2014年9月23日火曜日

Formula-E

F-1の2014年シーズンも終盤戦。
今年はメルセデスのマシン性能が圧倒的で、
トラブルでも起きなければ結果が見えててまったくおもしろくありませんでした。
こんなF-1に誰がした!

そのF-1の親戚みたいなF-E(と略すのか?)が先日始まったことをひょんなことから知りました。
Formula-Eのことで要は電気自動車なフォーミュラカーでレースします。
数年前からそんな話を聞いてはいましたが、本当に始まってしまったんですね。

で、そのF-Eですが、いろいろとひどい。
マシンが格好良く見えないのはある意味近年のF-1と共通しています。
また今年のターボ内燃機関+電気モーター+運動エネルギー回生+熱回生のF-1で、
エキゾーストノートの音程が低く、音量が小さいのは迫力に欠けるなんて意見がありますが、
F-Eはそれに輪をかけて迫力がありません。
さらに、車から発せられる音を聞いていると、頻繁にギアシフトしているように感じます。
って、トランスミッションついてるの?

そもそも電気モーター(同期機?)はガソリンエンジンより定常運用できる回転数域が広く、
超低速時でもトルクが出せるため、
トランスミッションを積んだ電気自動車って聞いた記憶がないんですよね。
もちろん出力パワーの最適利用を突き詰めるとトランスミッションは必要になるのでしょうが、
その重量とか多段ギアやクラッチによる効率低下を考えると、
現在のテクノロジー環境でそれが正解なのかどうか…
カーレースなのでいろんな意味でトランスミッションが欲しいのも理解はできますが、
それにしたってガソリンエンジン並のギアシフトが感じられるのはどうかと。
F-Eは一応電気自動車の実験室を標榜しているようですし、
大人の事情を持ち込んでほしくないものです。

もう一つ大人の事情を感じるのはドライバーです。
元F-1ドライバーや女性ドライバーの多いこと。
とどめはセナの甥とプロストの息子の参戦。
1990年あたりでライバルだったアイルトン・セナとアラン・プロストのバトルを
リアルタイムで知るのはもはやおっさん以上で、
今更その再現を持ち出されてもなぁ…
客寄せパンダと言われても仕方ないでしょう。
ブルーノ・セナはF-1で結果残せませんでしたし。

まあサーキットではなく市街地を封鎖してレースするというのは、
アイディアとしては新しくはありませんが、実現したところは評価したいと思います。
ちなみに2015年についてはF-1の2週間前にモナコでも開催されるようです。
ただしF-1と同一な市街地コースなのかどうかは分かりません。
将来的に東京の皇居を周回するコースとか、パリの凱旋門をくぐるようなコースとか、
もし実現すればなかなか興味深いですが、今後どうなっていくんでしょうかね。

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