ使うとSDカードにデータを保存するタイプのソフトでわけがわからなくなるので、
元の2GBのSDカードはNintendo3DSを手放すときのために保管しておきましょう。
そのつもりがないなら何かに転用すればいいですし。
まあ今更2GBのSDカードがあまってもあまり使い道もないのですが。

あと、個人的にあまりSDカードは信用していないので、
SDカード上のデータは定期的にPCのHDDへバックアップしておくことをお勧めします。
ただし、すれ違い通信のデータなどはSDカードではなく
本体内蔵メモリに格納されるのでバックアップはできません。
本体ごとなくすとえらいことになります。

2013年5月22日水曜日

Xbox One 発表

3ヶ月前に発表されたPS4の後を追うように
マイクロソフトから次世代Xboxが発表になりました。
その名も"Xbox One"です。

さて、処理能力にかかわる部分を見るとPS4とXbox oneで似ている部分と異なる部分がありますので、
現在明らかになっている範囲で読み解いてみます。
ただし、以下に書くことは私の予想が含まれているので正しくないかもしれません。
そのあたりご容赦ください。

CPUについてはどちらもAMDのJaguarで、
いろいろな事情を考慮すると選択肢は限られるのでかぶるのは致し方ないことです。
これによりどちらも現行機種への後方互換性をあきらめました。
PS4の場合はPS3のCPUの特殊性からきたあきらめで、
互換性はクラウド側で何とかするという割り切りが見て取れます。
しかしXbox OneはCPUだけ見るとやる気があれば
ソフトウェアエミュレーションも不可能ではないと思われ、
Xbox(Intel x86)→Xbox360(Power PC)でいくつかの旧機種用ゲームを動かしていたのと
逆のパターンでXbox360(Power PC)→Xbox One(AMD x64)も何とかしそうなものですが、
どうもあえてやらないような印象を受けます。
これはすなわち、マイクロソフトは前だけを見ていて
Xbox Oneに相当に自信を持っているのはと推しています。
ところでCPUはJaguarを8コアと両者で同様になっていますが、
動作クロックはPS4(2.0GHz)がXbox One(1.6GHz)より高速です。
また、Xbox Oneが4コア×2の構成であることをあきらかにしていますが、
PS4は単に8コアと言っています。
Jaguarのアーキテクチャを考えるとPS4も4コア×2の構成であるとは思うのですが、
PS4は1チップ、Xbox OneはMCMで2チップなのかもしれません。
PS4についてはメモリ周りからしてCPUにはかなりのカスタマイズがかかっていることは確実で、
8コアの1チップ化をしているので単に8コアだといっているのでしょう。
対してXbox Oneは市販チップを使っている可能性もあると予想しています。
つまり、コストに関しては処理速度の比以上にXbox Oneの方が安いのではないでしょうか。

CPUがAMDのJaguarということは自然APUを積んでいるということであり、
つまりGPUもこの中に含まれているということになります。
処理能力はPS4(1.84TFLOPS)がXbox One(1.2TFLOPS)より高速です。
もしXbox OneがAPUの2個構成とすると、
GPUも2つに分かれることになるのでCrossFireXなのかもしれません。
そうなるとXbox OneのGPGPU利用がどうなるのかがちょっと気になります。

メインメモリについてはPS4もXbox OneもCPUとGPUの共有メモリ方式で8GB積んでいます。
ただし、Xbox OneがDDR3(68GB/s)なのに対し、PS4はGDDR5(176GB/s)でより高速です。
コスト的にはXbox Oneのほうが恐ろしく安くつきそうです。
Xbox OneがAPUの2個構成なら、APU1つにつき2チャンネル、
合計4チャンネルで1チャンネルあたり容量2GB、転送速度17GB/sということになるでしょう。
これはPC3-17000(DDR3-2133)の転送速度と一致します。
4Gbitのチップを使うとして全部で16個のメモリチップが必要になります。
APUの周りに大量のメモリチップが載るのはPS4と同様でしょう。

APUはいわゆるサウスブリッジの機能を統合しており、
もしXbox Oneが2APU構成だとすると、
ブルーレイドライブ、HDD、USB3.0、LANなどのI/O関連は片方のAPUにかたまっていて、
もう片方のその部分は無駄になります。
それを考えると1チップにまとめるという方向性もあるとは思うのですが、
使わない部分の電力は落とせるでしょうし、
開発コストとの兼ね合いで2チップでもかまわないような気もします。

Xbox Oneの映像出力は当然HDMIなのですが、
PS4と異なり、というかあらゆる機器のかなでも非常に珍しくHDMI入力ポートを備えています。
どうもテレビチューナの出力をHDMIで受けて
テレビ番組にいろいろ情報を修飾表示するようなことを想定しているようですが、
使い方によってはもっと面白いこともできそうです。
個人的にHDMIキャプチャボードで快適な環境を構築したりして遊んでいるので、
HDMI入力は大歓迎です。

