株式の売買や配当で得た利益には税金がかかります。まあ常識です。
問題は来年から税率が高くなってしまうことで、
前提条件や細かい話は置いておくとしても、
2013年現在約10%なのが2014年には約20%と倍増となります。
その代わりと言っては何ですが、2014年からNISAという制度が始まります。
上場株式(それに類する投資信託)の年間の累計購入額100万円までについては、
その後5年間、売却益や配当について無税にしてくれると言う、
10年間限定のありがたい制度です。
NISAの恩恵を受けるためには専用の口座を作る必要があるのですが、
この開設が曲者でオンラインでちょちょいとはいきません。
住民票の写しを送らなければならなかったり、税務署の審査が必要だったり、
結構手間と時間がかかるので、そろそろ申し込んだほうがいいでしょう。
また一人が持てるNISA口座は1つのみ、
金融機関によって扱える商品が異なる(銀行だと株式は扱えない等)、
一度口座を開設すると別の金融機関に乗り換えられるタイミングがほとんどない、
というようなこともあり、金融機関の選択は慎重に行うべきで、
けっしてキャンペーンの粗品に吊られるようなことはしてはならないのですが、
まあそんなに悩んでもしょうがないので、
ネット系の手数料の安い証券会社を選ぶのが無難ではないでしょうか。
私の場合ちょうどなじみの金融機関がキャンペーン(!)をしており、
とりあえず申し込んでみました(笑)。
さてこのNISA、個人的にはそれほどメリットを感じません。
例えば100万円分株式を購入しても年間の配当は1万~2万円ぐらいなことが多いので、
節税できるのは高々数千円程度だからです。
もちろん5年で累積500万円投資となれば大きく節税できますが、
普通に考えれば売却益を無税にできるというのが一番のメリットになると思います。
もしアベノミクスによって来年から5年かけて株価が2倍になるなら、
NISAはかなりおいしいです。
NISAは上限金額から考えて頻繁な売買には使えません。
また5年後のキャリーオーバーや普通口座への移動時には時価で評価されるため、
その時点で損していて普通口座に移して株価が持ち直すと、
総合的に損しているにもかかわらず税金が発生するので、基本的に塩漬けは危険です。
つまり中期的な展望を持って買い5年以内に値上がり時を見逃さず売ってしまう、
あるいは傷が浅いうちに損切りするのが正しい活用方法のような気がしています。
ところで私はどうするかと言うと…まだ決めていません。
正直来年はタイミング的によくない気がしていて、
新たな投資は高値掴みになりそうな感があります。
そのなかで強いて動くとすれば、現在含み益のある銘柄を税金が上がる前に売却して利益確定し、
年を越してからNISAで買い戻すというのがいいかなと思っています。
もしその後値下がりしても、その前の利益との相殺と考えれば精神衛生上も悪くありませんし。
もちろん値上がりすれば万々歳です。
ただ同じように考える国内の個人投資家は多いと思われ、
そうなると年末に株価暴落、年始に爆上げというのもありえないとは言い切れません。
ということでNISA口座だけとりあえず作って、あとは様子を見ながら臨機応変に対応かな。
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