先週唐突に行われたNintendo Directで、
これまた突然に発表されたnew Nintendo 3DS。
過去を振り返ると、任天堂の携帯型ゲーム機では
+0.5世代の中継ぎ機種が出ることが慣例化しているので、
Nintendo 3DS発売から3年半、
そろそろ出てきてもおかしくない時期ではあります。
私としては3DS本体と大乱闘スマッシュブラザーズとモンスターハンター4Gを
この年末で売りまくったあと、
来年度にDSiのように地味に登場かなとか予想していましたが、
2014年10月11日発売開始と思ったより早かったですね。
しかもnew 3DSとnew 3DS LLの同時発売です。
まあ任天堂はこのところスタートダッシュに失敗して、
その後の巻き返しに苦労しており、それがトラウマとなっているのでしょう。
モンハン4Gのカメラ移動にnew 3DSに新設されたCスティックが使えるようにして、
本体発売時にキラーコンテンツを準備する戦略をとってきました。
日本先行で欧米後回しという状況を見るとあながち外してもいないと思います。
しかしネーミングはもう少し何とかならなかったんでしょうかね。
3DSなんて仮称がそのまま製品名になった感じでしたが、
接頭詞newをつけただけというのはWiiUの時と同様にいろいろ誤解を招きそうです。
以下では現行の3DSは"old 3DS"と呼ぶことにします。
って、こう書いていて、MSX2+登場時にMSXがMSX2-と揶揄されたことを思い出しました。
さて、即買うかどうかは別として、
new 3DSについて今分かっている仕様をold 3DSとの比較で分析してみます。
なお仕様等は任天堂の公式サイトでご確認ください。
サイズは3DS LLについてはoldとnewでほぼ変わりません。
3DSはnewで若干大型化しています。
これはLLではLCDに変更が見られないのに対し、
3DSではLCDが大型化(解像度は変更なし)しているからでしょう。
ではなぜnew 3DSの液晶が大型化しているのかというと、
最近のゲームがLLを基本としていて、
old 3DSだとLCDが小さくて見づらいのを何とかしたいのだと思います。
ただ次買うならLLだなと決めていたところ、
new 3DSとnew LLの差がoldに比べ小さくなっているので、
どちらを選ぶべきか難しいところです。
なぜかnew 3DSだけが着せ替え可能になっているので、
そこが差別化ポイントになるのでしょうかね。
ゲームカードのスロット位置が手前側に変更されたのは、
使い勝手の面では評価できますが、
災害対策用に2つも持っているDSテレビのように
本体に挿したときに出っ張りのあるカードはきついですね。
って、DSテレビはnewの非対応ソフトに分類されているようです。
付属のタッチペンは特にnew 3DSで改善されています。
個人的にold 3DSではタッチペンの収納場所と伸縮可能なところがいやでした。
newではACアダプタがすべて別売りになりました。
LLでは少しの値上げデスんでいるのに対し、
これを考慮すると3DSでは結構な値上げです。
まあoldからの買い替え組に期待しているのでしょうね。
バッテリーの持ち具合はnewになり長時間化できています。
LLではバッテリーパックの型番が同じになっているので、
向上は本体側の改善と推測できます。
LCDのバックライトの自動調整機能がうまく働いているんでしょうか。
カメラや無線LAN、赤外線通信に変更点はないようです。
残念ながらBluetoothはnewでもなしです。
newで追加されたのはNFCリーダー/ライターです。
操作系で[ZL]/[ZR]ボタンと[C]スティック(360°のアナログ入力)が
追加されたのと合わせると、
WiiUゲームパッドとの比較して足りないのは
左右のアナログスティックの押し込みボタンぐらいなもので、
いよいよ3DSをWiiUのコントローラとして
使えるようになるのではないかと期待してしまいます。
しかし、本体内の無線LANが2.4GHz帯のみで相変わらず5GHz帯がないので、
WiiUとの通信は無線LANアクセスポイント経由にならざるを得ません。
ゲームスロットに5GHz帯の通信ハードを差し込みたいところですが、
スロット位置の手前化でそれもなさそうです。
あるいはWiiUのUSBポートに
専用無線LANアダプタを接続するような形態はありかもしれません。
3DSの下画面の解像度は320×240で、WiiUゲームパッドは800×480なので、
WiiUゲームパッド1台分の画像処理能力で4台の3DSの絵が作れる計算になり、
WiiUがゲームパッドを2台まで扱えることを考えると、
LCD付きコントローラの5台同時接続もいけそうです。
Splatoonあたりでローカル5人対戦向けに何か仕掛けてくるかもしれませんね。
追加された[C]スティックはいいかもしれません。
実は最近WiiU版のゼルダの伝説 風のタクト HDを
一ヶ月でクリアすべく遊んでいるのですが、
カメラ位置を変更する右スティックにお世話になりっぱなしで、
三人称の3Dゲームにはスティック2本必要なことがようやく理解できました。
内側カメラは新たに「3Dぶれ防止機能」にも使われます。
昔からあるヘッドトラッキング技術で、プレイヤーの頭の位置を検出して
立体視できるようにLCDに表示する画像を調整してくれます。
特に記述はないのですが、
どうもソフト対応は必要なくハードでの自動調整っぽいので、
昔のゲームでも恩恵に預かれるようです。
が、内側カメラを積極的に使うようなゲームの扱いはどうなるんでしょうね?
なおまわりが暗くても顔が認識できるように
ライト用に赤外LEDが内側カメラのすぐ横についています。
ついでにすべてのカメラは感度が上がってるみたいです。
地味ですがnewでは無線スイッチがなくなりました。
トップメニューからソフトウェア的にオン/オフを行うようです。
これって日本未発売の2DSと同様みたいです。
外部記憶媒体として使うSDカードが
newではmicroSDカードに変更されました。
microSDカードは過去に折ってしまった経験があり、
子供も使うという点を考えると
任天堂は丈夫なSDカードしか使わないと信じていましたが、
SDカードの大きさは制約が大きすぎるのでしょう。
予想に反してmicroになってしまいました。
その代わり抜き差しの頻度が低くなるよう
スロット位置を裏蓋を外したところに変更し、
いちいち抜かなくてもPCとのデータ転送が可能なように
ソフトウェアで対処するようです。
具体的にどういう仕組み(プロトコル)を利用するのかは不明です。
ウェブブラウザはHTML5対応で動画も再生できるようです。
3DSのウェブブラウザもほぼ使っていないので、
個人的には興味はありません。
でも今時ウェブブラウザなしというのは通信機器として厳しいですからね。
oldからnewへの引っ越しは可能なようです。
保護者による使用制限機能はデフォルトで有効で、
クレジットカードによる小額の決済で無効にできるようです。
こういうのWiiUでもあったような気がします。
クレジットカードでありクレジットカードでないau Walletで
はたして解除できるでしょうか?
処理能力(CPU+GPU)は上がっていて、
new専用、あるいはnewのときだけよくなるソフトも出るようですが、
DSiの時の例もあるのであまり期待しないでおきます。
eショップからのダウンロードが早くなるというようなアナウンスはありますが、
自宅の低速ADSLには恩恵はないでしょう。
最後に、約2ヶ月間病気療養していた岩田社長がNintendo Directで公に姿を現わしました。
過去のNintendo Directの映像と比較すると顔が痩せているように見えるのは気になりますが、
とにかく元気になってなによりです。
今後の活躍に期待しております。
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