2007年8月23日木曜日

家庭内PBX level2 - その11 - ENUM への発信

ENUM ってご存知でしょうか?
簡単に言うと、電話番号からIPアドレスを検索して
インターネット経由で通信しましょうという野望です。

私は個人的に支持していました。
まあ、いろんな思惑の中で特に日本では埋没気味なのですけど…

さて、歩みののろい ENUM に対し、
e164.org というオーストラリアのボランティア団体(?)が
ENUM サービスを無料で提供してくれています。
ここのDNSサーバでIPアドレスと関連付けされている電話番号へなら、
インターネット経由で通話料無料のIP電話が楽しめるという寸法です。

Adminsparadise ではENUMが割と簡単に利用できます。
ウェブベースの設定ページから
[PBX Admin]の[Tools]にログインし、
[Basic]-[Trunks]メニューから[Add ENUM Trunk]をクリックします。
[General Settings]の[Outbound Caller ID]に
発信元電話番号として通知する電話番号
(とりあえずPSTNの番号を国番号から)、
[Maximum channels]に同時通話回線数を、
[Outgoing Dial Rules]の[Dial Rules]に"9|."を入力して、
[Submit Changes]をクリック後、[Apply Configuration Changes]で反映されます。

[Basic]-[Outbound Routes]メニューから
[Route Name]を"9_enum"、
[Dial Patterns]を"9."、
[Trunk Sequence]を"ENUM/"を入力して
[Submit Changes]をクリック後、[Apply Configuration Changes]で反映されます。


こうすることで、9発信でENUMで発呼できます。

と思ったらデフォルト設定にバグがありました。
"/etc/asterisk/extensions.conf" に
exten => s,n,Set(ENUMCOUNT=${ENUMLOOKUP(${DIAL_NUMBER},all,c,${ENUMNET})})
の行があるので、
exten => s,n,Set(ENUMCOUNT=${ENUMLOOKUP(${DIAL_NUMBER},all,c,,${ENUMNET})})
に修正し、さらに
exten => s,n,Set(ENUM=${ENUMLOOKUP(${DIAL_NUMBER},all,${ENUMPTR},${ENUMNET})})
の行を
exten => s,n,Set(ENUM=${ENUMLOOKUP(${DIAL_NUMBER},all,,${ENUMPTR},${ENUMNET})})
に変更する必要があります。

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