2012年5月31日木曜日

使っていない無線LANアクセスポイントの使い道

先日、デスクトップPCからインターネットに接続するのを無線LAN(USBアダプタ)にして、
有線LANのほうは別のサブネットにしたこと
を書きましたが、それの続きみたいなものです。

詳しいいきさつは省きますが、
手元にWDSに対応していない無線LANアクセスポイントが1つあります。
まったく役に立たないのでそのままほったらかしていたのですが、
うまい利用法を見つけました。
無線で構築する192.168.1.* な環境に有線で構築する 192.168.250.* なサブネットを作って
この2つをつなぐルーターにしてしまうアイディアです。
やり方は簡単で、このアクセスポイントの無線インターフェイスを無効にして、
WAN側のIPアドレスを192.168.1.250にし、
LAN側のIPアドレスを192.168.250.1にして、
LAN側でDHCPサーバ機能をそれなりに設定してあげればいいのです。
物理的にはWAN側を192.168.1.*の既存のネットワークに接続し、
LAN側に新しいサブネットを構築することになります。
ただ忘れてはならないのは、メインのルーター(192.168.1.1)に静的経路情報を加える必要があるということです。
192.168.250.0(サブネット255.255.255.0)のあて先を192.168.1.250にすれば完璧です。
まあルータやアクセスポイントによっては
おせっかいなファイヤーウォールを無効にするなど手を加える必要があるかもしれませんが、
最近の製品なら機能的にできないということはないと思います。

宅内でサブネットを切るというのは一般の方にはあまりメリットはないのですが、
昨今、ブルーレイレコーダなどネットワークにつなぐと、
家の中のそこここのPCからDLNAサーバとして見えてしまいうっとうしいので、
PC用サブネットとAV用サブネットに分けてしまうのは、ある意味よかったりします。
また、マルチキャストなデータが無線LANに流れると帯域がもったいないので、
無線系と有線系でサブネットを分けるのもいいかもしれません。
どちらにしても、そこそこネットワークに詳しくないとトラブルの元になるので、
素人さんお断りということにはなるでしょう。

しかし、最近はブロードバンドルータやルーター機能付き無線LANアクセスポイントの価格はかなり下がって、
新機能がほしくて買い換える方も多いでしょうし、
インターネット回線の変更に伴ってキャリア配布のルーターを使うようになったりして、
古いのが余ってるというような状況も多いと思いますので、
そんなときはぜひサブネット間の接続機器として第2の人生を歩ませてあげてください。

2012年5月30日水曜日

ETC利用照会サービス

ETCで高速道路の出入りは便利になりましたが、
料金がどれだけかかったか料金所で一瞬見られるものの
とてもじゃないですが覚えていられないですよね。

そこで便利なのがETC利用照会サービスです。
トップページから[登録型サービスへ]ボタンをクリックしてメールアドレスを登録すると、
本登録へのURLがメールで送られてきます。
本登録の際には"ETCカード番号"、"車載器管理番号"、"車のナンバー"の入力が必要ですので
あらかじめ調べておきましょう。
本登録後4時間ほど経てば利用履歴が見られるようになります。

2012年5月29日火曜日

GoogleマップにKMLファイルを登録

Androidアプリケーション"My Tracks"は、
移動した行程を記録し、Googleマップに重ねることができる便利なアプリケーションです。
そしてKMLファイルとしてSDカードに書き出すこともできます。
このKMLファイルは汎用的なファイル形式なのでいろいろ使い道はありますが、
PC上からGoogleマップに登録することができます。
その手順を紹介しましょう。

ChromeウェブブラウザからGoogleアカウントにログインした状態でGoogleマップを開き、
[マイプレイス]ボタンをクリックし、
[地図を作成]をクリックしてその地図のタイトルや説明を書き込みます。
なお、[プライバシー設定と共有設定]は[限定公開 (URL で共有)]を選んでおきましょう。
[インポート]リンクをクリックして現れるダイアログボックスで
[ファイルを選択]ボタンをクリックし、KMLファイルを選びます。
ついで[ファイルをアップロード]ボタンをクリックすれば登録できます。
1つの地図に複数のKMLファイルを登録することが可能で、
[インポート]リンクをクリックして必要なファイルを登録していきます。
最後に[完了]ボタンをクリックして終了です。
その地図を開くとGoogleマップ上に行程が表示されます。

昔はBluetooth接続のGPSレシーバーをノートPCにつないで車を走らせ
いろいろ加工してKMLを作ったりしていましたが、
ずいぶん簡単になりました。

2012年5月28日月曜日

USB無線LANアダプタの使い道

最近のノートPCは無線LAN付が当たり前のため、
昔購入したUSB無線LANアダプタが2つあまっています。
中古屋に売ったところで二束三文なのでそのままおいていたのですが、
最近デスクトップPCに挿して使えばいいことにふと気付きました。

自宅のネットワーク環境は無線LANが中心で、
複数のアクセスポイントをWDSで相互接続することで、
有線LANしかサポートしていないデスクトップPCのような機器についても
無線区間を経由してネットにつないでおり、特に不便ということでもありません。
しかし、デスクトップPCにUSB無線LANアダプタを挿せば
直接中央のアクセスポイントに接続できすっきりします。

これで完璧かと思いきや、よくよく考えてみると
大量のファイルをコピーするようなときは有線LANのほうがやはり高速です。
というわけで有線の完全撤去にはいたりません。
そこで思いついたのが有線側は別のサブネットにまとめてしまうアイディアです。
有線LANのみ対応のNASとか、AV機器とかもそちらにまとめて
ブロードキャストドメインを分割するのはネットワーク的によいことですし、
完全ローカルで固定IPで運用すれば何の問題もありません。
なかなかナイスです。

2012年5月24日木曜日

ServersMan@VPS のカーネルが2.6.32になった

私が愛用しているDTIのServersMan@VPSについて、しばらく前に
【重要】ServersMan@VPSサービス メンテナンス日時決定のお知らせ
なるタイトルのメールが届きました。
何のことはないメンテナンスの間サーバを停止するというお知らせなのですが、
その作業内容は
仮想化ソフトウェアのバージョンアップ
ということで、DTIのホームページを見ても詳しいことはどこにも見当たらないものの、
いったい何がバージョンアップするのかちょっと期待してしまいました。