HDMIで入力した映像の録画ができるとは思えませんが、
Xbox Oneでは少なくともゲームのプレー動画が録画でき、ネットにアップできるようです。
PS4にも同じような機能があります。
個人的には他人のプレイ動画を見ようと思わないですし、
自分のプレーを他人に見せたいとも思わないので興味のない機能ではあります。
手軽にプレー動画がアップできるのは利便性が高くていいのかもしれませんが、
どうでもいい動画ががんがんアップされるのもちょっと困りものかと。

今度は標準で付いてる新Kinectについてですが、
個人的にはKinectなゲームを遊びたいとはあまり思いません。
音声操作やジェスチャー操作ができるのは便利かもしれませんがいまいちピンときません。
というのも私はiPhoneでもsiriとか使いませんので違和感ありまくりです。
Xbox Oneには標準でキーボードやポインティングデバイスが見当たらないので、
もしかして文章入力も音声認識でどうにかするということでしょうか。うーん、私の好みではありません。
あと、でかそうなので置き場所に困りそうです。
置き場所といえば本体もかなりでかそうです。
正確な大きさはわかりませんが、昔のVHSビデオデッキくらいありそうに見えます。
日本の住環境など無視ということでしょうね。

ところで、PS4は発表時にSony自身がゲームマシンだと宣言していましたが、
Xbox Oneの位置づけはエンターテインメント端末ということです。
そういうこともあってかXbox Oneでは3つのOSが動作しており、
そのひとつはWindows8だそうです。
Windows8上でなら大量の出来合いのアプリケーションが使いまわせるので、
できないことなどほとんどありません。
Skypeなんかは多分Windows8上で動いているのでしょう。
もしこれが完全なフル機能のWindows8だとすると、
Mac miniのような感じで使えそうでかなり興味があります。

こうしてみてみると現時点では私にとってはPS4よりXbox Oneの方がはるかに魅力的です。
本体だけのコストではXbox Oneがはるかに安そうですが、
Kinectがあるので価格的には同じぐらいになりそうな気もします。
今回はPS4もXbox Oneも後方互換性を捨てたので発売時点では過去の資産が役に立たず、
しかも旧機種(現行機種)も併売してそちらにも新作ゲームも出して行くということなので、
もしかするとロケットスタートをするつもりがなく、無理をして低価格にしてこないかもしれません。
ということで発売日あたりの売れ行きが気になるところです。
私はゲームに関してはWiiU(+ピクミン3)とNintendo3DSでとりあえず満足しているので、
発売日近辺の購入はないでしょう。

2013年5月21日火曜日

Raspberry pi Rev1 にリセットボタンをつける

Raspberry pi ってshutdownすると再立ち上げには
電源供給用のUSB端子を抜き差ししなくちゃいけなくて面倒だな、
などと思っていたのですが、
なんとRev2ではリセットボタンをつけることができるんですね。知らなかった。
私のは初期ロットのRev1なのでそんなもの付いていません。
私が買った後でメモリが倍増されたときはそれほど悔しくなかったのですが、
リセットボタンは結構うらやましいですね。

常識的にSoCにはnRESET(Lレベルでリセット)端子が付いているはずで、
BGAなのでピンに直接触れられませんが、パターンが基板表面に出ていれば
Rev1にもリセットつけられるはずです。で、調べてみると…
Rev1Rev2の回路図を見ると、
BCM2835のRUN端子がnRESET相当っぽいことがわかるのですが、
Rev1でプルアップ抵抗R15のBCM2835側端子をGNDに落とす(たとえばC11の-端子と短絡)とリセットしました。
動作中はもちろんのこと、shutdown後のhalt状態からでも再起動します。
なお自分で工作する際は自己責任でお願いします。
特に極小チップ抵抗R15への半田付けには気をつけてください。
くれぐれもでっかい半田ごてや太っい線半田など使わないように。

ちなみにRev1とRev2の違いはRESET以外にもあるようですのでくわしくはここをご覧ください。

2013年5月20日月曜日

Windows8の高速スタートアップをOFFする

現在Windows8eeePC901Xで使っているのですが、
いろいろいじったり
IMEの設定を変えたりしてわりと快適になりました。
ただ、起動後かなり時間が経たないと安定して動作しないことが不満でした。
が、その原因がわかりました。

発端はログイン画面にアップデート適用のために再起動を促すメッセージが表示されていたことです。
電源は常に切っていますし、使わないときはバッテリーをはずしていますし、
だいたいいつもこれが表示されているので気にもしていなかったのですが、
先日このメッセージに「あと2日以内に」などという修飾節が付いていたため、
どういうことかと思いコントロールパネルを眺めていたところ
高速スタートアップが有効になっています。
Windows8の高速スタートアップはどうもハイバネーションのことらしく、
電源を切ったつもりが実は切ってないということだったようです。

