昨年はポケットガイガー Type1 でγ線測定をしましたが、
今年は高感度・高速測定可能なType4を購入して臨みました。
値段は張りますが、その分測定時間が20分から2分に短縮されるのでまあいいかと。
実際に計ってみると数分はかかって2分じゃ終わらないんですけどね。
エンジニアらしくEmbedded(Type5)を買って適当な機器に組み込んでみるのも悪くはありませんが、
放射線測定できる機会は高々年に一度なので動作テストするのもめんどくさく、
去年ぶっつけ本番(可視光ではテスト済み)の組み立てキットが役に立たなかった前科もありますし、
今年は完成品で済ませてしまいました。
さて、測定結果です。測定は心臓あたりで行っています。
FDGを投与(静脈注射)直後ですが、
iPhone4S+Type4では画面上に赤地に白地の[NOISE]のタイトルが現れ、
放射線マークがぶれながらくるくる回り
警告:振動ノイズを検出 正しく計測できない可能性がありますと表示され、経過時間がなかなか進まなくなりました。
計測結果は、
1336.93 cpm 25.21 ± 2.31 μSv/hでした。
ちなみにほぼ同条件でiPhone4S+Type1で測定すると
1550.39 cpm 149.51 ± 30.52 μSv/h初代iPad+Type4で測定すると
1033.59 cpm 19.45 ± 4.87 μSv/hとなることから、測定機材によるばらつきは相当量あると推察できます。
FDG投与からの経過時間とγ線強度の関係は以下のようになりました。
なお測定時間に数分を要することもあって、経過時間はそれほど正確ではありませんし、
検査などの合間に測っているので経過時刻は不定期になっています。
経過時間(時) | cpm | μSv/h |
---|---|---|
0:00 | 1336.93 | 25.21 ± 2.31 |
0:30 | 1264.79 | 23.85 ± 2.47 |
0:45 | 1227.39 | 23.14 ± 5.31 |
1:15 | 1162.79 | 21.93 ± 4.22 |
1:30 | 1205.86 | 22.74 ± 6.08 |
1:45 | 904.39 | 17.05 ± 6.45 |
2:30 | 910.55 | 17.17 ± 2.00 |
3:00 | 602.93 | 11.37 ± 4.30 |
3:30 | 904.39 | 17.05 ± 2.28. |
4:00 | 1250.32 | 23.58 ± 1.93 |
4:30 | 1050.74 | 18.96 ± 0.74 |
5:00 | 1271.38 | 23.97 ± 0.79 |
5:30 | 1347.52 | 25.41 ± 1.01 |
6:00 | 1244.16 | 23.46 ± 0.49 |
6:30 | 1185.22 | 22.35 ± 0.41 |
7:00 | 1043.18 | 19.67 ± 0.31 |
7:30 | 1080.34 | 20.37 ± 0.32 |
8:00 | 995.24 | 18.77 ± 0.29 |
8:30 | 904.72 | 17.06. ± 0.26 |
9:00 | 722.03 | 13.62 ± 0.23 |
9:30 | 651.99 | 12.29 ± 0.22 |
10:00 | 549.20 | 10.36 ± 0.20 |
10:30 | 502.14 | 9.47 ± 0.19 |
11:00 | 410.83 | 7.74 ± 0.17 |
21:00 | 11.42 | 0.22 ± 0.03 |
21:30 | 10.81 | 0.20 ± 0.03 |
22:30 | 8.63 | 0.17 ± 0.02 |
24:00 | 5.60 | 0.11 ± 0.02 |
25:00 | 5.00 | 0.09 ± 0.02 |
26:00 | 3.40 | 0.06 ± 0.02 |
27:30 | 4.20 | 0.06 ± 0.02 |
28:30 | 4.40 | 0.08 ± 0.02 |
安静にしているときと活動しているときで状況が変わるように見えますが、
半減期が約2時間という事実に近い結果であることはなんとなくわかります。
ところで、ポケットガイガーのアプリケーションをiPhone4S(iOS6)で動作させると
測定が終了しても経過時間が進行し続け[ON]を押さないと止まりません。
初代iPad(iOS5)で動かすと特に問題ないのですが、これって私だけ?
まあ特に不都合はないので気にしないことにしておきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