で、バージョンアップ前後で"uname -a"の結果を比べると
Linux dti-vps-srv25 2.6.18-194.3.1.el5.028stab069.6 #1 SMP Wed May 26 18:31:05 MSD 2010 i686 GNU/Linux
Linux dti-vps-srv25 2.6.32-042stab055.10 #1 SMP Thu May 10 15:38:32 MSD 2012 i686 GNU/Linux
に変わっています。
カーネルのバージョンが 2.6.18 から 2.6.32 に上がりました。
まあ上がったと言っても2.6.32は2009年の年末リリースなので十分に古い(枯れてる)んですが。
2.6.18 というのはいかにも古かったので早くバージョンアップしないかなとはずっと考えてはいたものの、
ServersMan@VPSはホストを含めてすべての仮想マシン上で同じカーネルが動作する準仮想化であるため、
もしかしてこのまま 2.6.18 のままじゃないのかと思っていたりもしており、
とりあえずバージョンアップしてくれたという実績は大きいと感じています。
ただし今のところ個人的には2.6.32になった恩恵を感じてはいませんが。

2012年5月23日水曜日

GoogleアカウントとYouTubeアカウント

YouTubeがGoogleに買収されてからすでに久しいですね。
私は買収される以前からのYouTubeユーザで、
買収された頃にYouTubeアカウントをGoogleアカウントと関連付けてくれ的な話があって、
通常のGoogleアカウントを登録しました。
正直この辺あまり覚えていないんですけどね。

ただ、私がメインで使っているGoogleアカウントはGoogle Appsのものなので、
見るときはこちらを使っているのですが、
旧YouTubeアカウント、というか通常のGoogleアカウントで投稿したビデオもいくつかあるので、
できれば旧YouTubeアカウントをGoogle AppsなGoogleアカウントに
関連付けしなおしたいなーと常々考えていたものの、
実害がないし、方法がわからないので現状のままほったらかしでした。

が、少し前に金環日食のビデオを投稿しようとして、
それができないかどうか改めて調べてみたところ、
YouTube と Google 間でリンクされているアカウントなるヘルプ記事を見つけました。
ということで早速実行です。

YouTubeのトップページを開き、
もしデフォルトのGoogleアカウントで自動ログインしていたら最初にログアウトしたうえで、
[ログイン]ボタンをクリックし、
旧YouTubeアカウントに関連付けられた通常のGoogleアカウントでログインします。
ページ右上のアカウント名が表示されたボタンをクリックするとメニューがドロップダウンされるので、
[設定]をクリックします。
ページ右の[アカウントの設定]メニューから[メール]をクリックすると
現在のメール アドレス: *******@gmail.com
Google 経由でログインしています。Google のメール アドレスを変更するには、ここをクリックしてください。
のように表示されるので、ここから変更できるようです。

が、私の場合何かへましたのか、それが表示されなくなり、
アンリンクのページに飛んでも
アカウントは Google アカウントに恒久的にリンクされています
と表示される始末です。
最後の頼みはコミュニティ ヘルプフォーラムですが、
"unlink"で検索すると私と似たような状態に陥った方はいるものの、
解決方法はないようで…
しょうがないのでアカウント変更はあきらめて
今後は投稿もGoogle AppsなGoogleアカウントで行うことにします。
あーもう余計なことするんじゃなかった。

2012年5月22日火曜日

2012年5月21日の金環日食見てきた

2012年5月21日に起こった金環日食を見てきました。
当日になるにしたがって天気予報がどんどん怪しくなったため、
前日に見つけた雲量の予報をしているGPV 気象予報を眺めながら行く場所を決めました。
ただ、6時間ごとに発表される情報でもどんどん変わっていったため、
関西付近の高速道路のサービスエリアで仮眠を取り、
21日午前3時発表の雲量予報から和歌山方面に行くことを決断しました。
全国的には雨が降ったところは少数で、
雲が多いながらも観測できたところが多かったようですが、
私はというと…GPV様様、雲量1~2という好条件に恵まれました。
ただし、金環日食時刻付近で雲が比較的多くなり、
カメラで撮影するのにND400相当のフィルタを1枚にしたり、2枚にしたり外したり、
シャッタースピードを変えたりとばたばたしてしまいました。
以下、撮影した写真をいくつか載せます。 金環日食直前後の動画も以下で公開します。

2012年5月21日月曜日

モーリシャス

モーリシャス共和国はインド洋上のマダガスカルの東に位置する群島国家で、
やはり美しい海にダイビングというのが定番の観光のようです。
また、東日本大震災の際は支援物資としてマグロの缶詰などを送ってくれました。

そんなモーリシャスですが、特に行く予定があるというわけではなく、
今回はccTLDの話です。
モーリシャスのccTLDは"mu"で、
"****.mu"なドメインをregister.MUから取得できます。
使用料金は米ドル立てのPayPalで支払えます。

で、register.MUですがちょっと不親切で、
ドメインの期限切れ一ヶ月前になっても連絡もくれないんですね。
まあ期限切れの日はGoogleカレンダーに書き込んでいるので忘れることもないのですが。
ただ、先日更新したときにショッキングなことが…
なんと年間使用料金が昨年に比べて3割ぐらいの値上げになっています。
円も安くなってダブルパンチ。
昨年複数年契約を結んでおくんだったと後悔してます。
来年安くなっていることを期待しつつ、とりあえず今年も単年で。

2012年5月17日木曜日

Cloud@SD

フリービットからCloud@SDが発表されました。
一年以上前に話のあったServersMan@SDがこれになったんだと思います。
当時からかなり興味があったのですが、やっと出てきました。

さて、Cloud@SDは通常のSDメモリカードにCPUとWiFiとOSを内蔵させたものということで、
Eye-FiFlashAirと何が違うんだということになります。
Eye-FiやFlashAirはもちろんWiFi積んでますし、
WiFiのコントロールのためにCPUやOSも積んでるので、
Cloud@SDがわざわざCPUとOSを強調しているのは、
エンドユーザがその上で動くソフトウェアを組み込めるということかと思っていました。
が、そのような話は聞こえてきませんし、
企業向け販売が主なようで、契約した企業にはSDKを提供する的な戦略の可能性が高く、
どうもエンドユーザにとっては保存先がSarversMan@Disk系になったEye-Fi程度というところでしょうか。
がっかりです。

しかも個人で購入する場合は、
プロジェクターカメラフィルムスキャナースキャナとのセットのみということで、
そんなのいらない私にとってはますます残念です。

これが出ることがわかっていたのでEye-Fiを買い控えていたのですが、
もうEye-Fi買っちゃおうかな。

2012年5月16日水曜日

マリオカート7のパッチ

先月末にファームウェアのバージョンが4.0.0-7JとなったNintendo3DSでは、
パッケージ版ゲームへのバグ修正のためのパッチを当てられるようになりました。
本来ならきちんとバグを取りきってから販売するというのが正しい姿ですが、
最近のソフトウェアは巨大化しすぎて、
ゲームといえどもそれはなかなか難しい話ですから、
個人的には肯定的に捉えています。
保存メディアが半導体といっても、昔と違って単なるストレージ扱いですから、
妙なハードウェアを追加しなくてもファームウェアでの対応で比較的簡単にパッチできますね。