そこで[コントロールパネル]の[電源オプション]-[システム設定]で
[現在利用可能ではない設定を変更します]をクリックし、
[シャットダウン設定]項目内の[高速スタートアップを有効にする]を無効にして
[変更の保存]をクリックしてみると、
電源オフ時にアップデートが走りました。これで本当に電源がオフになりました。

で、歓迎すべき副作用がありました。
Windows8の起動時のもっさり感が改善されたのです。
どうやら高速スタートアップはOS自体は早く立ち上がっても、
メモリの内容をHDD/SSDから完全に読み込むのに時間がかかり、
起動直後のもっさりを生んでいたようです。
そして電源を切るときの書き込みにも非常に時間がかかっていたようで、
LCDが消えてから電源LEDが消灯するまでに非常に時間がかかっていた理由がわかりました。
高速スタートアップの無効化でこれらがなくなり本当に高速になりました。
まさに小さな親切、大きなお世話ですね。

2013年5月16日木曜日

マクラーレン・ホンダ復活

だいぶ前からうわさにはなっていましたが、いよいよ正式発表されました。
2015年シーズンからホンダがF1にエンジンサプライヤーとして復帰します。
組するのはマクラーレン。すなわちマクラーレン・ホンダの復活です。
A・セナやA・プロストが駆って黄金時代を築いた1990年あたりのことが思い出されます。

順当に行くとボーダフォンが冠スポンサーになるでしょうから、
マシンのカラーリングはボーダフォンのイメージカラーの赤と白をベースにすると予想でき、
往年のマルボロカラーを髣髴とさせる車体に
"Powered by HONDA"の文字が刻まれる可能性もなくはありません。
今から楽しみです。

ところでF1ではV8(2.4L)(開発凍結)自然吸気エンジン+KERSが用いられていますが、
2014年シーズンからはV6(1.6L)ターボ+ERSに替わります。
ちなみにERSはKERSより出力がアップされ、
オーバーテイクボタンのようなマニュアル発動ではなく
市販ハイブリッド車のような自動制御になるらしく、
そのエネルギーは減速時の回生だけでなく廃熱からも回収できるようです。
まあERSの件は置いておくとして、
なんだかホンダF1第2期前半のターボ時代を起こさせ、否が応にも期待が高まります。
願わくばしっかりとした成績を上げて、第3期をなかったことにしてほしいものです。

2013年5月15日水曜日

コンテンツ権利保護専用方式

まったく知らなかったのですが、
2013年4月から"コンテンツ権利保護専用方式"が全国で始まっているそうです。

地デジやBS/CSデジタルテレビ放送を受信する際にB-CASカードが必要なことは周知の事実ですが、
小さい機器に搭載するにはあまりにもでかいため、
何も挿さなくてもいいようにするための規格がいわゆるソフトCASで、
"コンテンツ権利保護専用方式"というのがそれのようです。

で、"コンテンツ権利保護専用方式"とはどういうものかというと、
地上放送RMP管理センターのサイトに載っていました。
曰く、
"コンテンツ権利保護専用方式"は、B-CAS方式と同様、3重鍵暗号方式を基本としています。
放送局では、「番組コンテンツ」を、スクランブル鍵(Ks)を鍵として暗号化して伝送し、
受信機で復号されて視聴できるようになります。
また放送局から受信機には、現在のB-CAS方式の関連情報に加えて、
受信機共通の関連情報として「コンテンツ権利保護専用方式ECM信号」、
受信機識別単位の関連情報として「コンテンツ権利保護専用方式EMM信号」 を伝送します。
"コンテンツ権利保護専用方式"の技術詳細については、下記資料を参照下さい。
標準規格「ARIB STD-B25」第3部
技術資料「ARIB TR-B14」第五編第二部
だそうです。
つまり、映像や音声は今までどおりに暗号化して、
その復号鍵を含んだB-CASで解読できる信号を従来どおり付加するものの、
"コンテンツ権利保護専用方式"で解読できる信号も追加しているということで、
これをサイマルクリプト運用と呼ぶのだそうです。
B-CASと"コンテンツ権利保護専用方式"には互換性がないということですね。
ちなみに"コンテンツ権利保護専用方式"は地デジにしか使われないということです。
まあBS/CSではパラボラアンテナが必要なので、
それよりはるかに小さいB-CASカードが必須でも大した問題ではないでしょう。
が、普通の三波対応テレビを作る場合に
地デジだけ"コンテンツ権利保護専用方式"を使い、BS/CSはB-CASという意義はないので、
"コンテンツ権利保護専用方式"は超小型機器専用ということになりそうです。
うーん、なんかワンセグみたいな感じで将来的に盲腸になりそうな気が...

