今でも私はtelnetやftp、あるいはセキュアなssh(sftp)を多用しており、
基本的にUNIX上でGUIなアプリケーションを使うことなどありませんし、
そんなものを使わなくても便利に使えることが私がUNIXが好きな理由でもあります。
もちろんサーバ用途としてみた場合であり、
クライアントOSとしてはまだまだと思ってはいます。
ただ、最近はUbuntuのようなGUI操作に優れたディストリビューションも登場してきて、
クライアントOSとしての使い勝手もよくなり、
状況は変わりつつあるといっていいのではないでしょうか。
さて、そんなUNIXのGUIシステムの根幹となるのがX-Windowです。
X-WindowはMicrosoft Windowsとはさまざまな点で異なっていますが、
その特徴を語る上でもっとも大きいのがサーバ-クライアント構成になっており、
処理を実行するマシン(Xクライアント)とそれをGUIで操作するマシン(Xサーバ)が同一である必要がないということでしょう。
WindowsでもリモートデスクトップのようなGUIを遠隔操作するアプリケーションはありますが、
X-Windowではシステム自体が遠隔操作を前提としており、
多くのクライアントPCではそれらがたまたま同一のマシンで動作しているに過ぎないのです。
実は、このXサーバの機能を実装したWindowsアプリケーションも存在していて、
過去(今も)にはバカ高い価格で売られていました。
遥か昔、私もSolarisを操作するのに使ったことがあります。
その後フリーなものも出てきて一部で利用したりしていましたが、
そもそもコマンドラインで十分な使い方しかしていなかったこともあり、
やがて私のHDDから消えることになりました。
ところで最近どうしてもUbuntuでGUIなアプリケーションを使用する必要に迫られました。
まあ、ローカルコンソールでやれば問題ないのですが、
いろいろ面倒なのでリモートで出来たらなあと思い立ち、
ひさびさにWindows版のフリーのXサーバを導入してみることにしました。
今回はXmingを使ってみることにします。
ダウンロードサイトから
最新版(私は"Xming-6-9-0-31-setup.exe")をダウンロードし、インストールします。
スタートメニューから"XLaunch"を実行し、[Multipl Windows]を選択、
そして[Start a program]を選択します。
その後、[Using PuTTY(plink.exe)]を選択し、[Connect to computer]にXクライアントとなるUbuntuのPCのIPアドレスを、
[Login as user]にそのPCへのログインユーザ名を入力し、あとはデフォルトの設定でかまいません。
最後にログインパスワードを入力して接続となります。
xtermが立ち上がるので、そこで普通にコマンドが入力できますし、
GUI付アプリケーションを立ち上げればそのアプリケーションのウィンドウがWindows上に開きます。
まあ、GUIなしアプリケーションは普通のターミナルソフトでssh接続して実行し、
GUI付アプリケーションをXmingで実行するのが使いやすいと思います。
ところで使い始めた当初、Xmingではパイプ('|')が入力出来ませんでした。
これでは実用にならないと思っていましたが、解決方法を自力で見つけました。
Xmingのウィンドウにフォーカスが当たっているときに
タスクバーに現れる言語バーで"JP"(日本語)を選ぶだけです。
"EN"や"CH"になっているとパイプは入力できません。
ちなみに、日本語入力については私には必要ないのでトライしていません。
もし実現されている方があればその方法を紹介いただけるなら試してみたいとは思います。
パイプが入力できなくて困っていました。助かりました。ありがとう!
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