さて、昨日マリオカート7のパッチが
第一弾(だと思う)として公開されました。
マリオカート7の[インターネットで]メニューを実行したところ
エラーコード:002-0120
ネットワークサービスを利用するには
このソフトの最新版が必要です。

■このソフトの最新版を
  ニンテンドーeショップなどから
  ダウンロードしてください。
と表示されインターネット対戦できません。
そこで、ホーム画面から[Nintendo eShop]を立ち上げると、
本体ファームウェアのアップデートを要求されました。
しょうがないのでアップデートしてバージョンは 4.1.0-8J に上がりました。
再度ホーム画面から[Nintendo eShop]を立ち上げ、
下段の[マリオカート7 更新データ]と選択し、
[更新データ Ver. 1.1 マリオカート7]をインストールすると、
マリオカート7でのインターネット対戦が可能になりました。
参加者に欧米人も含まれていたことを鑑みると
このパッチは世界同時公開だったのでしょう。

そしてこのパッチの結果、
インターネット対戦している時のウーフーアイランド2の大幅なショートカットが無効になりました。
このショートカットは本当にひどすぎて、
私はこのコースが選ばれると即座に電源オフしていたのですが、
これでそんなこと気にせず正々堂々レースができます。

ひとしきり遊んだのでSDカードの中を見てみることにします。
マリオカート7のパッチファイルは
Nintendo 3DS\142c8a785190c6c184812b95dc192f30\653400924741afa1534430320002544d\title\0004000e\00030600\content\00000001.app
で、これを削除するとパッチが当たっていない状態に戻りました。
当然暗号化されているでしょうからこれを解析しようなんて気はありませんが、
参考のために記しておくとファイルサイズは5468160バイト、
MD5のハッシュ値は"e969a1e27e757f2212c5d6328d1231d2"です。
ちなみに[設定]メニューで見ると、
この更新ファイルは追加コンテンツ扱いになっているようなので、
もしかすると本体毎、カード毎にパッチのハッシュ値が異なるかもしれません。

2012年5月15日火曜日

すれちがい伝説にはまる

Nintendo3DSを発売日に購入してから1年強経ちますが、
このところ「すれちがい伝説」にはまっています。今更とか言われそうですが。
発売当初は地方在住ということもあってすれ違うことなど皆無だったので、
使わないときは電源を切っていたものの、
最近は結構すれ違えることに気付いたため基本スリープにしています。
先日某有名観光地に言ったときに半日で10人すれ違っていたのですが、
仕様上10人目以降は無視されるということをはじめて知り、
定期的に見ておくんだったとちょっと後悔しています。
考えてみると、3DSの国内普及台数を600万台、
日本の人口を1億2千万人とすれば、普及率は5%なわけで、
観光地等で5台に1台がスリープにしていたとすれば100人に1人
、 自分を勘定に入れると200人ぐらい人が集まっていれば
すれ違える可能性はあるわけです。

わりとすれ違えるようになると、
せっかくなので「ピースあつめの旅」や「すれちがい伝説」も遊ぶようになりました。
で、「すれちがい伝説」に別の意味ではまりました。
「闇の部屋」をクリアすべく「さすらいの勇者」を雇いまくって白服が出るまで
約200コイン(勇者100人分)も使ってしまいました。まさにガチャです。
任天堂がこんな仕様のゲームを作るなんて…
まあ実際のお金ではないんですけど。

2012年5月14日月曜日

2012年5月21日の金環日食まであと1週間

世紀の天体ショー「金環日食」まであと1週間に迫りました。
いつどこで見られるかは国立天文台のサイトをご覧ください。
全国的に食の最大は午前7時30分ごろで、方角で言えば東北東ぐらい、
仰角では30~40°ぐらいになるので、東の空が見渡せれば観測はだいたい可能でしょう。
しかもそんなに首痛くなりません。
まあでもめったにあるイベントではなく、どうせならなるべくきれいな金環が見たいので、
私は以前からの予定通り紀伊半島東海岸に行く予定です。
ただし観測できるかどうかの最大不確定要因は天気なので、
見れそうなところに行く、というぐらいのゆるい計画しか立てていません。
ちなみに現時点での21日の天気予報は全国的によさそうです。

そんなこんなで計画はずさんですが、機材にはわりとお金がかかっています。
2009年の部分日食(場所によっては皆既日食)のときにだいぶ買い込みましたが、
その後、あるいは今回のために追加をしています。
日食観察グラスはすでに持っていますが、
一応1つ追加しました。
この手のめがねは近所の100円ショップでも売っていましたが、
多分品質が違うので高価格なものを使うのがいいでしょう。
また、富士フィルム ND 3.0(75×75mm)も2枚追加し4枚体制となりました。
ついでに三脚ももうひとつ買ってしまいました。
基本的に手持ちでの撮影は厳しいので。

さて撮影ですが、所有しているLUMIX Gシリーズを総動員です。
まずはGH1+H-VS014140+ND 3.0フィルター×2(レンズにフードを逆さにつけてテープで貼り付け)+三脚で動画を撮影します。
それから、最悪壊れてもあきらめのつくG1+ミラーレンズ(500mm)+100円ショップで買った下敷き状フィルタ+リモートレリーズ+三脚で静止画を録ります。
静止画用にはもうひとつGF1+H-FS045200+ND 3.0フィルター×2+ラバースナップフィルターホルダー+一脚を用意します。

さてこれだけそろえばさぞいい写真が録れるだろうと言われそうですが、
問題は腕が伴っていないことだったりします。
へぼい作品になってもここに載せるつもり(当日アップは無理かも)ですので、また見にきてください。

2012年5月10日木曜日

auのSMSが国際対応になったのでGoogle App Engineで試してみた

2012年4月18日より、auのCメールが海外の携帯電話との間でSMSを送受信可能となりました。
送信には100円/通かかるので、今どきの環境ならスマートフォン同士でメールでもすればいいのですが、
まあできることは多いほうがいいので歓迎しましょう。
ちなみに受信は無料で、これは国内Cメールと同様です。
なお、5月31日までは無料で送信が行えるそうです。