さて、このサイマルクリプト運用が原因で障害が出ているテレビ等があるようで、
ファームウェア更新で解決しているようですが、
私のテレビはすでにテレビから撤退して久しいビクター製なので
不具合が起こった場合どうしてくれるのかちょっと心配です。
今のところ問題はなさそうですが。

2013年5月14日火曜日

Ubuntu 12.04

先日デスクトップPC(x64)にLinuxをインストールする必要に迫られました。
私の好みのディストリビューションはサーバはGentoo、デスクトップはUbuntuだったりします。
しかしGentooはもう5年以上インストールしたことないんですよね…

それはさておき、今使っているUbuntuは10.04です。
なぜ10.04かというとLTS(Long Term Support)だからです。
ところがデスクトップ版の10.04はちょうど先月でサポートが切れてしまいました。
ということで今回はもうちょっと新しいバージョンを入れることにしました。
このあたり未だにWindowsXPを使い、来年以降もXPを使う気満々の私とは矛盾するのですが、
これから数年のことを考えれば妥当な選択と言えるでしょう。
で、その数年のことを考えればインストールするのはTLSな12.04ということになります。
つい最近出た13.04を横目に見つつ、12.04をダウンロードしてきます。

インストールは簡単で、ダウンロードサイトから"ubuntu-12.04.2-desktop-amd64.iso"を取ってきてDVDに焼き、
PCをそのDVDから起動すれば、あとは対話式に作業が進みます。
問題は10.04からUIやシステム構成が大きく変わっていることだったりします。
いろいろ困ったことを解決していったので、ここに書き残しておきます。

最初に解像度の変更です。
画面左に張り付くラウンチャーの[System Settings]から[Displays]を開くことで設定できます。

無操作ロックの無効化は[System Settings]の[Brightness and Lock]から設定できます。

コマンドシェルを使うためのターミナルは、ラウンチャーの[Dash home]を開き、
[Search]テキストボックスに"ter"と入力して出てくる"Terminal"から起動できます。
もっとも使うアプリケーションなのに起動がとても面倒です。
ということでいつでも起動できるようラウンチャーに登録してしまいます。
ターミナルが起動しているとそのアイコンがラウンチャーに表示されているので、
そのアイコンを右クリックし[Lock to Launcher]を有効にすれば完了です。

私は基本的に"sudo"が好きでないのでrootユーザにパスワードを設定して"su -"できるようにします。
以下を実行します。
$ sudo su -
# passwd
# exit

プロキシサーバを介さないとインターネットに接続できない場合は以下を実行します。
# echo 'Acquire::http::proxy "http://<プロキシサーバ>:<ポート番号>/";' >> /etc/apt/apt.conf.d/00aptitude
# echo 'Acquire::https::proxy "https://<プロキシサーバ>:<ポート番号>/";' >> /etc/apt/apt.conf.d/00aptitude
# echo 'Acquire::ftp::proxy "ftp://<プロキシサーバ>:<ポート番号>/";' >> /etc/apt/apt.conf.d/00aptitude
# echo 'http_proxy="http://<プロキシサーバ>:<ポート番号>/" >> /etc/environment
# echo 'https_proxy="https://<プロキシサーバ>:<ポート番号>/" >> /etc/environment
# echo 'ftp_proxy="ftp://<プロキシサーバ>:<ポート番号>/" >> /etc/environment
# reboot

パッケージ情報を更新するため以下を実行します。
# apt-get update

リモートからログインできるようSSHサーバを立ち上げておくため以下を実行します。
# apt-get install openssh-server
# update-rc.d ssh defaults
# reboot

生のviは使っていてイラっとくるのでvimをインストールするため以下を実行します。
# apt-get install openssh-server
# update-rc.d ssh defaults
# reboot

Javaをインストールするため以下を実行します。
# apt-get install openjdk-6-jdk
OpenJDKで問題なければこれでいいのですが、
Sun(Oracle)のJavaが必要な場合は代わりに以下を実行します。
# cd ~
# wget https://github.com/flexiondotorg/oab-java6/raw/0.2.7/oab-java.sh -O oab-java.sh
# chmod +x oab-java.sh
# ./oab-java.sh
# apt-get install sun-java6-jdk
なお、ここではバージョン"0.2.7"を使っていますが、
実行時にエラーが出た場合はより新しいバージョンを使うようにしましょう。
詳しくはUbuntuのドキュメントをご覧ください。

訳あって
# apt-get install libgl1-mesa-glx:i386
を実行すると何かエラーが出たので、勧められるままに
# apt-get install libgl1-mesa-dri:i386
をインストールするとXが起動しなくなりました(sshでのリモートログインは可能)。
ちょっと試して復旧できなかったので再インストールとなりました。
結局
# apt-get install libglapi-mesa:i386 libgl1-mesa-glx:i386
を実行して何とかしました。

