2012年6月21日木曜日

ポケットガイガーKIT(Type1)を買った

東日本大震災で原子力発電所の事故があってから、
放射線測定器の需要が急激に上がり、
海外から流れてきた粗悪品にも結構な値段が付いていました。
私としてはそんな高いものは買う気がせず、
大学の授業で習った程度の知識で作ってみようかなと考えていました。
PINフォトダイオードに可視光(赤外や紫外も)が入らないようアルミ箔ぐらいで覆って、
AVRマイコンとかでパルスをカウントすれば相対的な感じはつかめるだろうと思いつつも、
いざ自作となると、LCDとかつけて数値表示とかめんどくさいですし、
放射線量の低い地域に住んでいるので、
校正してμSv/hとかちゃんと出ないと何してるのかわからないですし。
エアカウンターSぐらいなら価格的に手を出してもいいかなと長いこと思案していましたが、
偶然ポケットガイガーKIT(Type1)を見つけました。
激安価格なので十分衝動買いの範囲内です。
低コストなのは組み立て式であることと、
センサ部だけに特化して、UIはiOSに任せるという方式だからでしょう。
幸い私の所有している初代iPadにも対応しているので購入してみました。

組み立て式といっても難しいことは何もなく、
組み立て方を見ながらやれば簡単です。
フリスクのケースにカッターで3箇所切り込みを入れ、
センサの上に10円玉を貼り付けて入れ込むだけです。
特に記述はありませんが、10円玉は裏側にも貼ったほうがいいと思います。
9Vの箱型電池をつないで電池ボックスのスイッチをONにすれば本体側の準備は完了です。
あとはiPad等でApp Storeを開いて"pocket geiger"で検索すると
"ポケットガイガーLite"が見つかるはずなのでそれをインストールして立ち上げればこちらも準備完了です。
ポケットガイガーKIT(Type1)を付属のケーブルでiPad等のイヤフォン端子に接続して、
"ポケットガイガーLite"を立ち上げれば測定可能です。
測定には20分かかります。

ただ購入しても私の住んでいる地域ではあんまり測定対象もなく、
身の回りで計っても0.05μSv/h程度の低い数値(高い数値が出たら大変!)しかでないので、
持っていても自己満足でしかないのですが、
今度18F-FDGを静注したときにガンマ線を計ってみようかなと。

ちなみにもうひとつほしいなーと思っている放射線測定器を見つけていて、
それはガイガーFUKUSHIMAです。
PINフォトではなくガイガー管(ガイガー・ミューラ計数管)を使っているのが物欲をくすぐられます。
もちろんベータ線も測定可能です。
価格は…iPhoneに接続するタイプでもちょっと高いですね。

また、エアカウンターSの販売元エステーからは
シンチレータ(検出には変わらずPINフォト?)を使ったエアカウンターEXも発売されるようです。
より短時間で正確な計測が可能なのはいいのですが、
高価で校正が必要なので個人的には手は出せないかな。

ところで、ポケットガイガーKIT(Type1)のケースにするため、
初めてフリスクを買ったのですが、
このケースは大きさもちょうどよくなかなか使い勝手がいいですね。
使い道を思いついたら箱買いしてもいいかも。

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