で、あて先ですが、"010-<国番号>-<相手先電話番号>"になるそうです。
相手から送ってもらうときはどうすればいいのか書かれていませんが、
アメリカからなら"011-81-<自分の電話番号から先頭の0を除いたもの>"になるのでしょうかね。

まあ、国際SMSをやり取りする相手もいないので、
Google App EngineのSMS認証で使えるかどうか試してみました。

まだGoogle App Engineに登録していないGoogle(Google Apps含む)アカウントでログインして
[使用を開始する]をクリックし、
さらに[Create Application]をクリックすると、
おなじみ(?)の[Verify Your Account by SMS]ページが現れるので、
[Country and Carrier]を"Other (Not Listed)"にしたままで
[Mobile Number]に"+81 <携帯電話番号>"をいれて[Send]をクリックします。

しかし、Cメールが届くことはありませんでした。
"+81 <自分の電話番号から先頭の0を除いたもの>"でもだめでした。
ちゃんと携帯電話から送信すれば届くのでしょうが、
残念ながらGoogle App Engineの認証には使えないようです。

ここからはSMSと関係ない話になってしまいますが、
Google App Engineでそんなテストをしていたところ、何度目か認証時に
"You have sent too many SMS verification messages"なんてエラーが出だして…
どうも回数制限があったようです。
しょうがないので対処方法をググっていたら
ここを見つけたので届け出ておきました。
数日後Googleからメールが届きました。
そのアカウントでのGoogle App Engineを中の人が手動で有効にしてくれたようです。

2012年5月9日水曜日

iCodeChecker

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)というと、
国家試験である情報処理技術者試験の胴元ですが、
他にもいろいろ活動しており、iCodeCheckerなるものを発表しました。
これは無料のC言語ソースコードチェッカーでセキュリティの問題点を探してくれます。

一応Ubuntu 11.10 Desktop (x86-32bit)での動作が前提のようで、
C++での実装部分はソースもありますし、rubyを多用しているようなので、
他のLinuxディストリビューションで動かすのもそんなに大変ではないかもしれません。
が、別にそこまで力を入れて使おうとも思っていませんし、
手元にすぐに使えるそういう環境もないので、
とりあえずVMwareのVMイメージ(1.9GB)をダウンロードしてきて試用してみました。
なお、仮想マシンのrootやipaユーザのパスワードがわからなかったのでそれなりにしか見ていません。

iCodeChecker_vm.zipをWindows PCにダウンロードして展開し、
"iCodeChecker.vmx"をVMware Player 3で起動します。
Ubuntuが起動したらデスクトップ上の[iCodeCheckerへのリンク]ショートカットを開き、
"Web"ディレクトリの"start.rb"を実行します。
ウェブブラウザが開いてウェブアプリケーションがロードされているので、
[検査対象ファイル]にCのソースコード("*.c")か、それをまとめた圧縮ファイル("*.zip")を指定して、
[検査開始]ボタンをクリックすれば、そのうち結果が表示されます。
ためしに、iCodeCheckerのソースコードiCodeChecker_src.zipを検査してみましたが、
ソースコードの構文解析に失敗しました。ヘッダファイルが必要な場合は ZIP ファイルに圧縮してください。(エラーコード:-210)
なるエラーが出ました。うーん、よくわからん。
展開して個別のファイルを見ていくと"sample/*.c"はチェックしてくれますが、
"src/*.cc"はチェックできません。
どうやらC++のソースコードには対応していないようです。

ところで、ツール本体はicheckerという実行可能ファイルなので、
$ /home/ipa/iCodeChecker/ichecker -r -T <ディレクトリ>
のようにしてコマンドラインでの実行も可能です。
zipにまとめる必要もないのでこちらのほうが簡単です。

なお、検知できるのは以下の8種類です。
  • CWS-120 入力サイズ未チェックでのバッファコピー(バッファオーバーフローの問題)
  • CWS-129 配列インデックスの検証の不備
  • CWS-134 書式文字列の問題
  • CWS-190 整数オーバーフローの問題
  • CWS-191 整数アンダーフローの問題
  • CWS-195 符号付き変数の変換に関する問題
  • CWS-457 未初期化変数利用の問題
  • CWS-467 ポインタ変数に対する sizeof 演算子の使用
私のようなプロフェッショナル(?)になると、
Cで商用のソフトを作るときには当然注意する、
あるいは問題がおきないように対応したり仕様上押さえる点であり、
たとえ懸念点として検出されても実は別のところで対処しているなど、
余計なおせっかい的なツールではあります。

最後にテストとして以下のような3つのファイルを作成してチェックしてみました。
$ cat test/main.c
#include 
#include 
#include 
#include "sub.h"

void main(void)
{
 int i,j,k;
 unsigned int x,y;
 char b1[16],b2[32],*b3;

 i=sizeof(b1);
 x=sizeof(b2);
 memcpy(b1,b2,x);
 memcpy(b2,b1,i);
 j=sizeof(b3);
 k=add(x,y);
 y=100000;
 b1[y]=y;
}
$cat test/sub.c
int add(int a,int b)
{
 return(a+b);
}
$ cat test/sub.h
int add(int a,int b);
の3つのファイルに対して
$ /home/ipa/iCodeChecker/ichecker -r -T test
を実行すると、3個の脆弱なコードが見つかり、その内容は以下のとおりだそうです。
No., 脆弱性が検出されたファイル名, 行数, 脆弱性名, レポートファイル名
1, main.c, 14, CWE-120 入力サイズ未チェックでのバッファコピー(バッファオーバーフローの問題), main.c_14_1.txt
2, main.c, 16, CWE-467 ポインタに対する sizeof 演算子の使用, main.c_16_2.txt
3, main.c, 19, CWE-129 配列インデックスの検証の不備, main.c_19_3.txt
"test/main.c"の17行目のCWS-457(未初期化変数利用の問題)を検出してくれてもいいようなものですが…
万能ではないということでしょう。

2012年5月8日火曜日

GoをWindowsで動かすと日本語が表示できない

先日紹介したGoogle発の開発言語Goですが、
内部での文字コードはすべてUTF-8となっており例外は認められていないようです。
まあすべてUTF-8に統一してもらったほうが個人的にはありがたかったりします。
Linuxの世界ではだいぶ前からUTF-8ですし、
Windowsでもテキストエディタは大体UTF-8対応しています。
サクラエディタでも、メニューの[ファイル]-[開き直す]-[UTF-8で開き直す]を実行すれば
確実にUTF-8で扱えます。