2013年5月13日月曜日

ServersMan@VPSのスペックアップ完了

一ヶ月強前に申し込んでいたServersMan@VPSのスペックアップが私の仮想サーバにも実施されました。
なお実施通知メールが届いたのはその前日です。
グローバルIPアドレスの割り当てが変わる可能性があると言われていましたが、
私の場合は幸いにも変更なしで済みました。
多分物理サーバに同居する全員からの申し込みがそろったのではないでしょうか。
ちなみに変更がなしの場合はリブートなしでそのまま使い続けられるそうです。
実際実施前後でuptimeは継続していました。

では早速実施前後での状況を確認してみます。
まずはカーネルです。ってリブートしていないので当たり前ですが変わっていません。
# uname -a
Linux dti-vps-srv725 2.6.18-194.3.1.el5.028stab069.6 #1 SMP Wed May 26 18:31:05
MSD 2010 i686 GNU/Linux
ということでほんのちょっとだけ期待した"/dev/ppp"のサポートもなしのままです。

メモリはどうでしょうか。実施前は
# free
             total       used       free     shared    buffers     cached
Mem:       1048576     450532     598044          0          0          0
-/+ buffers/cache:     450532     598044
Swap:            0          0          0
のtotal 1GBでしたが、実施後は
# free
             total       used       free     shared    buffers     cached
Mem:       2097152     450532    1646620          0          0          0
-/+ buffers/cache:     450532    1646620
Swap:            0          0          0
のとおり2倍の2GBに増えています。
まあEntryプランの保証サイズは1GBで、この2GBというのはベストエフォートのはずです。

HDDは実施前は
# df
Filesystem           1K-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/simfs            27262976   8475068  18787908  32% /
tmpfs                   524288         0    524288   0% /lib/init/rw
tmpfs                   524288         0    524288   0% /dev/shm
の10GB+16GB構成だったのが、実施後は
# df
Filesystem           1K-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/simfs            69206016   8475072  60730944  13% /
tmpfs                   524288         0    524288   0% /lib/init/rw
tmpfs                   524288         0    524288   0% /dev/shm
の50GB+16GB構成になっています。
つまり大昔にスロットゲームで当たった分の16GBも引き続き使えているようです。

そしてうれしいおまけが付いてきました。実施前
# cat /proc/user_beancounters
Version: 2.5
   uid  resource       held  maxheld  barrier               limit failcnt
34557:  kmemsize    7814513 10229133 17782620            18415124       0
        lockedpages       0        0      256                 256       0
        privvmpages  112610   161298   262144              278528       0
        shmpages        786     5922    32768               32768       0
        dummy             0        0        0                   0       0
        numproc          98      120      120                 120      78
        physpages     32876    36565        0 9223372036854775807       0
        vmguarpages       0        0   131072              131072       0
        oomguarpages  32876    36565    26112 9223372036854775807       0
        numtcpsock       20      158      360                 360       0
        numflock          5       18      188                 206       0
        numpty            1        3        8                   8       0
        numsiginfo        0        8      128                 128       0
        tcpsndbuf    192544  1723248  1720320             2703360    6620
        tcprcvbuf    212992  2269912  1720320             2703360    5315
        othersockbuf  55872   113328  1126080             2097152       0
        dgramrcvbuf       0   258184   262144              262144    6410
        numothersock     40      239      360                 360       0
        dcachesize   663873   831015  3409920             3624960       0
        numfile        2230     2614     9312                9312       0
        dummy             0        0        0                   0       0
        dummy             0        0        0                   0       0
        dummy             0        0        0                   0       0
        numiptent        25       25      256                 256       0
(見やすいようちょっと編集)だったものが、実施後
# cat /proc/user_beancounters
Version: 2.5
   uid  resource       held  maxheld  barrier               limit failcnt
34557:  kmemsize    7844089 10229133 35565240            36830248       0
        lockedpages       0        0      256                 256       0
        privvmpages  112646   161298   524288              557056       0
        shmpages        786     5922    65536               65536       0
        dummy             0        0        0                   0       0
        numproc          98      120      240                 240      78
        physpages     32882    36565        0 9223372036854775807       0
        vmguarpages       0        0   262144              262144       0
        oomguarpages  32882    36565    26112 9223372036854775807       0
        numtcpsock       20      158      360                 360       0
        numflock          5       18      188                 206       0
        numpty            1        3        8                   8       0
        numsiginfo        0        8      128                 128       0
        tcpsndbuf    193664  1723248  1720320             2703360    6620
        tcprcvbuf    212992  2269912  1720320             2703360    5315
        othersockbuf  55872   113328  1126080             2097152       0
        dgramrcvbuf       0   258184   262144              262144    6410
        numothersock     40      239      360                 360       0
        dcachesize   664812   831015  6819840             7249920       0
        numfile        2218     2614     9312                9312       0
        dummy             0        0        0                   0       0
        dummy             0        0        0                   0       0
        dummy             0        0        0                   0       0
        numiptent        25       25      256                 256       0
のよう(見やすいようちょっと編集)になっています。
このなかでlimitの数値が倍になっているのが
kmemsize,privvmpages,shmpages,numproc,vmguarpagesです。
個人的に非常にうれしいのが同時起動プロセス(スレッド)数であるnumprocが倍増していることです。
見てのとおりかなりぎりぎりまで使っているため、
DTIのサポートにnumproc増加をメールでお願いしたこともあるのですが、
もしかするとその甲斐があったのかもしれません。

