2012年1月31日火曜日

HDMIケーブル

先日100円ショップに行きました。ダイソーです。
そこは品揃えが豊富で200円とか300円の品も結構あるのですが、
そこで長さ1.5mで400円のHDMIケーブルを発見しました。
で、必要もないのに買ってしまいました。
廉価ですが普通に使えているので品質も問題ないようです。
ここで終わるのもなんですので今回はHDMIについて書いてみます。

PCとモニタの接続にアナログRGBが用いられるようになってから
20年以上経つのだと思いますが、
これはR(赤),G(緑),B(青)の明るさの情報を垂直同期信号と水平同期信号に
タイミングをあわせて送るようなもので、
現在はD-subミニ15ピンのコネクタしか見ませんが、
同軸ケーブル5本で接続するタイプものもあり、
そのほうがきれいに映るなどというような話もありました。
Windows95が登場したころ、
モニタもプラグアンドプレイに対応させようということで
モニタの能力をEEPROMに保存しておき、
それをモニタケーブル越しにI2C接続して読み取るようにするため、
D-subミニ15ピンコネクタの空きピンが新たにアサインされました。
それがDDCです。

その後、PCとモニタ間をデジタルでつなごうということで
DVI端子が登場しましたが、
実はこれアナログRGBの信号もそのまま移植され、
互換性を保つこととなりました。
これがDVI-Aです。
もちろんDVIにはデジタル信号も載っていて、
それらは差動信号選2本をそれのシールド線の3本を1組とし、
R,G,Bとクロックの4組でモニタに信号を送るようになっています。
これがDVI-Dで、DDCも実装されています。
ちなみにDVI-DにはSingle LinkとDual Linkがあり、
高解像度モニタ対応用にデータ転送速度を稼ぐため
R,G,Bのデータを2組の信号線で送るようにしたのがDual Linkです。
アナログとデジタルの両方をサポートするのがDVI-Iで、
DVIといえば普通はこれのことだと思います。

さて、デジタル時代になると無劣化コピーが可能となり、
コンテンツ作成者からすると面白くないので
DVI上に流れるデータの著作権保護を目的としたHDCPなる暗号化技術が導入されました。

これが家庭用AV機器に流用され、
HDCP付きのDVI-DのSingle Linkをベースにコネクタを変更して出来上がったのがHDMIです。
ただし、HDMIではケーブル1本挿せば音も出せるように、
画像信号に音声信号を混ぜて送信できるようになっています。
そのほか細かいことを言えば、
テレビからBDレコーダをコントロールするCECは唯一逆方向のデータの流れになっていますし、
HDMIケーブルがテレビに挿さったことを
BDレコーダ側が検出するためのHPDが付いたり、
ついでにHDMIセレクタ等の電源確保のためか5V電源も加わっています。

そんなHDMIはどんどんバージョンが上がり、
2009年公開の最新バージョン1.4では
3D対応や高解像度対応が図られていますし、
小型コネクタの定義なんてことも行われています。
オーディオリターンチャンネル(ARC)の新設もあります。

ARCについてですが、先ほど触れたとおり、
テレビ側からBDレコーダ側に任意のデータを送れるのはCECだけなのですが、
これはリモコンによる操作を伝えるような遅い信号しか想定しておらず、
ビデオやオーディオ信号を送るようなことは考えられていません。
が、最近は映像はテレビで、音声は別のサラウンドシステムでというような構成もあり、
テレビ内のチューナで受信している音声をサラウンドシステムから出したいという要求を、
スマートにHDMIケーブル1本で何とかするため編み出されたのがARCです。
で、どうやっているのかというと未使用ピンが1つあるので
それで転送しています。

これらは時代の流れや運用の変化にあわせた正常進化だと思いますが、
私的にいまいち納得できないのが
Ethernetチャンネル(HEC)を追加です。
これはLANケーブルを別途挿さなくても
HDMIケーブル1本で済ませてしまうアイディアですが、
ARCで使用開始した未使用ピンとテレビ検出のHPDを差動で動かし、
しかもこの2本で送受信同時にやってしまおうという
かなり無理やりな解決方法を取っています。
このため送受信信号の分離のためにエコーキャンセラを使っています。
確かにギガビットイーサでもエコーキャンセラを使っていますが、
何もそこまでしてHDMIに機能を取り込まなくてもねぇ。

もう未使用ピンがないので、今後の拡張をどうする気なのか。
拡張のためにコネクタを変えるなんてことになると、
すでにケーブル8本、セレクタ2個に投資した
私のHDMI環境の今後に不安がよぎります。