が、Windowsで問題発生です。
package main

import "fmt"

func main() {
 fmt.Println("Hello, 世界")
}
のようなプログラムをWindowsのコマンドプロンプト(というかcygwinのbash)で実行すると
"世界"が正常に表示されません。
これはコマンドプロンプトのコードページがシフトJISになっているためで、
単なる文字化けです。
コードページを変更する方法を探したところ、
"chcp"コマンドが見つかりました。
UTF-8に変更したければ
chcp 65001
を実行すればよいそうです。
ちなみに、シフトJISに戻したければ
chcp 932      
を実行することになります。
このあたりのコードページの番号の詳細はここに書かれています。
なお、この"chcp"コマンドはコマンドプロンプトのシェル("cmd.exe")の内部コマンドのようなので、
cygwinのbashでコードページを変えたい場合はbashを起動する前に実行する必要があります。
"C:\cygwin\Cygwin.bat"のバッチファイル中のbashの行のすぐ上にchcpを実行するようにしておけばいいでしょう。
どうでもいいことですが、bash実行中に"cmd"を実行してchcpし、
さらにbashを実行するのもありといえばありです。

コードページをUTF-8に変更したことで完璧かと思ったのもつかの間、
実行してみるとやはり文字化けします。
どうもUTF-8に変更した瞬間にフォントも変わっているようです。
そして選択可能なフォントに日本語フォントが含まれていない…
ここでコマンドプロンプトを使う方法はあきらめました。

ただ他にも方法はあって、teraterm
メニューの[ファイル]-[Cygwin接続]を実行して、
メニュー[設定]-[端末]の[漢字-受信]を"UTF-8"に設定すれば何とかなります。

まあ日本語を表示させなければコマンドプロンプトでも実行できますし、
そんなに気にもならないかなと。

2012年5月7日月曜日

Bloggerを独自ドメインで

BloggerではURLに"ttanimu.blogspot.com"のように
"blogspot.com"のサブドメインを使うようになっていますが、
独自ドメインで運用することができます。

Bloggerにログインして設定ページを開いて[+ カスタム ドメインを追加]をクリックし、
さらに[詳細設定に切り替え]をクリックして
[詳細設定]の"http://"の後に"blog.toshikatsu.tanimula.net"のように入力して
[保存]をクリックして完了です。

もちろんDNSサーバへの設定も必要です。
Serversman@VPS(Debian:32bit)でbind9を動かしているなら、
設定ファイルは"/etc/bind/db.*"あたりでしょうからこれに
blog    14400   IN      CNAME   ghs.google.com.
を追加して、Serial値を+1し、
# /etc/init.d/bind9 restart
を実行すればいいでしょう。

1日ほど経ってDNSサーバに設定がいきわたってから、
ブラウザから"http://blog.toshikatsu.tanimula.net"にアクセスすれば
期待通りの動作となります。
なお、以前の"http://ttanimu.blogspot.com"にアクセスしても
"http://blog.toshikatsu.tanimula.net"にリダイレクトされるので安心です。

ただ、独自ドメインを永久に保持する自信がないなら、
少なくとも自分で管理できる範囲のリンク先は
"http://ttanimu.blogspot.com"にしておいたほうがいいかもしれません。
いや、自分でウェブサーバを持っているなら
Bloggerでの独自ドメインはやめて、
自営ウェブサーバで"http://blog.toshikatsu.tanimula.net"へのアクセスを
"http://ttanimu.blogspot.com"にリダイレクトするようにしたほうがいいかもしれません。
なかなか難しい問題です。

2012年5月3日木曜日

DIGA BZT710 の DLNA(お部屋ジャンプリンク)

先日購入した DIGA BZT710について先日感想など書きましたが、
宿題となっていたDLNA(お部屋ジャンプリンク)について書いてみます。
ちなみに、あんまり説明書を読まずに使っています。

まず試して出来たことを書きましょう。

BZT710をDLNAサーバ、PS3をクライアント(レンダラー+コントローラー)として使用できました。
BZT710のリモコンの[メニュー]ボタンを押し、[初期設定]-[ネットワーク通信設定]
-[お部屋ジャンプリンク(DLNA)/スカパー!HD録画設定]メニューをたどり、
[お部屋ジャンプリンク機能]を"入"、[レート変換モード]を"オート"、
[アクセス許可方法]を"自動"にし、
PS3でメニューを[設定]-[本体設定]とたどり、
[DTCP-IPを有効にする]を"ON"にして、
PS3の[ビデオ]メニューに現れた[DMR-BZT710]の中から
コンテンツ(DRでもHXでも)を選択して再生することが出来ます。
音声付き1.5倍速は可能ですが、30秒スキップはできません。
私にとってはBZT710よりPS3の方が使いやすくはありますが、
早送り開始時に絵が伴わない等あり、わざわざ常用しようとは思いません。

なお、DTV-X900をクライアントにすることも出来ました。
こちらだと30秒スキップも出来ますし、
ネットワーク経由であることを意識させるような操作上の遅延もありません。
PS3より快適です。これはいいかも。
ただし、リアルタイム視聴用のチューナー選択は失敗します。
まあこれはPS3も同じです。

またBZT710をDLNAクライアント、MZK-USBSVサーバの組み合わせで動作しました。
MZK-USBSVにはFAT32でフォーマットしたUSB-HDDをつなぎ、
USB-HDDにはPUBLICディレクトリに著作権保護されていないHDなMPEG2(TS)ファイルを保存し、
MZK-USBSVのメディアサーバー機能をPUBLICディレクトリに対し有効にした上で、
BZT710の[スタート]ボタンから[お部屋ジャンプリンク]メニューを選び、
同一サブネット内にあるMZK-USBSVが表示されているはずなのでそれを選び、
コンテンツを再生することが確認できました。
ですが、早送りも巻き戻しもできず、まったく実用になりません。

DTV-X900をDLNAサーバにして録画した番組を再生することが出来ました。
こちらだとトリックプレーは可能で、
30秒スキップも出来ますが、音声付き1.5倍速再生は出来ません。
ただ、コンテンツを再生していてある特定の場所に達すると、
ネットワークエラーで再生が止まります。
実用になりません。
ちなみにPS3をクライアントにすると30秒スキップはできず、
音声付き1.5倍速再生時に音声がおかしいです。

もうひとつ出来たのはiPadに純正の"DIGA remote"をインストールして、
iPadをコントローラにすることです。
番組をiPadの画面上で視聴できるわけではなく、
iPadを高性能なリモコンにするだけですので誤解のなきように。
録画した番組一覧をiPadの画面上で高速スクロールさせながら確認できますし、
番組を再生して、トリックプレーしたり、
PCの動画ビュアーのようにドラッグで再生時刻を移動したりできます。
リアルタイム視聴中のチャンネルを変えたり、
DIMORAのサイトに飛んでウェブブラウザ上で番組表を見たり、
録画予約が出来たりもします。
BZT710とiPadが同一サブネットにないと使えないという問題もありますが、
便利といえば便利です。
でも、積極的に使おうと思うかというと…そうでもないですね。