せこくプロセス数を節約いたのを元に戻せそうですし、
これを機に他にもサービスでも立ち上げようかと考えています。
認証用のldapとか、あるいはメールサーバとか。
HDDも50GBもあるのでdropboxやgoogle driveやskydriveの代わりに
本格的にファイルサーバに使ってもいいですし、
blogやwikiやCMSを立ち上げるの悪くありません。
いろいろ問題もあるでしょうが夢は膨らみますね。

2013年5月9日木曜日

ServersMan@VPS(Debian32bit)にsftpでログインできないと思ったら…

ずいぶん長く使っているServersMan@VPS(Debian32bit)に
ある日突然sftpでログインできなくなってしまいました。
sshだとログインできるのに…

NAT配下からのsftpでのアクセスは
Write failed: Connection reset by peer
Connection closed
のエラーが出ますし、proxy経由だと
Write failed: Broken pipe
Connection closed
のエラーになります。

sshdを再起動したり、仮想マシンを再起動しても改善しませんし、
"/proc/user_beancounters"でリソースの使用状況をチェックしたり、
メモリやディスクの使用率を見たり、
"/etc/ssh/sshd_config"の
Subsystem sftp /usr/lib/openssh/sftp-server
Subsystem sftp internal-sftp
に変更してみたりなどいろいろ試しましたが効果がありません。

いろいろやってるうちに気が付いたのがPCのネットワークが遅いことです。
SPEED TESTで計ると130kbpsぐらいしか出ていません。
いや、3Gで接続してるわけではないんですけど...
で、ネットワーク周りをチェックしているとハブのLEDがおかしい。
試しにハブを取り替えてみると...全部正常に動きます。

ハブが壊れるなんてまったく想定外だったのですが、
今度何かトラブルがあったら最初に疑ってみることにします。
まあ下層からのチェックというのは基本なのですが意外とそこまで頭が回らないんですよね。

2013年5月8日水曜日

Apple債

企業にとって借金するというのは悪いことではありません。
コスト(金利)が十分低いのなら借りられるうちに借りて
手持ち現金を残しておけばその後の選択肢は広がります。

さて、Appleがこのたび総額170億米ドルもの債権を発行しました。
3年物が25億米ドル、5年物が60億米ドルということです。
昨年のバランスシートをみると現金(現金同等物含む)だけで100億米ドルあるので
矢でも鉄砲でも持ってきやがれという感じではありますが、
財務的には先日発表された配当や自社株買いの資金に使うのでしょう。

それにしても今後年間20億米ドルぐらいを使っていこうということだと推測されるので、
もっと積極的な投資も行うものと思います。
iPhone6やiWatchの開発費なんてものより桁が違い過ぎる資金なので、
使い道としては設備投資と企業買収が考えられます。

ただ設備投資については…
今更最終製品の組み立て工場のような利益率の低い事業に手を出すとは思えませんし、
最新鋭の半導体工場を自前で作るなんてことはさすがにないでしょう。
考えられるとすればイノベーションを起こすようなまったく新しいデバイスとかかな。
もしそうするにしても先に企業買収ありきで進めるでしょうが。
他にはデータセンターの新設や増強はあり得る、
というより当然のように徐々に行っていくでしょう。
まあそっちはそんなにお金かける必要もないので。

では企業買収、大型買収するとすればどこでしょうか。
私が考えるのはQualcommかAMDです。
両社ともAppleの決定的に足りない部分を補ってくれます。
Qualcommはラスト1マイルの無線技術を、AMDは強力なGPUを提供できます。
個人的にはiOSはx86ベースに移行し、Mac OS Xとの統合が図られると考えているので、
AMDを買うのがいいのではないでしょうか。
ちなみに前から言っていますが、QualcommはいずれGoogleに買われるものと信じています。

