2009年10月16日金曜日

電波を見る

電波、その本質である電磁波というと
目で見ることができないというのは一般常識です。
まあ、もし見えたらうざくてしょうがないでしょうが。
ただし、エンジニアとしては見えたら見えたで便利な場面も多く、
かく言う私も見えない電磁波に悪戦苦闘した経験があります。
そんな人たち垂涎の、電磁波を目で見ることができるという
夢のようなカメラが今年のCEATECで展示されているそうです。
詳しくはこの辺りをご覧ください。

要は電界強度によって屈折率の変わる結晶により電磁波の強さを検知し、
そこにレーザ光(波長780nm)をあててその様子で屈折率を観察するということです。
残念ながら、適当に空中に向けると色のついた電波が見えるようなカメラではありませんが、
用途によっては大変有効と思われます。

ところで観察のために当てるレーザ光も観測対象の電磁波の一種なんですけど、
特に影響は無いのかしら?
ということでちょっと計算。
光速 3.0×10^8 m/s / 波長 780×10^(-9) m = 384THz
なので、観測上限の10GHzより高い周波数で問題なさそうです。

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