2012年1月27日金曜日

Splashtop OS

Windowsが起動するのを気長に待たなくてもネットサーフィンができるという
Splashtop OSがフリーでダウンロードできるので、
万一OSの再インストールになってもダメージの少ない
DELLのinspiron 700mにためしに入れてみました。
小さなインストーラをダウンロードして実行すると、
巨大なOS本体(300MBぐらい)のダウンロードが始まるのでそれなりに時間がかかります。
不覚にもHDDの空き容量がなかったのでいろいろと消してスペースを作って入れたのですが、
起動してくれませんでした。

しょうがないのでEeePC 901-Xへ入れたところきちんと動作しました。
起動開始から10秒程度でネットサーフィンできるようになります。
WindowsXPの場合ログイン画面まで45秒、
換装したSSDと常駐ソフトにためにネットサーフィンできるようになるまで
なんと5分かかるので、
それに比べればかなり早いのですが…
内蔵無線LANアダプタを認識してくれません。
とりあえず有線LANで利用可能なところまでは確認していますが、
もしかしたらUSBの無線LANアダプタを挿したら動いてくれるかもしれません。

さて、Splashtop OSは一部のネットブックなどに
プリインストールされているLinuxベースのOSで
だいたいWindowsとのデュアルブートになっています。
今回無料で公開されたのはWindowsからインストーラを起動して、
Windowsと同じドライブにインストールされ、
Windows標準のブートローダで
WindowsかSplashtop OSかを選択して起動できるようになっています。
ブラウザはGoogle Chromeで使うのに不便はありませんし、
Ctrl+Spaceで日本語入力も出来ます。
最近は変なソフトをインストールするよりも
ブラウザでウェブアプリケーションを使うことも多いので
意外とこれだけでも快適です。
内蔵無線LANされ使えればねぇ。

2012年1月26日木曜日

iPad用手袋

最近寒い日が続いており家の中でも手袋していたりします。
ところが静電容量式のタッチパネルは普通の手袋には反応してくれず、
iPadもそういうことになります。
親指と人差し指の2本だけ、
あるいは中指とあわせて3本だけ対応の手袋も安くありますし、
ちょっとした裁縫で左手の指を右手に移植っていうのもないことはないですが、
やっぱり5本指認識のiPadにふさわしく、
5本指対応手袋を購入してみました。
ちゃんと使えます。もちろん手もあったかいです。
ただ、ちょっとちっちゃくてきつい。
長時間使うと手首にゴムのあとがついてしまいます。
まあしばらく使っていればいいかんじに伸びてくるでしょう。
ちなみにGalaxy miniは普通の手袋をしていても1本指での操作は可能です。
感圧式とのハイブリッドってことですかね?

2012年1月25日水曜日

iPadのスタンド

この前iPadにDisplayLinkをインストールしました。
これはWindows PC にインストールした仮想画面ツールとペアで使うことで、
同一ネットワークにあるiPadをWindowsのセカンドディスプレイにするソフトです。
出先に仕事用のノートPC(やネットブック)を持って行かざるを得ないものの、
移動途中でノートPCを開いたり起動したりするのはウザイので
iPadも持っていくというようなありがちな状況で、
ノートPCを使うときにiPadがセカンドディスプレイになれば、
ワークスペースは増えるし、
無理をすれば少人数相手のプレゼンもできるしと、
なかなかいい感じで使えます。
が、それをするにはiPadを手に持ったり
テーブルに平置しても使いにくく、
必然的にスタンドを用意することになります。
といういきさつから私が購入したのはタブレットPC用スタンドです。
角度を調整できるので見やすく設置できますし、
折りたためばコンパクトです。
ただし各可動部が思っていたより堅いので、
開いたり閉じたりするのにやや力が必要です。
また背もたれが縦棒一本で上端の左右の端がちょっとルーズなので、
このあたりのタップにはやや気を使います。
それからiPadが手前側に倒れることへの保護装置はないので、
あまり立てないだとか、
席を離れるときはスタンドから下ろすだとかの
自衛手段は講じておいたほうがよさそうです。

