リモート電源制御と言ってもPCのWOLのことではありません。
汎用の電気(電子)機器の電源の供給をリモートでオン・オフすることです。
最近はネット越しに家電をコントロールすることが実用になってきていますが、
そのトレンドの遥か前から私は運用してきました。
ということで特定の製品を使っているわけではなく、
電子部品やキットを調達して自分で作ったものです。
リレー(SSR)でAC電源をオン・オフするのですが、
その制御はコントロール端子に3V程度以上の電圧を掛けるか掛けないかだけで可能で、
しかも電源系と制御系で電気的にアイソレートされているため、
USBのタイプA端子の電源ラインや、一般的なマイコンのIOを
特に何も気にせずに直に接続してしまえるのがお手軽です。
私がこのSSRを使い始めたきっかけは、
数年前に購入したUSB機器のACアダプタの高周波ノイズがひどくて我慢ならず、
ホスト機器との電源連動のために導入したということなのですが、
すこぶる気に入っていろいろ活用する様になりました。
まだ作ってないキットを10個ほどストックしており、
何かあればすぐに使えるように準備万端です。
このSSRを使ってインターネット経由で電源をオン・オフするのに便利なのがRaspberry Piです。
ウェブサーバでGPIOを制御できるので、
汎用のウェブブラウザからネット経由でコントロールできます。
この場合、P1ピンヘッダの7番ピンがGPIO4、6番ピンがGNDなので、
この2本を極性を間違えない様にSSRに接続すればいいだけです。
もちろん外部から家庭内(ローカルIP網)のウェブサーバにアクセスするには、
ダイナミックDNSやルータのポートフォワーディングの力を借りたりする必要があるかもしれません。
またセキュリティには十分注意を払う必要があり、
最低でもウェブサーバの暗号化とユーザ認証を使うべきですし、VPNを構築するのがベターでしょう。
なおコンピュータネットワークやサーバ、電子回路に関する十分な知識がない方にはお勧めしません。
それから先に紹介したSSRのキット自体は製品ではありません。
作るときには絶縁、冷却、接触抵抗、保護回路(ヒューズ)、
そしてコントロールされる機器にも気を使う必要があります。
電気に関する十分な知識がない方には絶対にお勧めしません。
何にしても利用するならすべて自己責任お願いします。
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