ご多分に漏れずインターネットへの接続はプロキシサーバに依存しています。
このプロキシサーバ、認証がNTLMになっており、
Windowsからアクセスする分にはとりあえず不自由ないのですが、
仕事柄リアル・バーチャル共にLinuxを多用するということもあり、
Linuxからの接続時に非常に困ってしまいます。
実はこういうときのためにntlmapsという
オープンソースなフリーソフトがあり、
非常に重宝しております。
pythonで書かれているためWindowsでもLinuxでも動作するはずです。
ちなみに私はWindows上でしか動かしたことがありません。
このntlmapsは、NTLM認証が必要なプロキシサーバに対するプロキシサーバで、
本来ブラウザなどのクライアントソフトが処理すべき認証処理だけを
肩代わりしてくれます。
クライアントソフトからは
認証なしのプロキシサーバにアクセスしているように見えます。
Windowsでの設定方法を以下に紹介します。
最初にpythonをインストールしなくてはならないのですが、
フルインストールしたcygwinに入っていますので
それを利用することにします。
そしてntlmapsのサイトから
"ntlmaps-0.9.9.0.1.zip"のようなファイルをダウンロードしてきて展開し、
中身をcygwinの"/usr/local/ntlmaps"にコピーします。
エクスプローラでは通常"C:\cygwin\usr\local\ntlmaps"フォルダになります。
次いで設定ファイル"/usr/local/ntlmaps/server.cfg"を編集します。
編集するのは以下の表のとおりです。
セクション | アイテム | 説明 | 設定値例 |
---|---|---|---|
[GENERAL] | LISTEN_PORT | ブラウザに提供するプロキシ機能のポート番号 | 8080 |
[GENERAL] | PARENT_PROXY | NTLM認証の必要なプロキシサーバの名前かIPアドレス | 192.168.1.1 |
[GENERAL] | PARENT_PROXY_PORT | NTLM認証の必要なプロキシサーバのポート番号 | 8080 |
[GENERAL] | ALLOW_EXTERNAL_CLIENTS | プロキシ機能を他のPCにも提供するなら'1' | 1 |
[NTLM_AUTH] | NT_DOMAIN | NTドメインのドメイン名 | headquater |
[NTLM_AUTH] | USER | NTドメインのアカウント名 | ttanimu |
[NTLM_AUTH] | PASSWORD | NTドメインのアカウントのパスワード | password |
プロキシサーバを立ち上げたいときはcygwinのbashを開いて
$ cd /usr/local/ntlmaps
$ python main.py
を実行すればいいだけです。
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