2012年1月24日火曜日

オリンパスのカメラはどこへいくか

長期にわたる損失隠しで財務と信用が揺らいでいるオリンパスは
今後どうなるでしょうのでしょうか。

オリンパスといえば精密機器の勇で
銀塩カメラの頃は一眼レフカメラで世界第3位のシェアだったそうです。
これは始めて知りました。
と言っても、Canon、Nikonの2強からは随分と離されていたようです。
その後デジカメの時代となり
「フォーサーズ規格」を複数社で共通規格にしようと画策しましたが、
参加したのはパナソニックだけということでここまで来ています。
ということで一般消費者には
オリンパスはカメラメーカーという印象が大きいと思います。
が、実は医療機器メーカーなんですよね。
レンズ交換デジカメもコンパクトデジカメも
どうも完全自前ではないようですし。

で、オリンパスの事業を見てみると
カメラや双眼鏡を含んだ光学機器とICレコーダーのコンシューマ向けと、
それに医療関係に大きく分けられます。

さて、ここでカメラに注目すると、
「フォーサーズ」、「マイクロフォーサーズ」の
商標権はオリンパスが保有しています。
もし、オリンパスが他のデジカメメーカー、
特にソニーのような競合する別システムを採用するメーカーと提携すると、
「マイクロフォーサーズ」に入れ込んでいるパナソニックとしては
ちょっと困ったことになります。
状況にもよるでしょうがパナソニックは
少なくとも「フォーサーズ」、「マイクロフォーサーズ」の
商標権を買い取る方向に動かざるを得なくなります。
ではコンシューマ向け事業がほしいかというと…
「マイクロフォーサーズ」、特にレンズ系については
パナソニックもほしいかもしれませんが、それ以外はいらないでしょうね。
ソニーはどうかというとレンズ系の技術者はほしいかもしれませんが、
旧ミノルタの技術者もいるでしょうし、やはり興味は薄いでしょう。

医療関係事業については優良事業なので引く手あまたでしょうが、
名前が挙がっているソニーのような企業ではなく、
同じ医療系企業との提携がふさわしいと個人的には考えています。
その場合コンシューマ向け事業はもてあまして
事業売却ということになるんでしょうね。
HOYAとPENTAXの例は記憶に新しいです。
そうなるとソニーは興味はないでしょうから、
パナソニックが買うか、あるいはファンドが買うか、
あるいはMBOのような格好で完全に独立するか
というようなことになるのではないでしょうか。
オリンパスというブランド名が医療関係事業のものとなり、
コンシューマ向け事業で使えないとなると
パナソニックが買わなければ厳しいことになりそうな気がします。
買っても厳しいことにはなるでしょうけど。

まだ、提携せずに独立経営という選択肢もあると思うので、
特にコンシューマ向け事業の従業員のためにも
オリンパスにはそうあってほしいと願っています。

2012年1月20日金曜日

F1中継がなくなる?

昨日私がテレビで観るスポーツはNFLとF1だけだと書きましたが、
本日になってショッキングなニュースが流れてきました。
なんとフジテレビがF1の地上波でのテレビ中継をやめるとのことです。

まあ引き続きBS(BSフジ)で無料放送を行うそうなので一安心ですが、
今後BSを見られない環境になったら困りますね。

私自身F1はタイムシフトでながら視聴か、
1.5倍再生でいいとこだけ等速再生していますし、
大多数の方にとって魅力的なコンテンツではなくなったということなのでしょう。

DRS導入でオーバーテイクは確かに増えましたが、
抜かれるほうは抗う手段がなくスポーツマンシップに欠けるショーになり、
つまらないレースも増えました。
人間的要素をなくした完全な技術競争にしてしまうのも問題がありますし、
資金力のあるところがじゃぶじゃぶお金を使って
速いマシンを作って勝ち続けるのもどうかとは思いますが、
技術開発の制限が厳しくなり、
エンジンの開発凍結とかありえないでしょう。
タイヤの重要性が大きくなりすぎているのも疑問ですし。

実際問題私にとってここ3年ぐらいのF1は本当に面白くなくて、
テレビで見るもの単なる惰性ですし、
復帰したミハエル・シューマッハが
自身のピークを過ぎてどう戦うのかという興味しかなかったりします。
アイルトン・セナがいたころ、
特にホンダが撤退して非力なマシンに乗っているにもかかわらず、
要所ですばらしい走りをしていた頃が懐かしいですね。
今でも1993年の雨のドニントンパークでの鬼神の走りが思い出されます。
本当はミハエル・シューマッハにそういうのを期待していたんですけど、
荷が重過ぎますかねぇ。