そんなアホなと言われそうですし、実現するかどうかなんてわかりませんが、
Appleの次の一手に注目しておきましょう。

2013年5月7日火曜日

Galaxy mini GT-S5570 のアップデート

約2年前に香港で購入したGalaxy mini GT-S5570は長く活躍してくれたものの、
docomo P-01Dを購入して以来ほとんど使うことはなくなりました。
ということで、ファームウェアのアップデートをしてみることにしました。
このアップデート自身はかなり前から公開されていたものの、
異国で買ったため修理が不可能で、しかもメインで使っているので使えなくなると困り、
現状で特に問題が無いものをわざわざアップデートする必要も無いだろうということで、
適応するのは避けてきたのですが、
ここきて最悪壊れてもまあいいか的なかんじになったので今更ですがアップデートします。

アップデートは簡単でSamsungの携帯電話用統合メンテナンスソフトKiesから行えます。
まずは最新のKies(Windows用)をダウンロードしてセットアップします。
私のGalaxy miniは香港向けなので一応香港のサイトから"KiesSetup.exe"をとってきました。
バージョンはWin XP/Vista/Windows 7用の2.5.3.13033_7_6です。
まあ香港からとってきたといってもインストーラもアプリケーションも日本語が表示されます。

Kiesを起動してUSBケーブルでPCとGalaxy miniを接続すると
ファームウェアを自動判別してアップデートを促されます。
現在​の​ファームウェア​バージョン : PDA:KA2 / PHONE:KA5 / CSC:KA2 (TGY)
最新​の​ファームウェア​バージョン : PDA:KPC / PHONE:KPM / CSC:KPC (TGY)
だそうです。
で、そのままアップデートに突入すれば数分で作業完了となります。
バージョン情報はアップデート前が
Android 2.2.1
Baseband S5570XXKA5
Kernel 2.6.32.9-pref root@hktw4-desktop #1
Build FROYO.ZSKA2
アップデート後が
Android 2.3.4
Baseband S5570XXKPM
Kernel 2.6.35.7-pref-CL568537 se.infra@SEP-64 #1
Build GINGERBREAD.ZSKPC
となります。
正直見た目が派手になったぐらいで大して変わってはいないのですが、
froyoからgingerbreadになったので、
対応アプリケーションの面で有利になったかもしれません。
Androidの主流が4.xなICSやJBになった今となっては、
明らかに五十歩百歩でしょうけど。

2013年5月6日月曜日

Androidの時計が狂うと…

最近使わなくなったGalaxy mini、バッテリーをはずしたままで保存しております。
で、久しぶりに使ってみるとGmailの同期ができないし、
Google Playで「接続できません」などと表示されます。
SIMカードは入れていませんが、Wi-Fi接続は確立していて
ブラウザではちゃんと外部のサイトが開けるのにです。なぜ?

で、半日後ぐらいに時刻がおかしいことに気づきました。
そして日付を確認するとくるっています。
そうです、原因はこれです。
[設定]アプリケーションから手動で正しい時刻を設定してやると、
問題は見事に解決しました。
3G回線につなげていると基地局から時刻を取れるので基本的に起きないのですが、
SIMなしで運用している予備機なんかで起こりがちな事象です。
そういえば前にAndroidタブレットで同じ現象に遭遇したのでした。
ちっとも学習できていない私ですが、さすがにもう同じミスはしないことでしょう。

2013年5月2日木曜日

XDKを使ってみる

HTML5の開発環境Intel XDKをインストールしたので試しにアプリケーションを作ってみました。
といっても単なるテストなので何も期待しないでください。

ページ上部のツールバーの[START NEW]アイコンで新しいプロジェクトを生成します。
適当なプロジェクト名(例えば"test")を付け、あとはデフォルトのままにして[NEXT]をクリックし
ウィザード形式でプロジェクトを作成していきます。
"Nav"と呼ばれるボタンを作って、それに対するページ(動作)を作成するっぽいです。
ウィザードが完了した時点でエミュレータ上でアプリケーションはすでに動いています。

ページ上部のツールバーの一番左のアイコンをクリックすることで
EMULATORモードとEDITORモードの切り替えができます。
EMULATORモードだと選択したHTML5アプリケーションはいつでも動いています。
EDITORモードではソースの編集が行えます。
生成したファイルを見ると、XDKにはJava scriptのフレームワークが含まれていることがわかり、
これはIntelが買収したappMobiが開発したものであるようです。

ではこれをサーバ上で動くようにしてみましょう。
ツールバーの[Build for app store]-[Build Only]メニューを実行すると別タブが開きます。
その[BUILD AS A MOBILE APP]をみると
iOS、Android、Amazon、Nook、Windows8 Store、Windows8 Phoneの選択肢がありますが、
こちらは置いておて、今回は[BUILD AS A WEB APP]のChromeとWebAppを実行してみます。