ではここからは出来なかったことを書くことにします。

iPadはレンダラーにはなりませんでした。
iPadのDLNAクライアントアプリは結構ありますが、
DTCP-IPに対応したものはなく、
結果BZT710に録画したコンテンツの再生は出来ません。
これはAndroidでも同様で、
プリインストール用のDTCP-IP対応アプリケーションはあっても、
ダウンロードしてインストールするアプリケーションに
対応したものは見当たりません。
多分大人の事情なのでしょう。

ではPCはどうかというと、
Windows XP(32bit)にDiXiM Digital TV plus またはDiXiM Digital TVの
無料体験版をインストールしようにも
3台中2台はインストールできず、
インストールできた1台も、BZT710のコンテンツを再生することは出来ませんでした。
ためしにRDLNAも使ってみましたが、
"Linux/4.0"として認識はしてくれるものの、
コンテンツ一覧も表示してくれません。

DLNAについては数年前にもいろいろためし、
今回もいろいろ試してみましたが、
使い物になるには程遠い状況であることを
改めてさせられることになりました。
大人の事情が絡み合い、家電各社の囲い込みもあって、
結局エンドユーザが犠牲になるという、よく見るパターンですね。
欧米ではともかく、日本ではテレビ番組を録画したものが、
自由に再生できる状況にならなければ、
どんな名前をつけようと開発者の自己満足にしかなりません。
この状況が早く打開されることを望むばかりです。

2012年5月2日水曜日

IIJmio 高速モバイル/D を使ってみた

頼んでいたIIJmio 高速モバイル/D のSIMカードが届きました。
早速端末に挿したいところですが、
購入したのはマイクロSIMカードで、
BM-MF30は標準サイズしか挿さらないのでひと手間必要です。
なぜ用もないのにマイクロSIMにしたかというと、
「小は大を兼ねる」からです。

マイクロSIMカードを標準SIMの機器に挿すには、
市販のアダプタを買ってきてもいいのですが、
SIMカードと同じ厚さのプラスチック板を加工してアダプタを自作したほうが安上がりです。
SIMカードの台紙を切ってもいいのですが、
もう使うこともない香港で買ったプリペイドのSIMカードがあるので、
それの真ん中をくりぬいてアダプタを作りました。
アダプタにマイクロSIMを組み込み、裏側(電極がない側)にセロハンテープを張りました。
テープの分厚みが増えるのでコネクタへの抜き差しがややきつくなりますが、
安全性を考えて省くわけにはいきません。
くりぬく位置合わせや素材が思ったより硬くカッターで切るのが大変で、
完成までに2時間近くかかってしました。
ついでにカッターで左手親指をけがしてしまって…
おかげでマリオカート7するのがつらいです。
素直に買った方がよかったと後悔しています。

さて、BM-MF30にSIMカードをセットし、
ウェブブラウザからアクセスして
APNiijmio.jp
ユーザ名mio@iij
パスワードiij
認証タイプPAPまたはCHAP
のように設定し、
動作確認済み端末一覧に書かれているとおり
[ダイヤル番号]を"*99#"とすると見事つながりました。
スペック上128kbspの低速で、スピードテストの結果も110kbps前後出ているので、
値段相応便利に使えそうです。
もらえるIPアドレスは事前の情報どおりプライベートなIPv4アドレスですが、
インターネット上のサーバにsshとOpenVPNで接続できていますし、
私の使う範囲では、まあ問題はなさそうです。

香港で買った Galaxy mini GT-S5570(日本の技適マークはなし)に挿して、
つながるかどうかちょっとだけ試したところ動いていますし、
テザリングもできているので、
SIMロックフリー端末なら大概動くんじゃないでしょうか。

100MB/500円クーポンは…必要になったときに買って、
またそのときにレポートしたいと思います。
ちなみにここで買えます。
128kbpsで満足しているのでいつになるかわかりませんが。

2012年5月1日火曜日

DIGA BZT710 をしばらく使った感想

先日購入した DIGA BZT710 をしばらく使ってみた感想など書いてみたいと思います。
ちなみに、あんまり説明書を読まずに使っています。

BZT710には無線LANと有線LANの両方付いていますが、
同時に使えず、排他的使用になるようです。
また、無線LANでDLNA(お部屋ジャンプリンク)する場合はWEP等の暗号化が必須です。
自宅では大昔から無線LAN(802.11bの出始め)を使っていて、
その当時は暗号化処理による速度低下もイヤで暗号化なしで運用し、
その後クライアントの数が相当多くなったのでいちいちWEPキーを入れて回るのも面倒で、
そのまま暗号化なしで運用しております。
まあ自宅が住宅街の奥まったところにありますし、
使わないときは無線LANアクセスポイントの電源を切っているので、
野良アクセスポイントとしてわざわざ使いにくる人もいないでしょうし、
そのままにしています。
そういうわけで無線LANが使えず、しょうがなく有線LANで接続しています。
最初からわかってたらBZT600を買ってましたね。

DVDの再生については、16:9のテレビの真ん中にコンテンツが表示されて、
左右のあまったところには灰色っぽく塗りつぶされています。
16:9いっぱいに表示する変更方法がわかりません。
取扱説明書から探し当てることができていません。
超解像の画質は…PS3のほうがいいような気がします。

リモコンは使いにくいです。
リモコンに蓋が付いていて、蓋の表と蓋をあけたところにそれぞれボタンがあります。
蓋をあけたところにチャンネル切り替え用のテンキーがあり、
しかも、この蓋の開け閉めにちょっと力が要るので、操作がめんどくさいです。
蓋の表にコンテンツの再生ボタンやトリックプレーボタン等が並んでいますが、
やや大きさに違いはあるものの全部四角いボタンで、
漢字がでかでかと書いてあって直感的でなく操作し辛いです。
また、トリックプレーボタンがリモコン上側、カーソルキーが下側にあるため、
再生するコンテンツを選択してすぐに早送りしようとすると、
リモコンを持ち直す必要があり面倒この上ありません。
そもそもボタンが硬くクリック感が悪いので、
正直私が今まで使ってきた録画機のリモコンの中では使い勝手は最悪です。
ちなみにリモコンでテレビを操作するには最初にセットアップが必要です。
リモコンの戻るボタンを押しながらテンキーでテレビのメーカーコードを入力するだけですけど。
メーカーコードは取扱説明書に載っています。
私のテレビはずいぶん前に市場から撤退した日本ビクター製ですが、ちゃんと対応してくれてます。