2012年1月19日木曜日

Tebow magic ならず

私はオリンピックにもなでしこJAPANにもほぼ興味がなく、
テレビで見るスポーツといえばF1とNFLだけです。
この次期のNFLプレイオフは週4試合もあり見るのも大変ですが、
面白い試合も多く1.5倍再生ではなく通常速度で見ています。

さて、判官贔屓の私はNFLの試合を見るとき近年弱いチームか
フランチャイズがより地方のチームを応援することが多いのですが、
好きなチームがないわけではなく、
それはサンフランシスコ49ers、ダラスカウボーイズ、
ラムズ、デンバーブロンコスです。
最初の2つのチームはかつて強い次期があったものの
今は弱いというのが応援する理由だったりするのですが、
ラムズは羊のぐるぐるした角をデザインしたヘルメットがお気に入りだという
非常につまらない理由なんですよね。
ブロンコスについてはフランチャイズが
中西部の山岳地帯にぽつんとあるチームということで
なんだか昔から結構好きでした。
一時期お世話になった英会話の先生が
デンバー近郊のloveland出身だったというのも
理由のひとつではあります。
ちなみにアメリカに行ったときブロンコスのキャップを買ってきていて
今も大切にたんすの肥やし(?)にしています。

さて、近年のブロンコスですがプレイオフに出ることもなく
弱いためレギュラーシーズンの試合でも
日本で放送されることがなくさみしい思いをしていたのですが、
今シーズン突如として全米注目の的となってしまいました。
シーズン途中から先発となったQB Tim Tebowによる大躍進です。
走るQBって私だけじゃなくみんな好きなんですねきっと。
今フィラデルフィアイーグルスにいる Michael Vickが
アトランタファルコンズで出てきたときも衝撃を受けましたが、
Tebowはなかなか勝てなかったチームをプレイオフまで導いた
という点でインパクトがあります。
今シーズンも残念ながらブロンコスのレギュラーシーズンの試合は
日本ではほとんど放送されておらず、
私が見たのはインターセプト連発で
ペイトリオッツとの負けゲームだけでしたし、
プレイオフでもそんなに走らなかったので、
彼のすごさはうわさレベルでしか知りませんが、
きっと来シーズンは放送回数も増えると期待しておきます。
プロボールには選出されませんでしたが、
Tom Bradyがスーパーボウルに行き、
Ben Roethlisbergerが怪我のため辞退ということになれば出てくるようです。
まあプロボールでは彼のよさが出にくい気もしますが。

今シーズンのブロンコスはレギュラーシーズン終盤3連敗で、
プレイオフ緒戦がピッツバーグスティーラーズと、
多分負けるだろうなと思っていたのですが、
Tebowのランを警戒して引き気味に守った
スティーラーズディフェンスのおかげもあって
パスプロテクションがかなりもち、
要所でロングパスを決めることができ、
極めつけはOT最初の80ヤードタッチダウンパスと劇的な勝利を飾りました。
が、次の対戦相手ペイトリオッツはそのことを反面教師とし、
Tebowへプレッシャーをかけ続けTebow自身のランとロングパスを封じ、
しかもCB Champ Baileyとの対決を避けるように
メインのパスターゲットはTEのGronkowskiとHernandezし、
しかもRBの位置にTEのHernandezを入れる奇策も準備にするという念の入れよう。
それに引き換えブロンコスはオーソドックスで序盤Tebowも走らず、
中盤以降は走ろうにも走れずと、いいとこなしに追い込まれてしまいました。
本来ならもっと奇策を連発してもよかったと思うのですが、
全戦スティーラーズにはわりとガチでいって勝ったという
成功体験も災いしたのかもしれません。
Tebowがらみの奇策といえば、
フリーフリッカーからのQBランとか、
ワイルドキャットからリバースっぽくQBランとか、
素人の私でも結構思いつくのですが…
成功しなくてもこういうのを定期的に繰り出すと
ディフェンスは混乱するでしょうから勝機もあったとは思うんですけどぇ。
まあ正攻法で考えても
Tebowがサイドライン付近へのスクリーンパスをもう少し投げるだけで、
ブリッツ軽減の効果はあったんじゃないかと。

というわけでスーパーボウル制覇というTebow Magicは実現しませんでしたが、
今回はプレイオフ1勝でも十分Magicだったと思います。
来年に期待しましょう。
でももう少しパスを何とかしないと
来シーズンは緒戦からボコられるかもしれません。
余計なお世話かもしれませんが、
オフの補強にはレシーバータイプのTEがいいのではないでしょうか。

