2014年3月26日水曜日

Arduino

世の中に高性能コンピュータがはびこり、
白物家電にもDSPやらなんやらが入っているような昨今、
そんなに処理能力が必要とされない分野のほうがやっぱり大多数を占めるわけで、
その中でも性能的/価格的に最下層に属するのがいわゆる「マイコン」です。
わかりやすいところで言うとテレビの赤外線リモコンなんかに使われています。

さて、ATMEL社が出しているマイコンにAVRシリーズがあって、
その筋では有名なマイコンなのですが、
これをもっと使いやすくしようと登場したのがオープン系のArduinoで、
電子回路基板とAVRで動くソフトウェアとPCで動く開発環境からなります。
PCとUSBで接続して開発/テストが簡単に出来るシステムに仕上がっています。

Z80やARMのアセンブラも使える私としてはArduinoに対してそんなに興味はなく、
どうせならAVRを生で使えばいいじゃないかと、
AVRマイコンと純正ライターを買ったのはいいのですがほったらかしにしています。
Arduinoがメジャーになり始めた頃の話なので何年放置しているんだか。
特に目的もなく勢いだけで買うとこうなってしまうんですよね。

そして時は流れ、私の考え方もだんだん変わってきました。
昔は全部自分でやっちゃえばいいじゃん的だったのですが、
面倒だし任せられる部分はもう任せてしまって
付加価値のある部分に専念すればいいじゃん的になってきたのです。
そんな中、今更ではありますがArduinoを使ってみることにしました。

この手のものは最初に派生品に手を出すとひどい目に合うことが多いので
迷わず純正のArduino Unoをチョイスしました。
ただあまり予備知識もない状態で単体品を買って
あとで別部品や半田付けが必要となるとそのまま放置の危険があるため
おまけの付いたArduinoエントリーキットにしてみました。
これだけで導入部ぐらいまでは出来るでしょう。
まあLED点滅で喜ぶ年齢でもスキルでもないのですが。

で、届いて早速開封です。
Macを開発ホストにするガイドを読みながらとりあえず動かしてみます。
ダウンロードサイトから
Mac版の統合開発環境 Arduino 1.0.5 をダウンロードし、
インストール(展開して[アプリケーション]ディレクトリにコピー)して立ち上げます。
MacとArduino UnoをUSBケーブルで繋ぎ、
[ツール]-[マイコンボード]メニューで"Arduino Uno"を選択し、
[ツール]-[シリアルポート]メニューで"/dev/tty.usbmodem1411"(名前は違うかも)を選択します。
適当なソースコードを書いて[→]アイコン([マイコンボードに書き込む])を押せば、
コンパイルされたコードがボードに転送され実行されます。
例えば先に紹介したガイドページに掲載されているサンプルコードを使うと、
ボード上のLEDがチカチカ点滅します。
コードはAVR内に不揮発で書き込まれているので、
PCと接続することなくそのままスタンドアロンで動作しますし、すごくお手軽です。

統合開発環境はWindows版もあり、基本的に操作はMac版と同じです。
Windowsで開発するためのガイドもあります。
生のAVRをArduinoに仕立てて好きなコードを動かすこともできるみたいなので、
わざわざ高いArduino Unoを買わなくても、お安くちょっとしたことがいろいろ出来そうです。
ただ大きな問題があって…作るもののアイディアが浮かばないorz
とりあえず本屋さんに行って関連書籍を立ち読みしてきます。

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