2013年6月13日木曜日

F1での死亡事故

先週末に開催された2013年シーズンのF1カナダGP決勝で
クラッシュしたマシンの片付けに当たっていたマーシャルが、
クレーンに引かれてなくなったそうです。
ご冥福をお祈りいたします。

ということで以前にも触れたこともあるF1の安全性について書くことにします。

昨年の日本GP(鈴鹿)だったと思うのですが、
予選時にイエローフラッグが出たとき、
テレメターリーデータでアクセルをゆるめたことがわれば、
そのときのタイムが有効になる、
というような話を解説者が語っていました。
これを聞いて私はものすごく違和感を感じました。
そもそもイエローフラッグが振られるということは、
コースとその周辺に危険な事象が発生したということであり、
それはとりもなおさず車を止めたドライバーや走行中のドライバー、
そして作業員、果ては観客の安全を確保するために
必要な措置をとることが最優先されるべきであって、
走行中の車は安全な方法でスローダウンするというのが本来の姿であろうと考えたからです。

またこのカナダGP直前に行われたモナコGPではレース中ではなかったものの、
Massenetで止まった車をクレーンで吊る際に
作業員がコースの真ん中近くまで出ていたりして、
よくこんなところに出ているなと恐怖を感じもしました。

ひとくくりに議論することができないことは承知の上であえて言うなら、
ドライバーが無茶なドライブで事故に遭うことは自業自得な面があることを100%は否定できませんが、
それに伴ってたとえ間接的であっても作業員や観客が巻き込まれるというのは、
現実としてあまりにも厳しすぎます。

もちろんカーレースですからその魅力をそぎ落とすことを避けたい思いはあるものの、
やはり安全はおざなりにすべきではなく、
例えばイエローフラッグ区間の制限速度の厳格な設定はすべき
(現行規定がどうなっているのかはよく知りません)であると考えます。

またコースについても考えるべきときにきているように思います。
もう10年以上前からの個人的意見を言わせてもらえば、
モナコGPなんてほとんど抜けませんからレースとして面白くなく、
いくら伝統があろうともうやめてもいいんじゃないでしょうか。
F1が始まった数十年前とはマシンの性能がまったく違いますし、
今のF1のレースコースとしてモナコがふさわしいとは正直思えません。
まあここで私がほざいたところでモナコGPは決してなくならないでしょうし、
なんだかんだ言いながらも今年もテレビ観戦していたので、
反対意見など送ってこないでくださいね。

とりあえず来シーズンからはレギュレーションが変わって、
あるいは今回の事故を受けて変える事で
状況も変わるかもしれませんからそこには期待しておきます。

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