WebAppは一般的なウェブサーバに置くための設定と思われます。
アイコンとして96×96ピクセルの画像ファイルが必須で、
私はPNG形式で適当につくって読み込ませました。
あとは[Site Name]を設定したほうがいいみたいですが、
どのように使われているのかはよくわかっていません。
ビルド(というかパッケージ化)はクラウド側でやってくれ、
自前サーバで運用するなら[Download]リンクからzip形式の圧縮ファイルを取得します。
これを展開し、適当なウェブサーバにコピーしてパーミッションなんかを調整すれば
ウェブブラウザからアクセスして実行できるようになります。
私が動作確認したのは、Windows版Chrome、IE、iPhone/iPadのブラウザ、
Androidのブラウザ(Chromeじゃないやつ)、WiiUで、特に問題なく動作しているようです。
Nintendo3DSについてはちょっと動作がおかしいところがあります。

次にChromeアプリケーションにしてみます。
ビルドページから[Chrome]を実行して[Chrome App Name]に適当な名前をつけ、
128×128ピクセルの画像ファイル(私はPNG形式を使用)を登録すると、
WebAppの時と同様にzip形式の圧縮ファイルがダウンロードできます。
これを展開して、中にあるファイル"chrome-icon.png"の名前を
"chrome_icon.png"に変更します。
こうしないと読み込めないのですが多分単なるバグです。
で、Chromeに読み込ませるのですが、
Chromeから"chrome://extensions"を開き[拡張機能]ページで[デベロッパーモード]をチェックし、
[パッケージ化されていない拡張機能を読み込む]ボタンをクリックして、
先に展開したフォルダを指定して[OK]をクリックするだけです。
Chromeアプリケーションとして普通に使えます。
ちなみにパッケージにするには先のページで[拡張機能のパッケージ化]ボタンをクリックし、
[拡張機能のルートディレクトリ]に先に展開したフォルダを指定して[OK]をクリックするだけです。
このあたり詳しくは昔の記事を参照ください。

なお、ツールバーの[API documentation]からAPIのリファレンスなどが見られるので、
とりあえずはここを見ながら開発することになりそうです。

2013年5月1日水曜日

DiXiM Digital TV for iOS

デジタル放送が幅を利かせるようになってからなかなか役に立ってくれないDLNAが
ついに私の手元でも実用になりました。DiXiM Digital TV for iOSの登場です。
価格は1000円とその価値からすればかなりの安値です。
ただしこの手のソフトは相性の問題もあって、
実際同種のiOS用Twonky BeamではDIGAが使えな(正確に言うと使えないことはない)かったり、
Windows用のソフトでも特定のPCでは動作しなかったりというようなこともあり、
有料ソフトの購入は結構勇気がいるのですが、
幸いにも動作機器リスト
私の所有するDIGA BZT710もしっかり載っており、
ライブチューナー(放送転送)にも録画番組の再生にも対応しているとのことで早速購入してみました。

私が所有するiOSデバイスはiPhone4S(iOS5.1.1)と初代iPad(iOS5.1.1)です。
DiXiM Digital TVの対応デバイスからは初代iPadは残念ながら外れているのですが、
ダメもとでやってみるとしっかり動作しました。
どうやら動作保証がないだけみたいです。ラッキー。
というわけでいろいろ試してみました。

BZT710とiPhone4S(iPad)を同一サブネットに接続すれば
DiXiM Digital TVがBZT710を認識してくれます。
チューナーを選択すると放送中の地デジやBSが視聴できました。
CSはについては無料放送っぽいものが選択可能になっているようです。
放送局を選択すると十数秒後に動画の再生が始まりますが、
テレビで放送を確認するとその十数秒の遅延が発生していることがわかります。
バッファリングやエンコードのために必要な時間で、
実質的にタイムシフト再生しているのと同じと思われます。
これでネットにつながっていれば家の中でどこでもテレビが見られます。
ただしiPhone4Sで再生中にiPadでも再生しようとすると後者でエラーが発生します。
つまり動画再生は同時に1端末ということになります。
再生さえしなけば複数端末から同時にアクセスすることは可能です。

もちろん録画した番組の再生も可能です。
HZモードで録画したものは快適に再生できます。
ただ操作から十数秒の遅延が発生するためトリックプレーはほとんど役に立ちません。
スライドバーで再生ポイントを指定できるのでそれでざっくり調整するぐらいです。
なお動画再生は同時に1端末のみです。

DLNAサーバとの組み合わせにもよるのかもしれませんが、
動画の解像度はやや低いように感じます。
iPhone4Sや初代iPadで見る分には影響はないのですが、
AirPlayでApple TVに飛ばして大画面でみたりすると荒が目立つかもしれません。
私はApple TVを持っていないので試せていませんが、
この機会に買ってもいいかなという気になってきました。

ということでDiXiM Digital TVかなり気に入りました。
DIGAを持っていてTwonky Beamで悔しい思いをした方は今すぐ買ってみましょう。