番組表は横方向に放送局、縦方向に時刻を並べるごく一般的な表形式ですが、
放送局数を最大で19局まで同時表示できます。
実用的にはデフォルトの9局か11局、あるいは13局程度が使いやすいです。
いままで使ってきた機器は最大でも6局までだったので、利便性は向上しました。
まあ地方在住の私にとって地上波については6局同時表示できれば十分なんですけど。
また1つの局のみ1週間分表示するような機能もあって、これも大変便利です。
ただし、時刻方向は7時間までしか表示できないので、
一日分をざっと見るのにスクロールは不可欠です。
また30分以内の番組の存在が表示されないパターンがあり、
その場合方向キーでカーソルを当てないと気付けません。
5分のニュースとかならともかく、20分の番組が表示されないのは問題だと思います。
それから根本的な問題として、キー操作の反応速度が十分に速くありません。
DTV-X900を含む今まで使ってきた機器と比べれば速いのですが、
PS3+torneにはまったくかないません。
まあPS3の処理能力と張り合っても勝負にならないのはわかりますが。
あとフォントと解像度のせいだと思うのですが、文字が読みにくいです。
フォントがラスタフォントのようで、しかも線が細く、文字を読んでいると目が疲れます。
解像度については単なる私の印象なのですが、
ウィンドウ系表示の解像度が低いような気がします。
この手の機器ではいわゆるGPUにあたるハードウェアが
描画プレーンを2枚以上持っていてハードウェアで重ねて表示できるようになっており、
奥側にテレビ放送を全画面で表示し手前側に番組のタイトル等を表示したり、
奥側にテレビ放送を小さく特定の位置に表示して手前側に番組表を表示しつつ
奥のテレビ放送が透けて見えるようにしたりするのが一般的だと思いますが、
この手前側の描画プレーンの解像度が奥のに比べて低いような気がします。
PS3+torneだとソフトウェアでオーバーレイ処理していると思われ、
CPUパワーをガシガシ使って絵を作っているので、
ベクターフォントとあわせて使えばiPadのような見易さを実現できます。
というわけで、このあたりPS3+nasneのほうが使いやすい可能性が高いですね。

トリプルチューナによる録画も試してみました。
私は基本HX(3倍)モードでのみ運用しようかと思っていますが、
どうもH.264のトランスコーダを3つ同時に動作させられるわけではないようで、
3番組同時にHXで録画すると、録画番組情報に"DR→HX"と表示されたりします。
で、知らない間に"HX"に直っています。
どうも忙しいときにDRで録っておいて、暇なときにトランスコードしてるっぽいです。
トランスコーダーが録画時に動くかどうかはいろいろと条件があって、
録画中に既録画番組を再生しようとすると急にDRモードに格下げされたり、
HDDの残容量が少ないとDRモードに出来なくて再生がストップされたりと、
動作がかなり複雑で、バグがとりきれているのか不安になります。
なお、手動でも録った後によりビットレートの低い方向にはトランスコードできるので、
BDに残したりしたい場合はとりあえずDRで録っておき、
1枚のBDに書き込みたいコンテンツ量と相談しながらビットレートを決定するなんてこともできますね。
それからチューナの使い方がちょっと変わっています。
例えば、フジテレビの19時からの1時間番組と、20時からの1時間番組を録画予約しておくと、
チューナー1で最初の番組をとり、チューナー2で後の番組を録ります。
チューナー2は19時59分から動作し始めて録画ポーズ状態になり、
20時にポーズ解除するような動作になります。
もし、これに加えて日本テレビの19時からの2時間番組と
TBSの19時からの2時間番組を予約していると、
19時からの番組をチューナー1でフジテレビ、
チューナー2で日本テレビ、チューナー3でTBSというような動作になりますが、
20時からのフジテレビ録画のためにはチューナーが足りないことになります。
そこで、19時59分にチューナー1をいったん止めて使いまわすことになり、
フジテレビの19時からの1時間番組は59分しか録れないことになります。
実質影響はないのでしょうが、
私が使ったことのあるシングルチューナー機でこんな動作をするものはなく、
ちょっと気にかかるところです。
なお、2番組までの同時録画中に他の番組を視聴することは普通の操作でできます。
ただし、3番組同時録画中はチューナーの空きがないので録画中番組以外の視聴はできません。
例えば、地デジを3番組同時録画中はチャンネルの上下でその3チャンネルの範囲で切り替え可能です。
リモコンのBSボタンやCSボタンを押すとエラーメッセージが出ます。
地デジを2番組、BSを1番組同時録画中は、
地デジボタンを押せばチャンネルの上下でその2チャンネルの範囲で切り替え可能で、
BSボタンを押すと録画中のBSの番組が視聴できますが
チャンネルの上下を押してもチャンネルが切り替わることはありませんし、
CSボタンを押すとエラーメッセージが出ます。
地デジ/BS/CSを各1番組づつ同時録画中は、
地デジ/BS/CSボタンを押すとそれぞれの録画中の番組が表示され、
チャンネルの上下を押しても何も起こりません。
もちろん3番組同時録画中でも録画済みの番組は再生できますし、
録画中の番組もタイムシフト再生可能です。
あと、録画中にアンテナ等の都合で放送が受信できなくなると自動的に録画がポーズされ、
受信できるようになるとポーズが解除されます。
受信できなかった間は録画のカウンターが進みません。
よって受信できなかった期間分、再生時に黒い画面が続くということはありませんが、
その部分がなかったことになり、ドラマや映画は突然話が飛びます。

