2015年9月28日月曜日

Chromecast

登場当時からそんなに興味があるデバイスではなく、
これなら単体で動作して、MacBook Proのセカンド(サード?)ディスプレイにもなる
Apple TV (MD199J/A)の方がいいよ、
とか思っていたChromecast
価格の安さに引かれ思わず購入してしまいました。
先日発表された新Apple TVは高くて買う可能性ないですし。

とりあえず使いたい端末(OS)のブラウザで
http://chromecast.com/setupを開くと、
サーバ側が勝手に判断して必要なアプリケーションのダウンロードに導いてくれます。
大体のメジャーなOSでサポートされていますが、
Ubuntu14.04+Chromeブラウザからだと
「ご使用のオペレーティング システムではセットアップはサポートされていません」
とか言われてしまいます。
私はとりあえずAndroidからセットアップしました。

Chromecastをテレビに挿してUSB端子から電源を供給すると、
初期状態ではWiFiがAPモードになっているのか、
Androidで起動した[Chromecast]アプリケーションが見つけてくれて接続されます。
で、アプリケーション内でChromecastのWiFi接続先を
通常使っているAPに設定などすれば、それで使えるようになります。
この作業は多分どのOSでも同じでしょう。
ところでセットアップ後のChromecastについて疑問が浮かびます。
AP(SSID等)が変わったら接続できなくなるんじゃ、
ということですが、電源オン状態のChromecastで
本体のボタンを25秒以上(LEDライトが点滅するまで)長押しすることで
工場出荷状態に戻ります。

セットアップが終了したので実際に使ってみます。
使ってみたデバイスはAndroid 4.4(au isai)、Android 5.1(Nexus7)、
iOS(iPhone4S)、Windows10(WN801V2)、OS X Yosemite(MacBook Pro)ですが、
共通して言えるのは、1つのChromecastに同時に接続できるのは
1つのデバイスだけであることです。
あるデバイスがつながった状態で動画を再生中でも、
他のデバイスからそのChromecastにリクエストがあると、
前のデバイスとの接続が切れてしまう後出しジャンケン方式です。
新世代のチャンネル争いが勃発しかねませんが、まあしょうがないでしょう。
それより問題なのは、他人のデバイスからでも接続できてしまうことです。
まあAPにWPA等かけていれば、他人が勝手に参加できるわけではないので、
その配下のChromecastにもアクセスできないわけで、
セキュリティ的にはガードがかかっているものの、
Googleアカウントで制限するような単体でのセキュリティも欲しいところです。
もちろんこれは利便性を損なうケースもあるので、
あくまでオプションとして欲しいだけですが。

さて、以降は各OSからの個別の事情についてです。
まずはAndroidデバイスですが、
[YouTube]アプリケーションで[キャスト]アイコンをタップし、
任意のChromecastを選択するとテレビで動画が再生できます。
一時停止等の操作はAndroidデバイス側でできます。
はっきりしないのですが、Chromecastの画面遷移を見ていると、
Chromecast上で[YouTube]アプリケーションが起動して、
Androidデバイス側の[YouTube]アプリケーションと同期しているような印象です。
しかしそうするとAndroidアプリケーションベンダーは
Chromecast上にも受け側アプリケーションを作らなくてはならないことになり、
さすがにそんな仕様にはなっていないでしょう。
チラッと見るとMediaRouterライブラリなるものがあるので、
これをうまく使えばChromecast対応Androidアプリケーションが作れるんでしょうね。
これを逆説的にとらえると、Chromecastにわざわざ対応させなければ、
キャスト可能なアプリケーションにはならないことになります。
しかし、救済処置はあり、
[Chromecast]アプリケーションで[画面のキャスト]を指定すれば、
テレビへの全画面転送(ミラーリング)が可能で、
キャスト非対応アプリケーションを映し出すことができます。
しかしこれが非常に重い…

iOSでは[画面のキャスト]はできないので、
[YouTube]のような対応アプリケーションを利用するのみになるようです。
[Chromeブラウザ]が使えるかな、と考えたのですが、どうも無理のようです。

WindowsやMacではChromeブラウザが必須のようです。
セットアップアプリケーションでChromeブラウザに
[Chrome Cast]拡張機能がインストールされ、それ経由で利用することになります。
Chromeブラウザの右上の[Chrome Cast]アイコンをクリックすると
[このタブのキャスト先…]ダイアログが表示されるので、
そこで任意のChromecastを選択して、その時のカレントタブをキャストします。
別のタブに切り替えようが、Chromeブラウザを最小化仕様が、
そのタブがテレビに表示され続けるので、
PCで別の作業をしつつ、動画サイトをテレビ放映することができます。
Chromecastは単独で動画データをダウンロードするというような話がありますが、
少なくともこの時はPCが動画データをダウンロード・描画し、
PCが描画データをChromecastに転送しているだけでしょう。

ところで、WindowsやMacでは全画面をテレビに転送(ミラーリング)できます。
Chromeブラウザを立ち上げ、[Chrome Cast]アイコンをクリックし、
[▼]アイコンで[画面やウィンドウをキャスト]メニューを選択すると、
キャスト開始時に投影対象を全画面、
あるいは起動中のウィンドウのどれか1つを選べます。こりゃ便利。
実はChromecastはPCユーザーにこそメリットがあるのかもしれません。おすすめです。

ただ残念なのは単なるミラーリングであることです。
Apple TVならMacのセカンドディスプレーとして使えるので。
新世代品のあおりで旧世代品が激安になったら買ってしまうかも。
WindowsならMiracastレシーバーかな。

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