2012年1月18日水曜日

VLANとLinux

VLANスイッチに関連してLinuxのVLANの扱いについても書いておくことにします。
その前にWindowsはどうかというと、
ネットワークデバイス自身のプロパティで[詳細設定]タブを開いて、
もしVLANに関係した設定項目があるなら対応しているというぐらいです。
Linuxに話を戻しますが、といあえずUbuntu 10.04(x64)を前提とします。
最初に以下で必要なツールをインストールします。

# apt-get install vlan

またカーネルモジュールが必要なので毎起動時に以下を実行します。

# modprobe -a ebt_vlan

いちいち実行するのが面倒なら
ファイル"/etc/modules"の最後に"ebt_vlan"を加えておけばいいでしょう。

では実際にVLANを構成します。
Linuxではeth0というインターフェイスに
VLAN IDが1のVLANタグつきのパケットが入ってきたときに、
デバイスeth0.1でVLANタグの外れた状態のパケットを受け取ることができます。
逆も同様でデバイスeth0.1から普通にパケットを送ると、
VLAN IDを1に設定したVLANタグを付加して
eth0の実デバイスから送信することができます。
つまり実デバイスeth0に対して、
VLAN IDが2、3、4のパケットを扱う仮想デバイスeth0.2、eth0.3、eth0.4を
作成することができます。
これを実現するためには以下のコマンドを実行するだけです。

# vconfig add eth0 2
# ifconfig eth0.2 192.168.2.1 netmask 255.255.255.0
# vconfig add eth0 3
# ifconfig eth0.3 192.168.3.1 netmask 255.255.255.0
# vconfig add eth0 4
# ifconfig eth0.4 192.168.4.1 netmask 255.255.255.0

解説しておくと

vconfig add <デバイス名> <VLAN ID>

でVLAN用の仮想デバイスを作成し、

ifconfig <仮想デバイス名> <IPアドレス> netmask <サブネットマスク>

で仮想デバイスにIPアドレスを割り当てます。
ここで各仮想デバイスを別々のサブネットにしていて
なにもしなくてもルーティングテーブルは正常に動作するよう構成されていますが、
その他のIPアドレスをどうするかが確定されていないので
少なくともデフォルトゲートウェイを設定しておく必要があります。
例えば別にデバイスeth1がありそこにつながった"192.168.1.1"を
デフォルトゲートウェイにするなら以下を実行することになります。

# ifconfig eth1 192.168.1.2 netmask 255.255.255.0
# route add default gw 192.168.1.1 dev eth1

ただし、"192.168.1.1"のマシンが
"192.168.2.*"、"192.168.3.*"、"192.168.4.*"宛てのパケットを
"192.168.1.2"にルーティングするよう正しく設定されている必要があることは
言うまでもありません。
また、これらサブネット間をこのマシンでルーティングしたいなら

# echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward

を実行すればよいだけです。
ファイアウォールにしたいのならiptablesで適当に設定しましょう。
ちなみに複数の仮想デバイスに同一のサブネットに属する
異なるIPアドレスをふったとしても特に問題なく動くとは思いますが、
実運用上VLANの意義があるようには見えません。

ルータではなくVLAN間の中継(スイッチングハブ)したいのであれば、
複数の仮想デバイスをブリッジにまとめて、
その仮想インターフェイスに1つのIPアドレスを割り当てればいいでしょう。
多分以下を実行すればいいと思います。
実際に試していないので結果は保証しませんが。

# apt-get install bridge-utils
# modprobe -a bridge
# brctl addbr br0
# brctl addif br0 eth0.2
# brctl addif br0 eth0.3
# brctl addif br0 eth0.4
# ifconfig br0 192.168.1.100 netmask 255.255.255.0 up
# ifconfig eth0.2 up
# ifconfig eth0.3 up
# ifconfig eth0.4 up
# route add default gw 192.168.1.1 br0


最後にひとつ、

ifconfig eth0 mtu 1496

の実行を忘れないようにしてください。
環境を構築後、動くサービス動かないサービスいろいろあって調べていくうちに
大きなパケットが通っていないことに気付いて思い当たりました。
VLANタグの付加により4バイトパケットが大きくなって
途中通らない場所が出てくるんですね。
というわけでMTUをデフォルトの1500から4引いて1496にしておきます。
これで半日ぐらいはまってしまいました。