録画した番組のトリックプレーはごく一般的なレコーダーと同じく普通にできますが、
特徴的なのは30秒スキップ、10秒スキップバック、
音声付き1.3倍速再生がサポートされていることです。
30秒スキップはCMを飛ばすのに便利です。
10秒スキップバックは飛ばしすぎたとき戻るのに有効です。
過去15秒スキップバックは多用していましたが、
10秒と15秒どっちがいいかと問われるとどっちもどっちですかね。
音声付き1.3倍速再生はちょっと遅いかな。
PS3+torneもDTV-X900も音声付き再生は1.5倍速で、
1.5倍だと音声の聞き取りが難しい場面もありましたが、
BZT710の1.3倍速は音声は聞き取りやすいです。
ただ、あんまり早くなった感じがしないので時間を省いた気がしません。
ということで音声付きで1.5倍速と1.8倍速のモードもあればよかったですね。
欠点としてあげられるのはリモコン操作からの動作のタイムラグでしょうか。
リモコンが赤外線通信だからという可能性もありますが、
再生から早送りへの切り替え等でもたつきます。
その点PS3+torneが非常に快適でしたので、比べると不満に感じます。
また、通常再生時を含めたトリックプレーの画面の表示も、
PS3を含めた他のレコーダーと比べて見難く不満です。
先ほど話に出たフォントや解像度の問題もあるでしょうが、
画面の上部に出るというのはありえません。登場人物の頭が隠れます。
まあ下部だと字幕が隠れるという問題もありますが。
それに再生中のコンテンツの時間進行がプログレスバー表示になっていて具体的な時間が出ません。
いや、表示のモードを変えれば見えるんですが、
そうすると画面の上半分がそのウィンドウで埋まりコンテンツが見えません。
しかもそれがアルファがかからずソリッドに表示されるので、
重なった部分はまったく見えません。
進行時刻については本体の液晶インジケータに表示されますが、
そもそもコンテンツを見ているときにそちらには目が行きません。
ということで、私ならここもPS3+torneに軍配を上げます。

DIGAではDIMORAからインターネット経由で録画予約することができます。
設定方法はBZT710をインターネットに接続した状態で、
まずリモコンの[スタート]を押してメニューを[初期設定]-[ネットワーク通信設定]-[ブロードバンドレシーバー設定]とたどり、
[接続形態]を"インターネット"に設定します。
なお、DIMORAからの番組削除を許可するには[ネットワークからの番組消去]を"入"にしておく必要があります。
そしてDIMORAとの連携を許可するために[機器ID確認]で表示される機器IDをメモし、
BZT710は番組を観る状態に戻します。
次にDIMORAに登録します。
PC等でDIMORAにログインし、
[操作機器]リストボックスから"ディーガを追加する"を選択し、
[ディーガを登録する]ボタンをクリックします。
ページ最下部の[はい]をクリックし、次のページでもう一度[はい]をクリックし、
先の機器IDと機器パスワードを設定して[登録する]をクリックすれば完了です。
機器パスワードは任意のものでかまいませんが、
すでに設定している場合はその機器パスワードを入力することになります。
その後、BZT710を設置している地域を設定し登録します。
プレミアム会員(315円/月)に誘われますが、ネットでの録画予約だけなら必要ないようです。
で、肝心の使い心地はというと、PCの処理能力やネットの帯域にもよるでしょうが、
BZT710本体で予約するよりはるかに使いやすいです。
ただし懸念点もあり、BZT710の消費電力やつないでいるネットワーク機器の消費電力が上がります。
また、番組の予約情報や録画してためている番組の情報すべてを
DIMORAのサーバに上げることになり、プライバシーの面でかなり怖いです。
別にGoogleやFacebookは信頼できてPanasonicは信頼できない
という特別な理由もないのですが正直気持ち悪いです。
単にネット経由で予約ができればいいだけなんですけどね。
というわけで私はこの機能OFFにします。

VoDについても確認してみましょう。
私の自宅のWAN側回線はADSLで下り速度は実質2~3Mbpsです。
BZT710に標準で入っているVoDで利用者登録なしに無料視聴が可能な番組を用意しているのは
今話題のHuluと、風前の灯のアクトビラです。
アクトビラについてはネットワークの帯域が足りず
再生しても途切れ途切れになってまともに観れません。
Huluは優秀で途切れることなくストリーミング再生可能です。
このときの実際のビットレートを調べたわけではありませんが、
自宅の環境を鑑みると地デジの17Mbpsの6分の1ぐらいでしょう。
コンテンツによるのかもしれませんが、
32型液晶テレビ(1366×768)に表示させても普通に見られる画質なので、
H.264のHDを帯域絞って送ってくれているのではないでしょうか。
というわけで私の自宅でもHuluなら実用に耐えそうです。

BZT710には最近絶滅に向かっているi.Linkも付いています。
液晶テレビに2ポート付いているので一方をD-VHSに他方をBZT710につないでみました。
が、認識できているのはテレビとD-VHSの間だけです。
しょうがないのでBZT710とD-VHSを直接つないだところ、きちんと認識できました。
D-VHSの電源を入れるとBZT710にメッセージが出て、
BZT710コンテンツをD-VHSにコピー(ムーブ)するモードに移れます。
ただし、対象となるコンテンツはDR(1倍速)モードで録画したコンテンツだけで、
コピーワンスとかダビング10とかのルールはもちろん適用されます。
D-VHSからBZT710へのコピーは、D-VHSでコンテンツを再生中に、
BZT710のリモコンの蓋を開けたところにある[入力切替]ボタンを押して、
入力ソースを"i.Link"に設定し、
コンテンツが画面に表示されるのを確認したうえで、
BZT710のリモコンの[録画]ボタンを押すと可能です。
ただし、地デジやBSデジタルについてはD-VHSに録画されるときに
コピープロテクト情報が入っているので、
エラーとなりBZT710側には取り込めません。
さすがに、今更D-VHSにコンテンツを書き込こんで保存しようとは思いませんし、
今もっているD-VHSテープにコピープロテクトなしのコンテンツも入っていないので、
i.Linkは私にとって役に立たなそうです。
BZT710からD-VHSをコントロールできるわけでもないですし、
空きポート確定ですね。

DLNA(お部屋ジャンプリンク)についてはまた改めて書くことにします。

で、総合的に見てBZT710はどうかというと、
BS/CSの有料放送を契約している方にはお勧めです。
そうじゃない方には…あまり勧めはしないでしょう。
3番組同時録画したく、かつBDに書き残したく、しかも一台で済ませたいのなら、
BZT710も選択肢にはなりますが、
十分安くなったシングルチューナー機を
時期をずらしながら必要に応じて買い足す方がいいと思います。
2012年7月以降の私なら、
BDに残す場合に備えて安いBDレコーダーのシングルチューナー機を購入し、
PS3+nasne+BDリモートコントローラ
を基本に必要な分nasneを買い足すでしょうね。
そして番組予約するのにPS3を立ち上げてtorneアプリケーションをいちいち起動するのも面倒なので、
もっと激安になってからPS Vitaでも買って、そちらで予約するでしょう。
DVD/BDやHuluの視聴にはPS3がベターです。
PS3もPS Vitaも一切ゲームを買うつもりはありませんが、
AV機器としては結構いけてます。

最後に確認のため言っておくと、
以上は私の個人的な感想ですので参考程度に見てください。