2011年6月2日木曜日

au HTC EVO WiMAX ISW11HT

最初に au HTC EVO WiMAX ISW11HT が発表されたとき
これほしいかも…と思ったのですが、
いろいろ明らかになるにつれ、これはいらないやと。

ISW11HTは新800MHz帯/2GHz帯の CDMA2000 1X に対応した
Android 2.2 のスマートフォンです。
データ通信は EV-DO Rev.A で下り最大3.1Mbps と
現時点でやや見劣りするスペックではありますが、
WiMAXをサポートすることで、
サービスエリア内であれば最大40Mbpsというハイスピードな通信が可能です。
しかも、上位回線にかかわらずティザリングが可能で、
いわゆるモバイルルータとして活用できます。

これだけ見ると天国のようですが、
落とし穴も結構深いです。
まず、どう勘定しても月額料金が数千円になってしまいます。
スマートフォンということでデータ通信が主になるので
プランEシンプル+IS NETを選択するのが一般的になると思いますが、
これだとISフラットを契約する縛りが発生し、
それにWiMAXための「+WiMAX」も加えると

780円+315円+5460円+525円=7080円

が月額料金となります。
まあ、これだけ払って使い放題ですので
使い方によっては安いと感じられるでしょう。
今私が払っている通信料金は月額4000円程度ですので、
あと3000円でWiMAXが使い放題ならそれはありかもしれません。
WiMAXの基本料金は最安で3880円/月なので、
それと比較してもリーズナブルではあると思います。
しかし、私はけっしてヘビーユーザではないので、
その辺り総合すると私向けのプランではありません。
使わない月の料金を安くするダブル定額を選択できますが、
3GでもWiMAXでも区別なくパケットのカウントが上がっていくので、
WiFiオンリー運用でもない限りあまり意味はないと思います。
というか、普段WiFiオンリー運用するのなら
ISW11HTを選択する意義がありません。
その前にSIMカード非対応機でSIMカードが抜けないので、
勝手に通信される可能性を完全に排除できません。
もしかしてWiMAXはMACアドレス管理だからSIMカード関係ないのでしょうか?
まあそれは置いておいて、
必要なときだけWiMAXを使いたいならWiMAX 1Dayという選択肢があります。

ところで、ISW11HTを一台持ちにして、
自宅でもWiMAXでがんがん通信することにするのなら、
私にも魅力がある端末であることは間違いありません。
ところが、そうはできない事情があります。
なんと、ISW11HTはグローバル端末のくせに
国際ローミングができないのです。
GSMだけでなくCDMAでもです。
これでは一台持ちにしたくてもできません。
まったくどうなっているのか。
2011年の秋にどかんとでてくるらしいので、
ちょっとだけ期待しておくことにしましょう。

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