2012年1月17日火曜日

VLANスイッチ

VLANというとciscoのcatalystを連想してしまう古い世代な私だったりしますが、
最近はVLAN対応のスイッチもわりと簡単に入手できたりします。
とはいっても普通の人には必要ない、
というより必要としている人がなかなか見当たらないため、
市販してもほとんど需要がないのでしょう、
叩き売られていたっぽいSW-0008F2を思わず購入してしまいました。
ポートVLANのみのスイッチなら私も全く要らなかったのですが、
タグVLAN対応品ということでちょっと遊んでみようかなと。

手元に届いて動作確認もせずにいきなり分解してみると、
2チップ構成で、スイッチ機能を司っているっぽいチップは
ヒートシンクが付いていて正体不明ですが、
もうひとつは初めて聞く名のIC+社製のチップです。
ということで前者も多分IC+社製なのでしょう。

折角なので設定方法も紹介しましょう。
工場出荷状態のSW-0008F2は
IPアドレスが"192.168.2.1"、サブネットマスクが"255.255.255.0"になっているので、
同一サブネットなIPアドレスに設定したPCとイーサネットケーブルで接続して、
ウェブブラウザで"http://192.168.2.1"を開きます。
ユーザ名"admin"、パスワード"admin"でログインできます。
最初に[Administrator]-[System IP Configuration]メニューを開いて
[IP Address]、[Subnet Mask]、[Gateway]を設置環境に合わせて変更し
[Update]をクリックします。
以後、ここで指定したIPアドレスをウェブブラウザで開くことで
設定ページにアクセスできます。

ではVLANを設定しましょう。
3,4番ポートを1つのグループ(VLAN ID=2)、
5,6番ポートを1つのグループ(VLAN ID=3)、
7,8番ポートを1つのグループ(VLAN ID=4)とし、
2番ポートはタグ付きのVLANパケットを流して
他のVLAN対応スイッチと接続するように設定してみます。
[VLAN Setting]-[VLAN Mode]メニューで[Change VLAN mode]ボタンをクックして
[VLAN Mode]が"Tag Based VLAN"になるようにします。
[Tag Mode]が現れるので
Port 03 から 08 までを"RemoveTag"に、
Port 02 を"AddTag"に設定して[Update]ボタンをクリックします。
次に[VLAN Setting]-[VLAN Member]メニューで
[VID]に"2"、
[VLAN Member Port]の02,03,04をチェック、
[VID Source port]の03,04をチェックして
[Add]ボタンをクリックします。
同様に[VID]に"3"、
[VLAN Member Port]の02,05,06をチェック、
[VID Source port]の05,06をチェックして
[Add]ボタンをクリックします。
また[VID]に"4"、
[VLAN Member Port]の02,07,08をチェック、
[VID Source port]の07,08をチェックして
[Add]ボタンをクリックします。
この結果、
[Port VID Map.]が



Port0102030405060708
VID------223344

[VLAN MEMBER]が





Port0102030405060708
VID=2-vvv----
VID=3-v--vv--
VID=4-v----vv

のように表示されて期待の動作をするようになります。
ちなみに特に設定していないポートのVLAN IDは4095と扱われるようです。

最後に、最近のイーサネットアダプタにはVLANタグ付きパケットを
勝手に破棄するものが少なからず存在するようです。
私もはまりました。
何か設定等あるのかもしれませんがわからなかったので
とりあえず古いUSB接続のイーサネットアダプタで動作確認しました。

2012年1月13日金曜日

Bluetoothヘッドセット

大昔に衝動買いしたもののそんなに使わなかった
BluetoothヘッドセットのBT-MH1(ELECOM製)を
久しぶりに使ってみたところバッテリー駆動時間が非常に短く、
明らかに充電池がへ経っているようなので分解してみました。
中に入っていたレトルトパックみたいな電池には
"401430"とか"3.7V"とか"120mAh"と書かれています。
見た目と"3.7V"というところからして
リチウムポリマーバッテリーであることは明らかですし、
"401430"は電池の外形っぽいので、
代わりになるバッテリーを探して付け替えることにしました。
もちろん付け替えるという行為は自分のリスクで行うこととなります。

で探してみるとなんとなくよさそうなF4-11 フライングスター4を見つけました。
どうも最近流行っている小型のラジコンヘリ用みたいです。
価格も安いですしだめもとで買ってもいいかなと思いつつ、
Bluetoothヘッドセットって今いくらくらいなんだろうと調べてみると…
iBUFFALO ヘッドセットとかすごい安い。
しかもステレオな両耳対応品もあります。
これの対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFPということで、
今使っているSONYのDR-BT30Qの電池がへたったらこれを買おうと心に決めました。
ということでリチウムポリマーバッテリーの購入はやめです。

