2015年7月28日火曜日

F1 2015 ハンガリーGP

昨年の日本グランプリで重体となっていたジュール・ビアンキがなくなってから
初めてのグランプリとなるF1 ハンガリーGP。
ハンガロリンクは抜けないということもあり、
今回もメルセデスの2台が予選もレースもぶっちぎって、
しかも中断でもほとんどオーバーテイクが見られない
つまらないレースになると予想していたのですが…そうでもなかったです。

シーズンの折り返し地点まで来ても
相変わらず低パフォーマンスなマクレーレン・ホンダ。
1年目のホンダに期待していなかったのは事実としても、
これだけ予想の斜め下だと開発コンセプト自体を疑わざるを得ません。
ホモロゲーションルールで思うような開発ができない現行レギュレーションでは、
来シーズン以降の浮上も懐疑的になってしまいます。
まあ現在の結果はホンダのみが責めを負うところではないのですが。
そもそもマクラーレンは2008年に現メルセデスのルイス・ハミルトンが
ドライバーズチャンピオンシップを奪ったのが最後で、
コンストラクターズタイトルに至っては1998年まで遡らればなりません。
日本人にはマクラーレン・ホンダ+アイルトン・セナの一時代があって、
強豪のイメージを拭えませんが、
ミカ・ハッキネン時代以降はウィリアムズ同様古豪ぐらいの感じではあります。
一昨年のひっぱっりまくった末のセルジオ・ペレスの放出からも
決断が遅いイメージがあり、体制の斬新が必要な時期なのかもしれません。

さて、そんなマクラーレン・ホンダを駆るフェルナンド・アロンソは、
今GPの予選Q2にコース上でマシントラブルにより止まってしまいました。
そこからのアロンソがすごかった。
コースの終盤だったこともあり、一人でマシンを押し始めたのです。
最終的に多数のコースマーシャルに手伝ってはもらいましたが、
ピットまで戻してしまいました。
酷暑のなかメカニックに少しでも作業時間を増やそうとしたのかと、
感動してしまいました。
アロンソにここまでさせて、ホンダもマクラーレンももう少し何とかしろよ
とか思ってしまいました。
ただ、後にアロンソはこの時のことを語っていて、
予選の続きに参加したくてマシンを押し戻したけど、
レギュレーション上それは認められず、
それが最初から分かってればマシンはそのまま放置した、
というような趣旨のようで、やや興ざめです。
そういえば古代F1ではガス欠で止まった車を押してチェッカーフラッグを受けた
というような話を聞いたことがありますね。

当初はここまでしか書くつもりなかったのですが、
レースが思いのほか荒れて面白かったのでそちらについても。

メルセデス1-2フィニッシュのワンパターンにはうんざりですが、
ハンガリーでは何とフェラーリの2台がスタートで先行しました。
普段先頭で邪魔されることがないハミルトンは混乱の中で後方に転落し、
このところドライバーとしてパッとしない二世のロズベルグとともに
レースを通じていろいろミスが重なって、
フェラーリのベッテルが危なげなく今季2勝目をあげました。
そして展開が味方した面は否めませんが、
マクラーレンは2台ともポイントを獲得し、アロンソは5位に食い込みました。
あの予選でのアロンソの行動が
ここにつながったような気がするのは私だけでしょうか。

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