2008年7月18日金曜日

Wii MotionPlus の追加情報

Wii MotionPlus には InvenSense の
ジャイロセンサ IDG-600
が搭載されるそうです。
私の予想とちょっと違いましたね。

さて、この IDG-600
ですが、
リファレンスはまだ公開されていないものの
簡単な商品説明がされています。
また、前身とみられる IDG-300
のリファレンスは落とせます。
これらをみて判断するに…

Wiiリモコンと手の位置関係を考えると、
Wii MotionPlus
は手首の関節に近い位置にあり、
ジャイロセンサの置き場所として適当であると考えられます。
この点私は考えが足りませんでした。
また、IDG-600
はチップの平面方向の2軸に対する回転を検出できるので、
普通に実装すれば
Wiiリモコンがもっとも苦手な長辺を軸とする回転の
高精度な検出が可能となります。
この動きは今まではセンサーバーで検知していた関係で
リモコンをTVに向けているときにしかサポートできませんでしたが、
今後はどういう状況でもいけることになります。

ここで疑問なのは2軸ということです。
もちろん3軸なほうがいいに決まっているわけで、
あと1軸をどう持ってくるのかということです。
IDG-600
を2つ使うことも出来ますが、
MotionPlus
内のメイン基板に対して垂直な基板を
もう1枚用意する必要があり現実的ではありません。
他社(STマイクロ等)が供給しているチップ垂直軸の回転を検知できる
ジャイロセンサを組み合わせることも考えられますが、
今のところそういうニュースも出回っていません。
思い切って長手方向の1軸の回転のみを利用し、
あとは従来どおりリモコン本体の加速度センサと合わせて4軸でも
十分高精度になるのかもしれませんし、
私が予想したように、追加で3軸加速度センサを積んでくる可能性も
あるとは思います。
しかし、MotionPlus
の大きさを見ると
スペース的にその余裕はないような気もします。

ついでに言うと、
IDG-300
の計測値はアナログで出力されるようで、
IDG-600
でも同様であれば
A/DコンバータとI2Cスレーブ機能を持つ別チップが必要になります。
Wiiリモコンの拡張コネクタには、
まだ使い方が明らかになっていない(私が知らないだけ?)端子が1つあるので
そこに直結ということも考えられなくはないのですが果たしてどうでしょう。
キャリブレーションも必要と思われますし。

わからないことだらけです。
あー早く分解したい。
でもあと10ヶ月は先です。

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