2012年1月12日木曜日

Serversman@VPSの月例アップデートがない

Serversman@VPSの月例アップデートが
2011年の11月と12月は実施されませんでした。
毎月楽しみにしている…訳でもないんですけど、
HDD増量キャンペーンなどで一日分損したくないので
月末になるとしょっちゅうDTIを見に行っているのに
肩透かしを食った気分です。

てなことを考えていたところに、
2011年末にDTIからメールが届きました。
内容を確認すると、
ディスクI/O周りでパフォーマンス低下が起こる場合があり
それは解決した上で12月分の利用料は無料とする、
というようなことでした。
もしかしてこれの検討のために月例アップデートを中止していたのでしょうか?
なにはともあれ、MyDTIにログインして
[料金明細支払い方法]メニューから[請求明細]を開くと
2011年12月分は確かに無料になっています。

2012年1月11日水曜日

VMware Authorization Service が起動していません

先日 Windows 7 で VMware Player 3 の仮想マシンを起動しようとしたところ、
「VMware Authorization Service が起動していません」と怒られました。
しょうがないので[コンピューター]アイコンのコンテキストメニューの[管理]で
[コンピュータの管理]を起動して、
[サービスとアプリケーション]-[サービス]を開き
[VMware Authorization Service]を起動するとうまく動作するようになりました。
[VMware Authorization Service]は自動起動する設定になっていますし、
おかしいなとは思いながらも、
まあ動いたので良しとしましょう。

2012年1月10日火曜日

プリンセス プリンセス

なんと「プリンセス プリンセス」が16年ぶりに一年間限定で再結成します。
っていうかもう16年も経ってるんですねぇ。
プリプリといえば当時大人気のガールズロックバンドで、
私もよく聴いていました。
まあ歳がばれそうなのであまり多くは語らないことにしましょう。

2012年11月に仙台と東京でライブを行うようですが、
一年間限定で再結成というわりには11月だけの6公演ということで、
夏秋に他の地方でも追加公演してほしいものです。
なお詳しいスケジュールはここにあります。

さて、プリプリの曲っていまiTunesで売ってるのかなと思い調べてみましたが、
残念ながらありません。
もし売られるようになればiPod touchを買ってもいいかなと
今更ながらに思ったりしています。

2012年1月6日金曜日

2011年のITストラテジストの敗因

2011年秋に受験していたITストラテジスト試験ですが、
結果は不合格でした。
午前IIが何とかなれば合格できるかなと思っており、
午前IIについては合格ラインの60点に対してマージン1問の64点と
本当にぎりぎり合格だったのですが、
なんと午後IIがB判定という予定外の結果となり、
不合格の烙印を押されてしまいました。
まあ午前IIに重点を置いて午後IIの論文は
2本ほどしか練習していなかったため
自業自得といわれてもしょうがないかなと。
ちなみに午後Iは想定どおり72点取れていました。
まあ今年の秋に再チャレンジするかな。

2012年1月5日木曜日

GOPAN

2010年末の発表時から結構話題になっていたGOPANを入手しました。
初代モデルの方です。
いわずと知れた米からパンが作れるベーカリーマシンなのですが、
当然小麦のパンも作れますし、もちだってつけます。
そのほかにもジャムとかいろいろ作れます。
まあ、GOPANを購入する方のお目当ては米パンでしょう。

米パンといっても、
米+小麦グルテン、米+強力粉(小麦粉)、米+上新粉(米粉)の3種類をサポートしており、
手軽に米パンを楽しみたい方にも、小麦が全くだめな方にも対応可能です。
といあえず材料の入手が一番楽そうな"米+強力粉"で試してみました。

お菓子作り全般に言えることですが、
いい加減な分量で材料をぶっこむとだいたい失敗します。
ちゃんとデジタルクッキングスケールを準備しましょう。
購入したこの製品は0.1g単位で計測可能ですが、1g単位でも問題はないでしょう。
どちらかというと最大3kgというのに引かれてチョイスしました。

で、肝心の焼き上がりですが、上が白い…
失敗かと思いきや、これでいいようです。
側面と底面はいかにも食パンな色をしていますが上面は白いままで、
膨らみかたも小麦パンほどではありません。
強力粉ではなく小麦グルテンを使うと上面もキツネ色になるようです。
小麦パンと比べて食感はもっちりしており、密度が濃いような気がします。
味は若干甘みが増しているようにも感じられますが、
馬鹿舌気味の私には利きパンして判別できるかどうか自信はありません。

ところでGOPANでびびったのが、
届いたときの箱の大きさと重さです。
そして箱を開けたときの付属品の多さ。
釜も2つあって金色のほうが米パン用です。
そして米をすりつぶすときの動作音のすさまじさ。
昔の掃除機の2倍ぐらいうるさいような気がします。
しかもそれ以外にもいろんな音がしょっちゅう聞こえます。

騒音に関しては二代目で改善されているようですので、
多少高くてもそちらを購入されることをお勧めします。

2012年1月4日水曜日

タブレットはどうなるのか

昨日のiOSのカーネルはDarwinと知ったというところから
話を発展させたいと思います。

私はiPadはいずれOS Xベースになるべきだと思っています。
iPadはネットサーフィンするには必要十分ですが、
それ以上の作業をしようとすると途端に力不足となります。
それはハードウェアのキーボードがないというようなことではなく、
根本的原因はOS自体に帰結すると感じています。
今 OS X Lion はフルスクリーンアプリケーションの導入によって
よりiOS的になってきています。
Mac App StoreによってiOS並みのアプリケーション配布環境も整備できました。

もし、来年春にも登場するといわれているiPad3で
OS Xも動作可能などということになれば、
来年中にも登場するかもしれないWindows8と
業務用途で真っ向からぶつかることになるでしょう。
Windows8のx86(x64)なタブレットが多分最強になるでしょうが、
本命となりそうなARM版がどういう形になるのかまだ見えていませんし、
OS XなiPadと同様ARMで動くアプリケーションが
登場当初見当たらないということになるでしょうから
パーソナルコンピュータの分野でガチで勝負できるのではないでしょうか。

そうなると手持ちに札がないGoogleは困ったことになります。
正直言ってAndroidは当初の設計どおりスマートフォンのものであって、
タブレット、そこから続くパーソナルコンピュータの分野では
まったく勝負になりません。
Google自身も方針がぶれていましたが、
そのあたり感づいてきたのか、
最後に"クローム"をさりげなくアピールするCMを最近テレビで連発しています。
この"クローム"はおそらくブラウザのことではなく、
OSのことだと勘繰っています。
つまり、タブレット以上のカテゴリにChrome OSを持ってくることを
Googleは決断したのではないでしょうか。

もし私の考えが現実となれば、
スマートフォンより大きい情報機器は
Windows、OS X、Chrome OSの三国志時代に突入することになります。
やっぱり3つ巴っていうのが資本主義時代のあるべき姿ですよね。

2012年1月3日火曜日

iOSのカーネルはDarwin

スマートフォンから勝手にプライバシーにかかわるデータを送信する
Carrier IQ が最近話題になっていますが、
私の持っているiPadを初めとするiOSでは
[設定]アプリケーションの[一般]-[情報]-[診断/使用状況]メニューで
[送信しない]が選択されていれば一応送信はされないようです。
私もここの設定を確認してみました。

ところでそのすぐ下の[診断データと使用状況データ]メニューを開いてみると
"LowMemory-2011-*-*-*.plist"のようなログがたくさん並んでいます。
そういえば最近safariがよく落ちるんですけど
原因はメモリ不足ということなのでしょうか。
で、何の気なしにそのログの内容を見ていると

Kernel Version: Darwin Kernel Version 11.0.0

なんていう文字が目に飛び込んできました。
iOSのカーネルってDarwinだったんですね。
初めて知りました。

Darwinといえばスティーブ・ジョブスのNeXTSTEPを源流に持つUNIX系のカーネルで、
現在はオープンソースで公開もされています。
MACのOS Xのカーネルであり、
現在最新のOS X LionがDarwinのバージョン11を使っているので、
OS X LionとiOS5のカーネルは乱暴に言えば同一ということになります。
もちろん下層にあたるプロセッサはx64(64bit)系とARM(32bit)系で異なりますし、
上層のフレームワークもCocoaとCocoa touchで違います。

AndroidのカーネルもPC用で発展したLinuxをつかいまわしていますし、
PCとスマートフォンで明らかにカーネルが違うのって
実はWindowsとWindows Phoneぐらいなんですね。
まあハードウェアの発展に伴ってWindows CEが時代遅れになったけど
Windowsをスマートフォンで動かすようにするのはつらいので
Windows Phoneを新たに作ったという
歴史的経緯はあるんでしょうけれど。